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えったんの奄美大島日記

人情味豊かな奄美大島の日々の生活をほんの少しご紹介します。娘の日記に負けないぞ!

ゴリラからの手紙

2007-12-06 | スキューバダイビング
私はゴリラです。
奄美のとある場所で色々な動物達と機嫌良く暮らしておりました。
しかしある日、親分さんはもう私には用は無くなったようで人様の手に渡ってしまいました。

奄美大島の芦徳という集落の山の中の豚小屋の近くによいこダイビングリゾートの大さんという方が住んでおられます。それはもう現実離れしたような場所でございます。その豚小屋の家主さんの友達の手に私は渡されました。

夜遅くに帰宅する大さんを驚かそうという目的のみで私はその山中の道に置き去りにされました。
暗~い夜道、舗装もされていないただの山道。もちろん電灯もありません。何が出てもおかしく無いような道です。

超多忙な一日を終え疲れ切った大さんは、いつものように車で帰って来ました。車のヘッドライトに照らされた私を見た大さんは一瞬「えっ」ってな感じで私を見ましたが、見てはいけない物を見てしまったという顔で去って行きました。
やはり噂に聞くところによると大さんは相当驚いたようです。まわりのスタッフには幻を見たんとちゃうん?などと気の毒な事を言われたそうです。
私もこれでも一生懸命生きているゴリラです。幻と片付けられても、たまったもんではありません。
次の日、大さんは幻では無いという事を証明するために私をカメラで激写しておりました。

南国の奄美といえども12月は寒いです。しかも山奥。夜は冷え込みます。会う人間といえば、豚小屋の家主さんとその友達、そして大さんと友達のKさんのみ。唯一の話し相手は豚さんやニワトリや鴨くらいなもんでした。

それまではいちおう名瀬という都会にいて人様のために活躍、賑やかな場所が大好きだったので、この数週間の間は身も心を寒い思いをしておりました。
星は綺麗ですが、その星の綺麗さは余計に心を寂しくしたもんです

先日ガヤガヤと騒がしいと思いきや、大さんとよいこの塾長とシゲさんが車でやってきて嬉しそうに私を車に詰め込みました。今度はどこへ連れて行かれるのかと、もはや私もこれまでか~と覚悟を決めていたら、よいこダイビングに連れて行かれました。
車から下ろされた私を見て、よいこのママさんや久美さんも大笑いしています。そこまで笑わんでもいいのにと気分を害していると、どうやらここに住まわせてもらえる雰囲気が

大好きな緑の木の上に乗せられ一番目立つ場所に座らされました。
木にぶら下がって遊べるようにと塾長が長い間温めていた立派な流木を頭の上に置いてもらいました。
シゲさん作の妙にでっかいスノーケルを何故かくわえさせられ頭の上にはダイビングのマスクが乗せられました。
まわりにはクリスマスのイルミネーションが

道行く人がみな私を見て笑ってくれます。
学校から帰って来たよいこダイビングのお嬢様も指を指して喜んでおられました。
再び人目につく目立つ場所に返り咲きました。嬉しかったです。

どうやらもうすぐお腹に字が書かれるらしいです。何を書かれるかはちょっと不安ですが,,,,,
命の恩人のよいこさんのために、これからはキャラクターとして一生懸命がんばっていきたいと思います。
スタッフの仲間入りをさせていただき感謝の言葉もありません。

助けていただいた恩返しができればいいなあと思っております。
いつか皆様にお会い出来る日を楽しみにしております。

                        潜水ゴリラより


ある少年の話し

2006-11-25 | スキューバダイビング
私の甥っ子のT君のお話です。
まだ小学5年生なのに大人顔負けのダイバーです。本数も40本。ガンガン潜ります。潜りたくて仕方がないけど、中学受験のため塾もあるし思うようにはいきません。もちろん潜るには費用もかかります。この1年半の間、お年玉も誕生日プレゼントも全てガマン。勉強もがんばりパパやママのお許しを得てついに1年半振りの2泊3日の奄美の旅が実現この3日のために全てをかけてママ(私の妹)と一緒にやってきました。
初日2ビーチ。今日の日のためにパパにプレゼントしてもらったデジカメで魚を撮りました。
その夜着替えようと思ったら、T君は自分の下着のパンツが無い事に気付きました。あんなに準備をしたのにどうやら忘れたようです。今思えば、これが今回の旅は悲劇の始まりだったようです

悲劇その1 
大平洋側のダイナミックポイント「御瀬」など2ボート。透明度40m位ありました。子供が潜るか~というようなポイント。3本目も行きたかったのに体調不良のため泣く泣くあきらめる。前日張り切りすぎて寝不足のせいなのか・・・

