どうなる？

　先日お知らせしたように、野党だけでなく与党内からも慎重論が相次ぎ「今通常国会への提出は見送り！？」といわれていた日本版エグゼンプション。何のことはない、法案要綱にしっかりと盛り込まれていて、政府も厚生労働省も、そしてもちろん財界もまだまだあきらめてはいないようです。
　しかも、厚生労働省では新たに日本版エグゼンプションのＱ＆Ａなどを作成。「残業代ゼロ法案ではありませーん」と懸命に国民を騙そうとしています。　
　では、本当に今通常国会に提出されるの？　というと未知数の要素がまだ残っています。ある労働側の委員も、「現段階（１月28日）ではどうなるか、まったくわからない」とのこと。
　すでに政治マターの部分が大きくなり、分科会の委員でも先行きが見えにくくなっているようです。
　今後の展開は、
①法案も作成されず、法案の提出が見送られる
②法案は作成されるが、今通常国会には提出されない
③法案を作成し、通常国会に提出
　のいずれかになるでしょう。
　２月２日に再度、法案要綱に関する議論がされる予定です。このときに出される法案要綱を見れば、ある程度の方向性も見えてくると思います。
　２月３日の豆まき行動は、どのような展開になっても実施する予定。
　政府、厚労省、財界の３身一体好き勝手トライアングルがあきらめていない以上、こちらも徹底的に楽しく賑やかに反対し続けます！

やっぱり…

　１月２５日、日本版エグゼンプションについて議論されている労働政策審議会労働条件分科会が開かれました。
　この日の議論は、年末に提出された「報告」をもとに「法案要綱」を作成するというもの。通常の手続きですと、作成した法案要綱は労働政策審議会に「諮問」されて法案となり、閣議決定を経て国会に提出されることになります。
　年末に報告書が出された後、与党内からかなり踏み込んだ慎重論が出され、安倍総理も「現時点で国民の理解が得られていると思えない」などと発言したと報道されていたことから、「法案要綱には、日本版エグゼンプションは盛り込まれないのでは？」との憶測が流れていました。
　しかし、この日出された法案要綱には、きっちり、かつ、しっかりと日本版エグゼンプションが盛り込まれていました。
　しかも「自己管理型労働制」と名称をまたもや変更しています。
　何度、どんな名称に変更しようとも、中身はまったく変わっていませんから、結局は「残業代ゼロ法案」であり「過労死促進法案」であることは間違いありません。
　反対意見が多いことはわかっているようですが、それは「理解が不十分だから」なのであって、決して「制度が問題で間違ったものだから」という認識はないようです。
　要するに、政府も厚労省も財界の言うなりだってことのようです。
　詳細は共同アピール運動のＨＰに譲ります。是非、ご一読いただき、怒りを新たにして、さらに反対運動を展開していきましょう！

ＪＡNJＡＮの記事

南子さんからＪＡＮＪＡＮの記事の紹介をいただきました。
残業代ゼロは誰のため（１）ホワイトカラー・エグゼンプションの影響と「ホワイトカラー・エグゼンプション」米の実態です。
前者の記事は（１）となっていることから連載のようです。わかりやすく、適切に問題点を指摘していて、今後の展開も期待大です。
後者の記事は、実際に日本がモデルとしているアメリカのエグゼンプションで働いた経験をもとに書かれたコラムです。実体験に基づくものであるだけに、説得力がありますし、やっぱりわかりやく問題点が指摘されています。
御用とお急ぎでない方は、是非、ご一読を！

油断は禁物

　ここ数日、日本版エグゼンプションをめぐり、政府・与党内で慎重論、それもかなり踏み込んだ慎重論が相次いでいます。
　「少子化対策になる」などとのんきな発言をしたと伝えられた安倍総理でさえ「１６日夜、首相官邸で記者団に「現段階で国民の理解が得られていると思えない」と述べ、提出する環境にないとの認識を示した」（朝日新聞）と報じられていて、法案の今通常国会での提出は見送られる公算が高まってきたことは間違いなさそうです。
　しかし、これで一安心、とはいきません。必ずしも「法案を提出しない＝法案を作らない」ではありません。
　年末に出された報告をもとに、法案の下敷きとなる法案要綱を作成するための話し合いが今月中にも開かれる予定で、少なくとも法案を作成するまでの日程には、今のところなんの変化もありません。
　新聞報道を見る限り、慎重論の根底にあるものは「選挙対策」であり、決して日本版エグゼンプションそのものに問題があるとは思っていないようですから、今通常国会への提出は見送られたとしても、参院選の結果次第で秋の臨時国会に法案が提出される可能性は大。
　まだまだ油断は禁物です。

ちょっと心配…

　共同管理人のひとり、たっちーです。
　日本版エグゼンプションに関連した、ザ・アールの奥谷社長の発言が大きな反発を招き、ネット上でも波紋を広げています。
　私個人の意見としても、奥谷氏の発言内容は賛成できるものではありませんし、大きな問題があると思います。また、見識を疑わざるを得ない、糾弾されてしかるべきものだとも思います。
　しかし、このような考え方をしているのは果たして奥谷氏だけでしょうか？　私は、奥谷氏と並んで分科会で委員として座っていた他の経営者、そして奥谷氏を選出した政府は、奥谷氏とまったく同じとは言わないまでも、同様の考え方を持っているのではないか、同様の考え方を持っているからこそ、使用者委員として選出し、分科会での奥谷氏の発言を使用者委員はだれもたしなめることをしなかったのだと思っています。しかも「週刊東洋経済」での発言は使用者委員としてインタビューに応じたものといっていい構成になっています。だから、私は批判・糾弾をされるべきは政府と分科会に委員として参加していた経営者全員だと思っています。
　奥谷氏への批判を突破口にして、日本版エグゼンプションの矛盾点や長時間労働の問題に展開し、反エグゼンプションが盛り上がるのであれば大いに歓迎しますが、批判や糾弾は往々にしてそれ自体が目的になってしまいがち。そして、かつてのホリエモンのようにスキャンダルや脱税などによって失墜していく奥谷氏を見て多くの国民が溜飲を下げる→原因となった日本版エグゼンプションは記憶の片隅に追いやられる→統一地方選、参院選で自民党が圧勝する→日本版エグゼンプションが成立する、というような展開になることを危惧します。また、政府は国民の目くらましのため、そのような展開を望み、演出の青写真を描き始めているのではないかとさえ感じています。
　もちろん、良識のある皆さんは批判・糾弾を目的にすることはないでしょうし、目くらましにのることはないと信じていますが、ネット上での奥谷氏批判・糾弾を見てちょっと心配になりました。

