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FDMCスノーケリング部屋

FDマリンクラブは、のんびり真面目に活動するスクーバ&スノーケリングのクラブです。囲碁将棋、マラソンもやってます。

スノーケリング事故続発

2006-07-16 17:06:30 | 水の事故
 この週末、千葉、神奈川とたてつづけにスノーケリング事故が起きています。

<水難事故>千葉・南房総で遊泳の34歳男性が行方不明
 14日午後6時ごろ、千葉県南房総市白浜町の海岸で、同市白浜町のアルバイト、藤井雅典さん(34)が、遊泳中に行方不明になった。県警館山署などが水難事故とみて捜索している。調べでは、藤井さんは同日午後3時ごろ、岸辺から約30メートル沖で友人とシュノーケリングをしていた。現場は水深約5メートルの岩場。(毎日新聞)

<水難事故>シュノーケリングの女性不明に 神奈川・城ケ島
 15日午後2時ごろ、神奈川県三浦市の城ケ島南部の岩場付近で、シュノーケリングをしていた友人の男女2人が波にのまれ、千葉県流山市の女性会社員(45)が沖に流されて行方不明になった。神奈川県横須賀市の男性海上自衛隊員(37)は岩場に流されたところを保護された。事故当時の波の高さは約3メートルだった。(毎日新聞)

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 関東地方は最高気温36~37度という猛暑になっていますが、一方で、大陸で熱帯低気圧に変わった台風4号のうねりは、東シナ海だけではなく、東海、関東の太平洋側にまだ残っています。

 海の事故は波うねりが大きく影響します。天気が良くて気温が高くても、天気予報の波の高さには注意が必要です。


 

BB教室、死亡事故

2006-07-10 10:00:13 | 水の事故
 千葉館山で、ボディーボード教室の最中に、若い女性の方がが亡くなってしまいました。

ボディーボード教室参加の23歳女性が死亡…館山 (読売新聞) - goo ニュース
ボディーボード教室の女性が死亡 千葉・館山 (朝日新聞) - goo ニュース

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 事故というのは、後になって思うと
「沖合約20M(水深80cm)の浅瀬」(読売)
「20M沖合の海上(水深約1M)」「波の高さは約1.5M」(朝日)
くらいで起きるものなのか、と驚きます。

 もっとも、最後に浅いところで発見されるだけであって、パニックを起こしたり水を飲んだりする深さはこの程度でも十分危険ということでしょうが。

 深さが第一の問題ではありませんが、スクーバでも浅場で具合が悪くなったり、溺れたりして事故に繋がるケースが比較的多いです。講習中の安全管理は「一に体調、二に海況、三四が指導、五も指導」であり、特に初級講習中の指導者の責任は軽くないと思います。

プールで潜水練習、高1死亡

2006-01-31 19:36:35 | 水の事故
 何とも傷ましい事故です。新聞では、顧問が研修で不在の中、部員十数人で素潜りの自主練習をしていたとなっていますが、練習メニューやバディシステムがどうなっていたのかは不明です。体調の具合もあったのかも知れません。

●プールで潜水練習、高1おぼれ死亡…秋田の県立高校 (読売新聞)

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 途中、安全弁はいくつもあるはずなのに、結果的に全て作動しないのが事故というものですが、たとえ「海洋高校」「マリンスポーツ部」「屋内プール」というある程度専門的な条件が揃っていても、事故というものは起きるときは起きるものなのか..と暗澹たる気持ちになりました。

 ハインリッヒの法則からすれば、一つの重大事故の裾野には幾何級数的な危険性が潜んでいることになります。普段、プールや海で素潜りを教えていることもあり、改めて安全な潜水指導とは何なのかということに思いを巡らした次第です。
 慎んでご冥福をお祈りします。合掌。


プロサーファー、素潜りで死亡

2006-01-04 17:32:17 | 水の事故
 残念な事故です。結局、1月4日、約10キロ離れた海岸で遺体となって発見されたようです。「素潜りをしている最中、意識を失ったような状態で水面に浮き上がった」という報道のとおりだとすれば、単純に考えると「酸欠」ですが、前後の行動と直接の原因はよくわかりません。

プロサーファーが素潜りで行方不明…神奈川・葉山沖 (読売新聞) - goo ニュース

 素潜りにおいて「寒さ」は最も過酷な条件のひとつです。門外漢なのでサーファーとしての名声は存じませんが、将来有望な若者の事故は痛ましい限りです。ご冥福を祈ると共に、今後、こういう事故が起きないよう願うばかりです。合掌。

スノーケリング事故

2005-11-16 00:50:25 | 水の事故
 今年は、スノーケリング事故が多いようで、不幸なニュースを見聞きするたびに「なんか良い手立てはないのか...」と思ってしまいます。特に、沖縄では観光客のスノーケリング事故が急増していて関係者も頭を痛めています。中には、飲酒後に海に入り溺れた事故もあったようです。(これもスノーケルのせいなのか?という疑問が残りますが。)

 溺れる原因は第一に「泳力不足」のように思われがちですが、「海」ではそうとも言えません。水泳の得意な人でも事故は起こします。臆病なカナヅチは溺れそうな海に無茶して入るような真似はしませんが、海での経験が少ないのになぜか自信のある人、3点セットをつければ大丈夫というノリノリの過信を持っている人は危ないです。また「昔取った杵柄組」も自分の体力や技術の低下に無頓着なことが多いので要注意です。そもそも本当に「昔取った」のかどうかも疑わしいですし。

 スノーケリング事故は「スノーケルクリアに失敗して水を飲んで溺れた」とされるケースが多いのですが、水面で浮力確保ができていれば、少しくらい水を飲んでむせても大丈夫です。溺れることはありません。問題は、何かの原因でパニックになって恐怖感が増し、むせることさえもままならず「パニックの連鎖」を引き起こすことです。
 クラゲやガンガゼといった直接の危険動物以外にも、水温の境目でドキッとしたり、気づかぬ疲労が痙攣を引き起こしたり、見慣れぬ生物に気味悪くなったり、岸からの距離感がなくなり急に恐怖感に襲われたりと実に様々です。バディのパニックに対処できないこともありますし、技術不足か単なる勘違いか、潜っている最中にスノーケルから水を吸ってしまう例もあります。頭ではわかっていながら、事故が起きるときはそんなものなのです。

 スキーやスケートで初心者が転ぶのとは違い、水の事故は命に関わることが多いのですが、普通のスノーケラーは「スノーケリングでなんで死ぬの?」という疑問を誰しも持っています。当然の感覚です。実際のところ、最近の事故はスノーケルクリア云々という技術論ではなく「海遊びの経験不足」がもたらしているのでないかと思います。「スノーケリングは誰にでもできます」というのはあながち間違いではありませんが、これは「技術」「浮力確保」「安全管理」「海での遊び方」も含めて「きちんと習えば」という条件が付きます。

 指導する側は「泳げなくても潜れます!」式の無責任な言動は慎むべきですし、講習を受ける側も「スノーケリングなんかわざわざ習わなくても」という感覚は捨てるべきです。最初にきちんと習った人は、安全意識も能力も高いですし、遊びの幅も広いものです。綱渡りのように我流でチマチマ遊ぶのとはひと味もふた味も違いますから、きちんとした講習は「一生モノ」だと思います。