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迷ったところで・・・地球の上

迷ったところで・・・地球の上

希望学校 走行距離39.9km

2011年07月16日 | 青海省

食堂テントは快適だった。

 

手前が食堂テント。奥が新校舎。

8:00から子供たちの朝体操に一緒に参加してみた。寒さにみんな鼻水ズールズル♪

あ・・・僕もだった。寒さで鼻の感覚がないので、鼻水が垂れていても気が付かなかった(笑)

 

朝体操!

 

校長先生、ありがとう!また来ますね!

 

さぁ、出発!黄河の源流まであと僅かだ。「麻多郷」の村は、100m程度の小さな村。人口の半分は小学生だった。

 

村を出るとすぐに・・・・・すぐに・・・・み、道が切れている!?文字通り道が切れていて、川が流れている。周りを見渡しても橋は無い。うーむ・・・。行くしかないな。靴下を脱いで川の中に自転車ごと乗り込む。気温10℃。水温不明だが切れるように冷たい。荷物は少し濡れたが大丈夫だろう。そこから砂利道はさらに悪路と化し、砂利?小石?とは呼べない小岩?の道となってきた。そして続く上り坂。3時間ほど上りつづけ、なんと気がつけば過去最高標高の4600mに到達。峠でお昼ご飯。

 

峠に佇んでいた遊牧民と

 

聞けばこの先「黄河の源流」まであと少しらしい。今日中には着けそうだ!   ・・・ところが・・・ここから先、道が消えたのだ。川で分断され、その先に道がない。自転車を置き、川を渡り次に続く道を探すが見つからない。人はさっきの峠に一人。車も来ない。(来ないのではないね。来れないのだね)そして道はない。戻る事はできるけれども・・・。でも考えてみたら黄河の源流に向かっているのだから、川に沿っていけば着くはずだよね?と当たり前の事に気がついた。しかし、川沿いを歩けるような道ではない。と言う事で・・・

 

川を歩くことにしました。

これが正解だったみたいですね。結局川を歩いていくと、再び道らしきあぜ道が見つかりました。果たしてこれが黄河に向かう道かどうかはわからないけれど、今はこれしかないのだから、、、と進む事に。

夕方に遊牧民の家の前を通り過ぎ、お茶に誘われた。 彼らの庭先(どこまでが庭?笑)には自家製乾燥チーズが並んでいた。

 

乾燥チーズ。甘みと塩味の素朴な味わい。

一服したのち再び走り始める。そう、今日は源流到着日なのだから・・・・。しかし現実はそうはいかない。

次の峠を越えると、今までにない大きな川が道を分断しているではないか!もう・・・・腹をくくって脱いで渡ろうかと思ったが、向こう岸にチョロチョロと人影があるではないか!その数は徐々に増えて10人ほどが向こう岸に立っている。彼らのアドバイスで少しだけ上流に行ったところが比較的浅くなっていて、服を脱がずに無事に渡れた。

彼らはすぐ近くにある学校から来ていたようだ。・・・・・あ、昨日の学校の校長がこの先にも学校があると言っていたのを思い出した。そして彼らの「希望学校」に立ち寄る事になった。昨日も学校、今日も学校♪ この学校は昨日の学校よりもかなり小さく、全校生徒35人で先生は5人。

・・・・で案の定「良いじゃないか!明日源流に行けば!」という誘いを断りきれずに今日はここまで。

まぁ、源流は逃げないからね。

「希望小学校」校門

高倉健のような(?)副校長の部屋に通され、アレコレと話を聞いてみたところ、この学校は2008年に黄河源流のすぐ近くから引っ越してきたそうだ。青海で最も小さな小学校らしい。当然電話もネットも携帯も通じない。書き忘れたが、昨日の学校もここもそうだが、電気は通じていない。すべて太陽発電と自家発電のみ。水は川の水。食べモノは一週間に数回、僕が3日前に出発した馬多県から、バイクを連ねて物資を運んでくるらしいが、はやり天気によっては来ない事もあるらしい。なので食料などは自分たちでも備蓄してある。また、この県の公務員の給与は低く、副校長5年目の彼の月給は1000元(13000日本円)。その他の手当ては一切なしだそうだ。

