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一碧万頃

隅田川に架かる橋㉖ 千住大橋(新橋)

千住大橋(新橋)

隅田川河口から26番目の橋梁は、言わずと知れた千住大橋である。
 現在、この道路橋たる千住大橋は、二橋梁が並んで設置されている。川下側にある上り(4車線)が新橋であり、川上側にある下り(3車線)が、旧来の橋梁である。
 ここで、紹介するのは、1973(昭和48)年2月に創架された新橋の方となる。

2023年6月撮影

千住大橋【新橋】

橋長:502.5m

幅員:18.9m

型式:ゲルバー箱桁

創架:1973(昭和48)年2月

2023年6月撮影

2023年6月撮影 北方面

 新橋は、隅田川右岸に接するところあたりから、さらに2本に分岐し、日本橋へ向かう道路の部分は高架のままバイパスのようになっており、千住間道との交差点(千住警察署入り口交差点)のおよそ120m手前くらいまで続く。川下側の1本は、素盞雄神社の手前辺りで地上に下りている。

2023年6月撮影 南方面 上下の分岐点

左側2車線は、このまま、7丁目辺りで地上に下りる。

2023年6月撮影 北方面

2023年6月撮影

 千住大橋から新橋を見る。奥側の橋梁は、7丁目辺りに下る。手前の橋梁は、このまま高架で300mほど続く。橋長が500mを越えているのは、跨川橋の部分と高架と跨道橋の部分を合わせているからだと思われる。

 

2022年5月撮影

上野方面を見て、左側が交差点に向かって降りて行く架橋、右が高架で続く部分である。

2022年5月撮影 南千住側の千住大橋(新橋)

2022年5月撮影  橋を渡っても高架として続く千住大橋新橋上り2車線部

2023年6月撮影 上部の橋梁は、高架の部分、5丁目辺りまで続く。

2022年5月撮影

右岸、南千住側の一番川下側の千住大橋(新橋)に銘板を見つけた。

2022年5月撮影

 銘板には、1971年3月 東京都建造 鋼示(1964) 一等橋 製作 川田工業株式会社 材質 SS41 SM41A・B・C. SM50A・B とある。

2022年5月撮影

 ここで、千住大橋を眺めると、千住の橋が二つあることがはっきりとわかる。トラス部に大橋とある方(下り専用河川橋)が、1928(昭和3)年竣工の千住大橋である。

2022年5月撮影  新橋の方はとてもシンプルである。

2023年6月撮影

 右岸、南千住側のこの地点に、千住大橋の銘板が据え付けられている。従って、新橋も千住大橋として見なされていることが分かる。ただ、車両でここに下りてくるには、千住大橋でも新橋の方を利用していることになる。

2023年6月撮影  昭和48年2月竣工と銘板があるので、新橋の方である。

2023年6月撮影

千住大橋の川下側の歩道に沿って北千住方面に歩き、右手にある新橋を眺める。

2023年6月撮影

振り返る。左側にあるのが千住大橋【新橋】、右側は千住大橋【昭和3年12月竣工の従来の千住大橋】である。

2019年2月 撮影 

 2022年に撤去されてしまった東京電力荒川専用橋が、千住大橋のさらに向こう側に写っている。

そのうち撮影しようとしていたら、いつの間にか撤去されてしまい、残念無念である。

 

余録

2023年6月撮影

千住宿は、奥州道中の最初の宿、ちなみに東海道の最初の宿は品川宿だと思う。

2023年6月撮影 南千住第二中学校脇の桜の木、

 アップデート撮影のため、6月にここを通ったところ、この桜の木の老朽が進み、突風等で枝折れや倒木の危険があるので、近日中に伐採する旨の張り紙が木にくくり付いていた。残念、僕はこの桜の木のある横道を、かつて、ほぼ、毎日、通っていたのです。

 

2023年6月撮影 後で解った謎の不思議写真。

 恐らく、暗がりのため、カメラがシャッタースピードを落としてしまっているところ、自分がカメラを回転させたところで、うっかりシャッターボタンを押していたものと推察される。

以上

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