Dr.でぶ+ブログ・・・・・『でぶログ?』

超カープファンの酔いどれ管理人です。西川龍馬を応援しよります。

【ブロガー殺人事件 〜第4話〜】

2016年08月30日 11時30分00秒 | ブロガー殺人事件
prologue→   第1話→   第2話→   第3話→

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^



多加田のブログに現れる人物は多い。

それだけ人気のブロガーだったという事だろう。



それらを全てピックアップしていくのはさすがに骨が折れる。

だが、捜査に必要な作業なので文句は言えない。


22時頃から始めたため、眠気覚ましの熱いコーヒーを飲みながらである。


途中からは、菊池刑事と田中刑事が加わり作業は続いた。


三人で作業したのだが、全ての読者をピックアップし終えた頃、窓の外は明るくなり始めていた。



赤賀は、いつもの癖である、首を左右にポキポキ鳴らし、何杯目かわからないコーヒーを口にした。



『ここから更に絞り込まなければ・・・』



菊池刑事と田中刑事には一旦帰ってもらうとにした。


いくら若いと言えど、日中は聞き込みなどで街中を奔走し、さらに夜が明けるまでパソコンとにらめっこしてもらっている。

この先も彼らに頑張ってもらわないといけない、彼らの若い力が必ず必要になる時が来ると思っていたからだ。


残って作業を続けると言う2人を宥めるのには苦労した。


若いと言うのは武器にもなるし、1つ間違えれば自らの首を絞める凶器にもなる。

突っ走りがちになるだけに、クールダウンさせる事も必要だ。



2人は渋々帰宅した。



そんな2人を見て赤賀は『俺も若い頃はそんな感じだったかもな』と、1人でニヤリとした。



菊池・田中両刑事の代わりに、野村刑事とベテランの石原刑事に来てもらった。



石原刑事は赤賀が最も信頼が置ける部下であり、2人揃っていくつもの難事件を解決してきた。


ドラマ風に言えば『相棒』である。



石原刑事は到着と同時に赤賀のそばに来て言った。



『警部、少し休んでください。野村と2人でやっておきますから』



赤賀は石原の言葉に甘える事にして、帰宅する事にした。




家に帰ると妻の祥子(さちこ)と、7歳になる娘の月(るな)が出迎えてくれた。


普段ならこの瞬間、赤賀が刑事から父親になる至福の時である。


しかし今回は珍しくそう言う気持ちになれなかった。

それだけ赤賀の頭の中で、今回の事件が難事件になりそうな予感がしていたからだ。





栄光のその日まで、期間限定ランキング復帰中ww
広島ブログ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする