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とても優れた内容の書物である。
文体は柔らかいが、文献サーベイは徹底しているし、立体感ある(インタビューをまじえた)エスノグラフィーは読みごたえがあった。さすがは文化人類学者、人類学と社会学のいいところどりに成功している。
スウェーデンをはじめとするスカンジナビア諸国やデンマークからすると、オランダにおけるパートタイム労働が主流の女性の働き方は保守的ではあるが、時間給あたりの賃金水準はフルタイムとほぼ同等であり、人生の各段階で、男女を問わず、パートタイムとフルタイム労働を選択できる働き方は、やはりすばらしい。
フィールドワークのお手本のような研究なので、質的調査の方法を習得するうえでも役に立つだろう。
結婚・出産・子どもの就学―人生の節目で、仕事のかたちをどう変えるか、時間をどう振り分けるか。長年にわたるインタビュー調査から、「パートタイム大国」オランダに生きる人々のライフスタイルを浮き彫りにする。
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