気がつけば今日は土曜日。近くに住む(と、言ってもバイクで数時間の距離)の学生は実家に帰っているらしく、残っている学生は15人程度。実家と言っても遊牧民なので住所のないテントだ。

土曜日だったの授業は午前中で終わっていて、グランド(?)で先生と生徒がバスケットをして遊んでいた。昨日と似た風景でありながら何かが違う。余裕の無さが昨日に比べて更に色濃いからか?

そんな中でも、昨日の学校と同じくお祭りのための民族舞踏の練習に先生たちは夜遅くまで励み、耳慣れない民族音楽を聞きながら校庭に張ったテントで眠った。

高倉健先生?と愛娘であり生徒さんと

先生方による民族舞踏の練習風景

食堂に張ってあった時間割。お昼休憩は2時間40分もある!夜食もある。

二段ベッドは快適~と思ったら、一つのベッドに2人だった・・・。

みんなで記念撮影


麻多郷 走行距離68.5km

2011年07月15日 | 青海省

翌朝はまたまた快晴♪ 

ただ、昨晩の寒さはさすがに堪えた。テントの中に小さな氷柱ができていた。

毎朝お湯を沸かしてコーヒーを飲むのが好きだが、昨日汲んでおいた川の水をろ過してみた。

 

左が買ったミネラル水。真ん中が川の水。右が濾過後の川の水

 

朝ごはんは、コーヒーの中にチョコレートコーンフレークを入れたもの

 

テントがなかなか乾かず、走りながら干すことにした。水分を含んで重い。

 

さぁて、今日は黄河源流に行きつけるのか!?

 

誰もいない草原をひた走る。

お昼ご飯の時に、テントを乾かす。

 

夕方に「黄河第一橋」に到着。おぉ!いよいよ黄河の源流が近い証拠だ!

それにしたも何も・・・何も・・・・おっ!?何かある!草原の丘の向こうに建物らしきものが見える!

時間は17:00を過ぎている。今日のゴールはあそこだ!とペダルに力を入れて走りだす。

が!進まない!緩やかな砂利道の上り坂。だんだん分ってきたのだが、毎日、夕方になると風が強まる。

走っても走っても建物が近づかない。結局2時間もかかって到着したのは「麻多郷」。

村の入り口に学校があり、そこの先生に声を掛けられ、お世話になる事に。

民族舞踏の授業中でした。

授業後に先生と生徒でバスケットボール!

 

この学校は「寄校」と言って、ほぼ全寮制。子供達は6~13歳くらいで、全校生徒はなんと254人!衣食住を先生と生徒が共にして、まるで親子の如く暮らしている。昨年校舎を新しくして、テント教室からコンクリート教室に変わったばかり。

授業を見学したが、今の日本の教育との決定的な違いがわかる。詳細は省くが、「教育の目的」と言うものを思い出させてもらえた気がする。二つの見方ができたと思う。教育を通じて生徒の立場、そして先生の立場。何よりも先生方が教育を愛しているという事。子供を愛しているという事。生徒は先生を尊敬しているという事。この見事なバランスは規制にとらわれることのない、「道理」という概念の中で育まれている気がした。

「食堂テント」の中を貸してもらえた。

 

因みにこの村には、政府のプロジェクトが支援している「インマルサット衛星電話」があった。

1分2元(約30円)と安い。政府が80%負担しているからだ。ネットも携帯も繋がらない唯一の通信インフラ。

 

 

