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本と音楽とねこと

コミュニティの幸福論

桜井政成,2020,コミュニティの幸福論──助け合うことの社会学,明石書店.(9.21.2022)

 本書は、コロナ禍での遠隔授業のために作成した教材を元にした作品のようだが、内外の研究成果の知見をふんだんに取り入れており、話題の膨らませ方も大胆で読む者を飽きさせない。
 なにを言いたいのか結局わからない、というか言いたいことなどもとからないのだろうが、どうでも良いピースミールの実証ばかりやってる若手の社会学者は、こういう研究を少しはお手本にした方が良いのではないだろうか。

「助けたくない、助けられたくない」日本のあなたとわたし。身近なギモンや俗説の真相究明に挑んだ国内外の学術的研究を紹介しつつ、家族や地域、趣味・ボランティアのグループ、SNSやネットゲームといったあらゆる“コミュニティ”を取り上げて、人と人との関わり合いを問いなおす。

目次
第1章 コミュニティから幸せを考える意味って?
第2章 日本人の幸福感
第3章 助け合わない日本人?(1)―利他的行動とボランティア
第4章 助け合わない日本人?(2)―被援助要請とウチ・ソト文化
第5章 地域コミュニティの幸せ―地元で暮らすということ
第6章 居場所を考える―子供・若者を締め出す地域コミュニティ
第7章 インターネットとコミュニティ
第8章 「当事者」とコミュニティ―LGBTを例に
第9章 「働くこと」を支える―社会的包摂とコミュニティ
第10章 コミュニティとトラブル、排除
終章 助け合える幸せなコミュニティをつくるには

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