※今回の私の意見に対する適正な批判は大歓迎です。ご意見のある方は、是非コメントをお寄せください。

待ってろよぉー！

　厚生労働省のホームページに、柳沢大臣の１月５日と１月９日の記者会見のようすがアップされていました。
　これを読む限り、与党内の反対を押し切り、国民を無視して法案を提出するという考えは今のところは変えていないようです。
　この記者会見で、柳沢大臣は「ワークライフバランスが…」などという発言を繰り返していますが「日本版エグゼンプションの導入＝ワークライフバランスの実現」という公式が大臣の中で成り立っているのだとしたら、かなり理解に苦しみます。もっとも、大臣が「ワークライフバランス」の意味を理解していればの話ですが…。
　さらにいえば、総理大臣は日本版エグゼンプションが「少子化対策になる」と発言したそうですから、政府はいったいどこまで働く者をバカにすれば気が済むのでしょう？
　怒りを通り越して、悲しくなりました。

　しかーし、悲しんでばかりはいられません！　こんなメチャクチャな人たちにメチャクチャな法律をつくられてはたまりません！　これからもガンガン、かつ、楽しく、明るく反対運動を展開します！　まずは節分企画！　待ってろよー、政府＆経営者、思い通りにさせて溜まるかいなぁー！

成人式のビラまき 大成功！

前回のお知らせどおり、東府中の成人式会場となった「府中の森芸術劇場」前でビラまきを決行！
会場付近にあふれていた振袖姿やスーツ姿の新成人にアピールしてきました。
この日は、メイド、獅子舞に加え、金髪アプロやきぐるみなど総勢１３人が参加。かなり怪しげな一団になりましたが、ビラの受け取りは絶好調！
会場入り口の整理に当たっていた係の方に、ちょびっと疎まれてしまいましたが、そこは愛嬌でごまかしておきました（開場係の方、すいません＆ありがとうございました）。
ビラまきを開始して1時間ほどすると、新成人は開場入りを始めたため、歩きながら府中方面に移動しつつポスティング。残り少なくなったビラを、府中の大国魂神社入り口の伊勢丹付近でまいて終了。
約５００枚あったビラが１日でなくなりました。
正直に言って、始める前は１日で約５００枚のビラがなくなるなんて、思っていませんでした。
予想以上の大成功！　気をよくしてこれからもガンガンいきますよー！

今度は成人式だ！

日本版エグゼンプションに反対するパフォーマンス＆ビラまき！
今度は８日の成人式に出席する新成人の皆さんに向けて展開します。
場所は東府中駅付近で、時間はお昼ごろから。
お正月に好評だった獅子舞も再度登場予定。
またまたハデに賑やかに、楽し～くやっちゃいます！
冷やかしでもけっこうです。是非のぞきに来て下さい。
また「一緒にやりたーい」という方、飛び入りも大歓迎です。
怖い人はいませんから、気軽に申し出てくださいね。

１月３日の明治神宮で

1月3日のとても人通りの多い明治神宮に続く表参道にて８名ほどでビラ配りをしてきました。
お正月ということもあり手製の獅子舞や持参の大仏マスクなども使いながら配る人もいて、なかなか捌け具合は上々のように思えました。中には立ち止まる人もいて話込む場面も見えたりも。外人の方が写真を撮ったりするなど、傍から見てるとちょっと面白い集団に見えたかもしれないですね(笑)。
こんな調子で成果としては正味１時間半ほどでおよそ４００枚という結果でした。

明けましておめでとうございます！

　皆さん、明けましておめでとうございます。
　今年もよろしくお願いします。
　昨年末ぎりぎりで出された日本版エグゼンプションを盛り込んだ報告書の答申をもとに、１月中に法案要綱が作成され法案となり、それが閣議決定されるといよいよ国会に提出、という流れになります。
　法案が提出された場合の流れは２つ、
　①予算関連法案として提出されると３月上旬
　②予算非関連だと、場合によってはゴールデンウィーク明け
に審議が開始されることになります。
　このため、日本版エグゼンプションをプチッと潰すためのタイミングは、まず１月下旬の法案要綱の作成段階とその後の法案作成段階、そして国会の審議が始まる３月上旬、あるいはゴールデンウィーク前がポイントになります。
　さらに、審議がゴールデンウィークを跨ぐとなると、統一地方選の後。地政と国政の違いはありますが、日本版エグゼンプションを是とする候補者なんて、地政を任せたって碌なことはありません。
　ガンガン質問して、是とする候補者、あいまいな回答の候補者は、遠慮会釈なしにバンバン落としちゃいましょう！　心当たりのある政治家のみなさん、首を洗って待っていてください。
　このままですんなりと法案作成→可決成立、なんて考えてるヤツがいたとしたら甘いぞー！