親が子供に出来ること。子供が親に出来ること。

教育と職業について、これから先自分がやりたい事が、すこーしだけ見えた。

一宿一飯のお礼に、生徒にノートを贈ろうっと。


黄河横の草原 走行距離48.8km

2011年07月14日 | 青海省

工事現場のテントは快適だった。ただ一泊しただけだというのに生まれる連帯感のようなもの。

外に置いておいた自転車にはカバーをかけておいたが、カバーごと凍っていた。

 

グランドシートがバリバリに凍っていた

出発前に記念写真!この写真をプリントして送ることにした。

 

今日は山の中にある「麻多郷」まで行きたいが、相変わらずのじゃり道なのでなかなか進めない。

湖も過ぎたので、似たような景色がひたすら続く。

この辺りから、野生のシカを見かけるようになった。

お昼前に遊牧民の家の前を通りかかり、お茶に誘われた。そこで自家製ヨーグルトをご馳走になった。

ネットリと濃いヨーグルト

 

お茶も、チベット茶に牛乳を入れたものだ。お茶に牛乳というのは聞いたことはあっても飲んだことはあまりないのでは?そもそも何でお湯ではなく牛乳なのか? 答えは簡単。水の確保が難しく、牛乳は自分たちの牛からいつでも絞ることができるから。しかも栄養がある。日本は水が当たり前だしおいしいから水(お湯)で煎れるけどね。インドなどでは「チャイ」と呼ばれるが、立派なお茶だ。牛乳茶(笑)

家に泊まって行けと勧められたが、どうも天気の具合が良くない。後ろから雨雲が迫ってきている。もう少し走って距離を稼ぎたいので、前に進むことにしたのだが・・・・。夕方ついに雨雲に追いつかれてしまった。

すると文字通り”突然”に、ヒョウが降ってきた。直径8mm程度のヒョウ。全身を叩き打ち、4枚重ねで着ている服を通して衝撃が走る。痛ったい!

叩きつけてくるヒョウ

 

周囲に遮るものは一切ない、ただの草原。こりゃぁここまでだなと判断してテント設営。

テントがねじれてしまうほどの強風とヒョウと雪の中、テントの中で読書。

気温は1℃。画面右側中段。因みに20:55でこの明るさです。

 

見渡す限りの草原。人間は自分だけ。風の音しか聞こえない。

寂しさも恐怖もないけれど、何かがこみあげてくる。


扎陵湖付近 走行距離84.9km

2011年07月13日 | 青海省

晴れた。・・・と、いうか、晴れてしまった。笑。

さぁ!出発だ!僅か数百mで終わってしまう、馬多県を出発だ!

向かい風が強い中を漕ぎだす。僅か数kmで、今まで走ってきた道とまるで違う道が開ける。

国道でも、省道でもない、舗装されたあぜ道と言えばシックリくるような道。

車も人もいない。 ある意味サイクリングロードだな。そんな道を遠くに見える山脈めがけて進む。

 

遠くに山脈が見えますか?

 

それにしても・・・美しい! 

 

十数kmも進んでふと気がつくと、携帯の信号が殆ど無いではないか。

もしや?と思い、ヨメに連絡を入れる。恐らくこれから先は数日は通じなくなるだろうから。。。

案の定、その連絡を最後に信号は無くなった。暫く進むと今度は道路の舗装が途絶えた。

 

・・・・いよいよ・・・か。Google Earthでは舗装路に見えていた道路はやはり未舗装路だったか。

 

平らに見える砂利道は、実は洗濯板のように波を打っていて、車やバイクのようなサスペンションが

あればさほど感じないだろうが、自転車にはかなりの衝撃が。脳味噌がシェイクされる。

轍ではなく、中央部分を走ろうとすれば、そこは地面が柔らかくて抵抗が多い。

う”-・・・。いきなり40%のパワーダウンだ。進まん。

因みに自転車の平均時速は15-20km/h。僕はかなり遅めなので15km/hペース。

それが、この砂利道では10km/h以下にまで落ちてしまう。

加えて向かい風に苦しむ。 まだまだ始まったばかりだ。とにかく進む。

すると、何やら見えてきた。

 

