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日米欧で協調資金供給、市場動揺抑制狙い

 米国での住宅バブルの崩壊については、もうずいぶんと前から問題になってたわけだし、証券化された住宅ローンが焦げ付いて金融危機を招来するのもわかってたはずなんだが、まさか、急に、こんな大がかりに問題が表面化するとは、誰も思ってなかっただろう。おそらく、来週はじめには金融危機も終息すると思うが、これが世界大恐慌の始まりとなってもおかしくはない。

 今日は、お盆休み前の最後の出勤だった。暑くて暑くて、鬼のような雑務に忙殺された一日だった。たくさん仕事を持ち帰ってしまったが、明日からしばし一息付けそうだ。

日米欧で協調資金供給、市場動揺抑制狙い
 米国の低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」の焦げ付きに対する懸念から、欧米の金融市場で短期資金の需給が逼迫(ひっぱく)し、日米欧の金融当局が大量の資金供給に踏み切った。
 欧州中央銀行(ECB)と米連邦準備制度理事会(FRB)が9日、欧米市場で大規模な資金供給を実施し、日本銀行も10日、短期金融市場に1兆円の資金を供給した。
 日米欧当局が大規模な資金供給で協調するのは、米同時テロ発生直後の2001年9月以来。国際的な金融市場の動揺を抑え込む狙いと見られる。ただ、金融市場の動揺を嫌気して、日米欧の株式市場では株価が急落している。
 ◆欧州中銀は最大規模
 【ロンドン支局】ECBは9日、欧州の金融市場に最大規模の約950億ユーロ(約15兆4000億円)を緊急に供給した。仏最大手の金融機関、BNPパリバが同日、「サブプライムローン問題の影響で、傘下の三つのファンドの保有する資産の価値が算出できなくなった」として、3ファンドの営業を停止したと発表したのを機に、金融機関の信用に対する懸念が拡大したため。ECBは「金融市場に切迫感がある」との声明を発表し、米同時テロ直後の2001年9月12日に実施した約700億ユーロを上回る資金供給に踏み切った。
 ◆FRBも通常より多く
 【ニューヨーク=山本正実】FRBは9日、ニューヨーク連邦準備銀行を通じて240億ドル(約2兆9000億円)の資金を供給した。カナダ銀行(中央銀行)も「主要国の中央銀行と連携するため協議を始めた」(広報担当者)とし、同日、通常より多い資金を供給した。
 ◆日銀は資金1兆円
 日本銀行は10日、短期金融市場に1兆円の資金を供給した。短期金融市場では、サブプライムローン問題で欧州の金融機関が資金調達をしにくくなるとの観測から、資金を取り急ぐ動きを見せ、指標となる無担保コール翌日物金利は一時、0・54%まで上昇した。これを受けて、日銀は同金利の誘導目標としている0・50%を上回ったため、国債などを担保に、資金を市場に大量に供給して、金利上昇圧力を抑えることにした。1兆円の大量供給は6月29日以来となる。
 日銀は大量供給について「通常のオペレーションの一環」(金融市場局)と説明している。市場では「サブプライムローン問題の影響が東京市場に波及しないようにとの日銀の姿勢を示した」(短資会社)と受け止めている。
(2007年8月10日12時0分 読売新聞)

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