これから先、恐らく慢性的なコメ不足と高値が続き、改善されることはないでしょう
先日今年1月から3月までの訪日外国人が過去最速で1000万人を越え、このまま推移すると年間4000万人を突破するという報道がありました。我が国はインバウンドを推奨しており、恐らくここ数年4000万人近い人々が訪日されているものと思われます。
計算しやすいように、我が国の人口を1.2億人、ここ数年の訪日外国人を0.4億人(4000万人)とすると、このことは何を意味しているのでしょうか?
年間0.4億人が訪日されるということは、その人たちが何日滞在されているのか判りませんが、滞在中は訪日された人たちも日本で「食事をしなければならない」ということを意味します(自国から滞在日数分の食料を持参されている人もいるかもしれませんが、極めて少数のような気がします)。
つまり、単純に考えると毎年、日本人1.2億人分の食料と訪日客0.4億人の計1.6億人分の食料を消費している/食料を用意しなければならないことになります。訪日客で賑わっているホテルや旅館などでだされる食事は恐らくコメが中心になるのではないでしょうか(おもてなし/日本らしい食事をうたい文句にすれば「和食」かな?!)。
我が国のコメ生産は、「余らないように作りすぎないように」と計画的に制限/調整されており、小学校や中学校で習ったように、減反政策が行われてきました。生産量は国民1.2億人を基本としているのでしょうか。
構造的に毎年1.2億人分のコメしか供給(生産)できず、そして毎年0.4億人分のコメの需要が増えれば、1.2億人の人たちは、これまでよりもコメを入手しずらくなるのはないでしょうか。ホテルや旅館はコメの価格が高くなっても、お客様のためにコメが高くなっても購入し、その分を宿泊費に反映させることが可能ですが(宿泊費が高騰しているという報道もありました)、小生のような庶民は高くなった差額を補填する術がありません(そもそも購入する際の「競争力」を持ち合わせていない)。自由経済では、どのような物でも高い価格で買ってくれるところに売られる傾向があるので、それに伴い物(ここではコメ)を安く売ろうとする動機は減衰し、高くてもどんどん売れるなら、必然的に高値で推移することでしょう。
1.2億人分の生産しかできないなら、増産すればよいのではないか!という話も当然ありますが、コメは田んぼ(つまりきめられた面積)で生産しており重層化することができないので、面としての増加(土地)が必要となります。しかし、かつて田んぼだったところは、特に都市近郊部では宅地や道路と化し、もしそれらを壊して再び田んぼにできた(土地を獲得)としても、コメを生産できるようになるためには数年要することでしょうし、それ以前にそもそも「誰が田んぼを耕すのか?」というもう一つの構造的な問題(農家の高齢化や後継者不足)に直面します。
つまり増えた需要に対して構造的にこれ以上供給できない状態が続き、しかも購入に際しての競争力を持ち合わせていなければ、本来1.2億人用に毎年準備/用意していたコメが、その人たちへ十分行き渡りにくくなり、国内において「買い負ける」事態が恒常化するかもしれません。
長文、駄文失礼致しました。あくまでも個人的な私見です。
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