サーキュラー(円形放熱器)を採用した建物は
旧秋田銀行本店(現在の秋田市立赤れんが郷土館)しか
知らないが、函館にもあったようだ。
これが「函館某建築」とある鉄筋コンクリート造二階建の
壹階放熱器配置図。仕事室と書かれた部屋に9個も採用だ。

一階は女子休憩室、女子食堂、女子宿直室があり、
女子が活躍する場と想像できる。
二階には電力室、機械室、試験室、修繕室、事務室と
ともに、洗面所、便所、脱衣所、浴室が男女それぞれに
用意されている。

これが掲載されているのは昭和4年発行の
煖房換気工学。初版は大正15年である。
これらのデータから各地に遺る明治大正昭和の建物を調査した
「日本近代建築総覧」で調べると、建築年が大正14年の
電電公社西分室(旧函館郵便局電話分室)ではないかと
思われる。設計は逓信省。
なぜならば、公衆溜のカーブが足立区北千住にある
千住郵便局電話事務室と似ているからだ。
電話局ならば電話交換手として女子が働いているし、
24時間営業なので女子の宿直室があるのも納得できる。

あ、ここでヤベ―ことに気がついた。
図面に描かれた「壹階放熱器配置」と「貮階放熱器配置」は
階数が逆だろう。なぜならば、二階に「公衆溜」や
「暖房汽罐及びポンプ室」「薪炭置場」があるのが
おかしいし、何よりも階段が上ルしかないのである。
ちなみに著者は大澤一郎と櫻井省吾のゴールデンコンビ。
大先生!やっちまいましたか(笑)
旧秋田銀行本店(現在の秋田市立赤れんが郷土館)しか
知らないが、函館にもあったようだ。
これが「函館某建築」とある鉄筋コンクリート造二階建の
壹階放熱器配置図。仕事室と書かれた部屋に9個も採用だ。

一階は女子休憩室、女子食堂、女子宿直室があり、
女子が活躍する場と想像できる。
二階には電力室、機械室、試験室、修繕室、事務室と
ともに、洗面所、便所、脱衣所、浴室が男女それぞれに
用意されている。

これが掲載されているのは昭和4年発行の
煖房換気工学。初版は大正15年である。
これらのデータから各地に遺る明治大正昭和の建物を調査した
「日本近代建築総覧」で調べると、建築年が大正14年の
電電公社西分室(旧函館郵便局電話分室)ではないかと
思われる。設計は逓信省。
なぜならば、公衆溜のカーブが足立区北千住にある
千住郵便局電話事務室と似ているからだ。
電話局ならば電話交換手として女子が働いているし、
24時間営業なので女子の宿直室があるのも納得できる。

あ、ここでヤベ―ことに気がついた。
図面に描かれた「壹階放熱器配置」と「貮階放熱器配置」は
階数が逆だろう。なぜならば、二階に「公衆溜」や
「暖房汽罐及びポンプ室」「薪炭置場」があるのが
おかしいし、何よりも階段が上ルしかないのである。
ちなみに著者は大澤一郎と櫻井省吾のゴールデンコンビ。
大先生!やっちまいましたか(笑)