世界最高海抜水力発電所&料金所

 

なんとこの先にある「黄河源流牛頭」への入場料を払わされるのだ。一人80元なり。

う~む。これは道路開発費だな。工事現場の人が料金所も管理していた。

この先に売店などはあるか?と尋ねたら、「当然!あるある!」と。

・・・・これを信じた俺が間違いだったのだが・・・。

ゲートをくぐり先へ進む。道はひたすら続く砂利道。この先に二つの大きな湖がある。

ガク陵湖と扎陵湖だ。その中間に「黄河源流牛頭」がある。

この二つの湖が事実上の黄河源流湖となるのだが、源流と言えば最初の一滴ではないか!?

 

 

 青海湖より遙かに美しい!

 

夕方に近づくにつれて風邪が強まり、グッと冷え込んで来た。大粒の雨と強風が・・・。

 

一時、グランドシートで雨宿り。シートが飛びそう・・・。

 

・・・どする?笑。結局、売店なし・人なし・車なし・携帯電波なしの場所。見渡しても草原だけの世界。

遠くにテントらしきものが見えたので、そこをゴールにして夕暮れの逆風の中を進む。

 

道路工事のテントだった!

 

いつもであれば通り過ぎるのだが、今夜はそうはいかない。立ち止まって「誰かいますかー?」と声をかける。

中には現場の野郎達が5人。うわぁ・・・むさくるしい(笑)

万年床の上でトランプをしている5人。とにかくこのテントの脇に自分のテントを張らせてもらいたい事を申し出る。

とにかく中に入りなよという誘いで、むさくるしくも温かいテントの中に入ってみた。

何かどこかの記憶の片隅を思い出す・・・。あぁ・・・大学時代にやっていたスキーのバイトのタコ部屋の雰囲気だ。

 

タコ部屋~。中はとても暖かい。

 

暫くトランプを脇で見ている内に一人の男が夕飯の支度を始める。「お前も食べろよ」という有難い申し出に

3回うなずいた。

 

夕飯の支度風景。男料理の極み。大ざっぱで勢いで作る! 旨い!

今夜は(も)麺!

 

日暮れは21:00。就寝は22:00。

結局彼らのテントの中、ストーブの横の地面に寝袋を敷いて寝かせてもらった。

彼らは僕がこの前通ってきた「西寧市」からの出稼ぎで、3か月に一回戻れるらしい。

食料などは今朝出てきた馬多県まで買い出しに行くそうだ。この現場もあと17日でClose。

次の現場は100km離れた場所で、この5人は一つのチームなので全員で移動するそうだ。

テントの設営、撤収などもすべて自分たちでやる・・・・。そんな話を聞きながら、石炭ストーブの

ぬくもりの中で寝てしまった。

 

外は大風。テントが揺れる。


馬多県 走行距離0km

2011年07月12日 | 青海省

・・・・雨。土砂降り。

安普請の建屋は雨漏りだらけ。

何となく、いや、正直に嬉しかった。これは正直な気持ち。

ここから先の道を思うと、期待よりも恐怖が強い。

雨の一日。仕事をして過ごす。

上期はなんとか黒字で折り返した。・・・下期に期待!

新入社員に会いたいなぁ・・・。

 

それにしても、明日からどーしよう・・・。と、悩んだところで何も変わらない。

夕方に買い出しに出てみるが、まだ土砂降り。

目の前を泥だらけにもホドがある!くらいのランドクルーザーが通り過ぎる。

これから進む方角から来た車だったので、それを見ただけでもこの先が思いやられる。

・・・・止めようかな・・・・。正直、そう思う。

 

最近、何度かこういう考えになってしまう。

明日は今日よりもきっと良い! と思う力が少なくなっている。

イカンイカン。

 

あーした天気になぁれ♪