本と音楽とねこと

デジタル機器と識字能力

 今日の「クローズアップ現代」(NHK総合 19:30~)のお題は、どうする 若者の“日本語力”。番組では、携帯電話やパソコンばかり使って、本も新聞も読まない若者は、職場で使いものにならないほど、文字の読み書き能力や語彙の理解度、そして言葉による表現力に劣ることが指摘されていた。
 しかし、ちょっと待て。デジタル機器の使用自体が識字能力を低下させるわけではなくて、その使い方と、文章を読み書きするのを面倒くさがって忌避してきた知的怠慢さにおおいに問題があるということだろ。
 番組に登場してた岡大生とおぼしき学生は、友だちとのメールのやりとりで、できるだけわかりやすく自分の言いたいことを伝えんがための「優しさ」から、漢字は極力使わず、ひらがなと絵文字ばかりを多用していた。メールでつながってるだけの希薄な友人関係を維持するための過剰な「優しさ」にも驚いたが、大学生にもなって、ひらがなや絵文字ばかりを使うのが恥ずかしくないのか、不思議だ。
 ケータイやパソコンは、使いようによっては、識字能力の向上につながる。メールを書くときは、ひらがなは漢字に変換する。わからない語彙に出くわしたら、面倒くさがらずに電子辞書(機能)やネット検索で調べる。どうしても記憶しきれない常用漢字や英単語は、紙に何度も書いて覚える。これだけでも、ずいぶんと識字能力は向上するだろう。
 わたしがいま大学生だったら、番組中で紹介されていたような、漢字の書き取りをやらせられたり、文章を音読させられたりといった職場での研修は絶対に受けたくないと思うだろう。小学生じゃあるめーし、大の大人がやることじゃない。だったら、いま、努力するしかないじゃないか。

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