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「海の中道大橋」3児死亡事故

 それにしてもひどすぎる事件だなあ。
 被害者の大型四駆には頑強な「カンガルーバー」が装着されていたらしく、それもガードレールを突き破って海に転落した要因の一つとも指摘されている。もちろん、幼児3人を殺した責は、飲酒暴走運転のあげく追突事故を起こした福岡市職員にある。
 福岡都市圏は、日本有数のDQN度を誇る。わたしは、面倒に巻き込まれるのイヤなんで、夜間、クルマで市街地には出かけないことにしている。

追突の男、ビール飲み運転 母、わが子救助で4度潜る
 福岡市東区の「海の中道大橋」で、多目的レジャー車(RV)が乗用車に追突され博多湾に転落、幼児3人が死亡した事故で、業務上過失致死傷容疑などで逮捕された福岡市職員今林大(ふとし)容疑者(22)は26日の東署の調べに「ビールを飲んでいた」と供述した。
 追突現場には、今林容疑者の乗用車のブレーキ痕がないことも判明。同署は飲酒量や事故時の速度を捜査、危険運転致死傷容疑の適用についても検討する。
 死亡したのは、同市博多区の大上哲央(あきお)さん(33)の長男紘彬(ひろあき)ちゃん(4つ)、二男倫彬(ともあき)ちゃん(3つ)、長女紗彬(さあや)ちゃん(1つ)の3人。
 東署によると、転落後、大上さんと妻のかおりさん(29)は脱出して海面に浮上。かおりさんは子どもを助けるため計4回海に潜っていた。
(共同通信)

家族の夏壊された 福岡市東区3児死亡事故 深夜、虫捕りの帰途
 夏休みの家族そろっての楽しい夜が、惨劇に変わった。後ろから猛スピードで突っ込んでくる飲酒運転の車。気付いた時には家族の車は海に転落し、小さな、尊い3人の命が奪われた。山笠が大好きで、笑い声が絶えなかったという一家。「あの元気な子どもたちが…。何てむごい」。一家を知る人たちは、憤りと悲しみをにじませた。
山笠好き一家暗転 大上さん
 「今年の山笠は、初めて子ども3人がそろって参加したんです。山笠が大好きな家族で、子どもが大きくなって台上がりするのをそれは楽しみにしていたのに」
 大上さんが所属する博多祇園山笠・千代流(ながれ)の相談役(60)らによると、今夏、長男紘彬(ひろあき)ちゃん(4つ)が哲央(あきお)さん(33)と一緒に山笠を走り、二男倫彬(ともあき)ちゃん(3つ)と、長女紗彬(さあや)ちゃん(1つ)も、両親に抱かれたり手を引かれたりして初めて参加した。哲央さんは子どもたちを抱いて、本当にうれしそうだったという。
 千代流の友人は、事故後、大上さん本人から電話を受けた。「自分も何がなんだか分からない」と言って泣き崩れていた。数日前に大上さん夫妻と話をしたばかりで、大上さんは「子どもが早く台上がりをしたいといってるんですよ」と笑顔で話していたという。
 夏休みが始まる前、志賀島(福岡市東区)に仕掛けをしてカブトムシをたくさん捕まえたという一家。近所の住民は「夏休み最後の思い出づくりに、また昆虫とりにいったのだろう」と語る。
 近所の小学生(10)は、山笠期間中、紘彬ちゃんの手を引いて走った。昨年は最後まで走りきれなかったが、今年は「頑張れるか」と励まされ走り切ったという。
 山笠が終わった後、母かおりさんがカブトムシとクワガタを1匹ずつ持ってお礼に来た。今も玄関先でカブトムシを大事に飼っている小学生は「ひろ(紘彬ちゃん)と、とも(倫彬ちゃん)が何で死なんといかんと」と、突然の事故にショックを受けているという。
 近くに住む主婦(70)は「(大上さんの)家の中から赤ちゃんの泣き声や子どもたちがキャッキャッと笑う声がよく聞こえてきた。この辺は子どもが少ないので、にぎやかでいいなと思っていた。まさかそんな子たちが事故に遭うなんて」と絶句。つい先日も、水色の子ども用プールで午前中から元気にはしゃいで遊んでいた3人の姿が目に焼きついているという。
 一方、大上さんの自宅では、親族らの出入りが続いた。子どもたち3人は居間に、仲良く並んで寝かされていたという。親族とみられる男性は「かわいい孫が3人も…。たまらんばい」と声を詰まらせた。
「子どもが」横目に逃走
 子どもたちを捜す両親の声が暗闇に響く。通り掛かった人たちが懸命に救助の手を差し伸べようとするが、約15メートル下の海では思うようにはかどらなかった。
 「男の人がアーチを伝って橋の下に下り、家族を『大丈夫か。体力が消耗するから無理せずに体を水面に浮かべて』と励ましていた。通り掛かった若い人たちもどうにかして助けようとしたけど…なかなかうまくいかなかった」。事故直後、オートバイで通り掛かった江頭早緒梨(さおり)さん(22)=福岡市中央区=は話す。長男だけがなかなか見つからず、目の前に被害者がいるのに容易に手が届かない状況に、皆いら立ちを募らせていたという。
 対向車線から事故を目撃したタクシー運転手(45)の男性は「RVがスーッと歩道に乗り上げ、欄干を破ってそのまま海に落ちていった。『子どもが、子どもが』という母親の声が今も耳に残っている」という。「その後ろから、追突した車が猛スピードで走り抜けていった。明らかに逃げようとしていた。絶対に許せない」と声を震わせた。
 26日朝の事故現場には、まだライトやバンパーの破片が散乱。十数メートルも続く車のスリップ痕が生々しく残っていた。
(西日本新聞)


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