転ばぬ先の独立相談所~フランチャイズアドバイスネット~

何も知らずに起業するのは危険がいっぱい!?フランチャイズ加盟や独立について考えるブログ

「いい人」が騙されない社会のために

2006年02月03日 | Weblog
 世の中には「いい人」がたくさんいます。都会に住んでいると忘れてしまいそうですが、あまり疑うことの知らない人や、人に何かを頼まれると断れない人など、こんなせちがらい世の中になってもまだまだたくさんいます。私も過去、困った時にはお世話になったことが何度もあります。
 しかし、実際のビジネスの場面で「いい人」というのはとても不利です。私の親戚にも、家に訪問販売が来ると、おもてなしして商品を買ってあげてしまうおばあちゃんがいます。だから家には、宗教のお守りやら謎のグッズやらいらないものがたくさん置いてあります。それは極端でも、「いい人」がビジネスマンである場合、たいてい会社の利益には貢献しません。実力主義の風潮が強まった現在では、冷遇されたりリストラの対象になることも多いはずです。「勝ち組」「負け組」で言えば負けの方でしょう。
 でも果たしてそれでいいのでしょうか?そのような人たちは、本来自分でビジネスを始めたり、世間の風に吹かれてはいけないのかもしれません。でも人格的に悪い訳ではないはずです。ビジネスというのは悲しいかな、そんな「人のやさしさ」から多く利益をあげようという輩がたくさんいます。世間で報道されているリフォーム詐欺などもそうですし、一部のフランチャイズ企業もしかり。
 このままでいいのだろうか?という疑問が湧いてきます。
 一方で、「勝ち組」経営者の本などを読むと、「いい人」とは無能の代名詞である…みたいなことが書いてあります。それはそれで一面正しい部分もあります。しかしライブドアの事件を見ても、生き馬の目を抜くような生き方が、必ずしも成功への正道だとは思えないのです。「いい人」がいい人であり続けられる社会こそが、今の日本に求められているような気がしてなりません。
 私はフランチャイズアドバイスネット、というサイトを運営しています。まだ草の根の活動ですが、業界で飯を食っている人たちが、なぜこのような活動にもっと立ち上がらないのかは、むしろ不思議です。
 「いい人」が騙されない社会のために、私たちの活動が少しでもお役に立てばと思います。


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