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本と音楽とねこと

「偉大なる後進国」アメリカ

菅谷洋司,2020,「偉大なる後進国」アメリカ,現代書館.(1.28.2021)

 新聞報道もされないし、ネット上に溢れる怪しげな情報にもない、アメリカ合衆国の歴史と現状を垣間見れるトピックの数々には興味をそそられた。
 たとえば、ドナルド・トランプの「ウクライナ疑惑」について証言したアレクサンダー・ビンドマンと、メラニア・トランプとのありえるかもしれない接点。ビンドマンはウクライナからの、メラニアは旧ユーゴスラビアからの移民である。二人とも「アメリカンドリーム」を体現した人物であるが、ドナルド・トランプという、合衆国の分裂を加速した人物に、この二人が深くかかわっていたのは興味深い。
 実際にアメリカ合衆国は分裂、解体するのか。その動きについても、最後に触れられている。

新型コロナウイルスのパンデミック。穴に埋められる無数の遺体。アメリカは既に崩壊しつつあった。「州連合」という未成熟な「世界帝国」は砂上の楼閣だ。本書はその内部に目を凝らし、実像をあぶり出す。

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