悲劇その2
今回のツアー最大の悲劇が・・・夕方ショップに戻り器材のお手入れ。ハウジングを水に浸けようとした瞬間、ハウジングの蓋が何故か開いてしまいデジカメだけ水の中へドボン焦るT君、すぐにデジカメを引き上げ電池を取り出しました。触るな~!という親の言う事を聞かずに勝手に濡れているカメラに新電池を入れたりと大パニック。ショップの2階に上がってくるなり目に涙を浮かべてました。涙をふきながら濡れたデジカメを必死にふくT君を見ているとこっちまで泣きそうになりました。

悲劇その3
パニックになりながらデジカメの水分を拭いていたが、力が入りすぎてたのかデジカメをガ~ンと落としてしまいました。しかも激しくデジカメ割れかけ状態。なんとか取り出したカードをパソコンでチェック。反応がありません。果たしてデータの行方は・・・

悲劇その4
ションボリはしても腹はすくもの。みんなで夕食へ。みんな気を使って「T君これ食べや!好きなモン注文し~や」と雰囲気を明るい方へ導きます。私の主人が更に盛り上げようとT君に冗談を言いました。T君は受けて大笑い。たまたま口に入っていた水をブッホ~っと激しく吹き出してしまい、変な所に水が入り咽せてしまいました。するとまた涙が,,,,,きっと自分が情けなかったんでしょう,,,しかも私の娘の大好物ペペロンチーネを少し食べたT君。今日に限って入っていた赤唐辛子ではなく、青唐辛子。あまりにもHOTでまたまた泣きそう,,,

悲劇その5
パンツを忘れたために昼間ダイエーでママに買ってもらいました。就寝前にnewパンツをはこうとしたら又パンツがありません。ママは夜遅くにショップと家を何度も捜査。車の中で発見するもママに怒られる・・・

悲劇その6
子供用の水中マスクでは顔がでっかくなってきているのでサイズが合わなくなりました。主人が大人用のマスクをプレゼント。喜んでいたのに、車の中に忘れて大阪に帰ってしまいました。伊丹に着いて気付いたT君、大阪に着いてからもママの大目玉が

小さい時からT君は張りきりマン!張り切る過ぎて空回り、本番に熱出したりとんでもない大失敗をしたりという宿命の持ち主。
ダイビングは自己管理のスポーツ。T君はイイ勉強になったことでしょう。
それにしても、この前オムツを替えてあげていたT君。大きくなったもんだ~~。こっちとしては、
大失敗してまだまだかわいい子供のT君でいて欲しいんだけどなあ。

さあ、気になるデータですが、、、、セーフでした~~!次の日再度パソコンにカードをつないだらバッチリ写っていました。この写真はT君始めての水中写真です。なかなか上手に撮れてます!
今思えば、このデータも消えていたら,,,と思えば悲劇や~なんて笑ってられませんでしたよぉ。

頑張って勉強して卒業の春、待ってる~よ

T君のパパ、もっとコンパクトなデジカメとハウジングを買ってあげてね~。(ヨソで買わないでよ!)


親ってこんなもん?

2006-09-10 | スキューバダイビング
海に入ってみたいなあと思うほど久々に前のビーチは綺麗な水。家族会議の結果、午前中に茉倫の1ダイブが決定です。バディはもちろんパパ。永遠のバディです。
7月にスノーケリングの楽しさを覚え、すぐに浮き輪無しで泳げるようになりました。の子は、すぐにダイビングに挑戦。まだ「耳抜き」などの意味がわからないから水深は1mとかそんなレベルだけど、フィンワークの上手さは大人顔負け。魚への興味もハンパじゃありません。あの勉強嫌いがエキジット後は魚図鑑を広げて研究してます。
スクーバレンジャーという子供向けのダイビングプログラムをしているので「よいこ」には子供用の器材も豊富。けど親バカが二人揃えば、おNEWのウエット、マスク、スノーケル、ブーツ、フィンを愛する我が子にプレゼント。子供用の8Lのタンクでは重いから可哀想とダンナはチビタンクをネットで探してます。夫婦の会話を最近良く聞いている茉倫は「いつ私のタンクを買ってくれるん?」と偉そうに「親バカ」という弱味にズンズンつけ込んできます。
ダンナはどんなに忙しくても娘がダイビングしたいと言うと嬉しそうに付き合います。ホンマに親バカやわ~とその光景をあきれて見ている私も、こんな写真をアップして同類かぁ~と一人呟いてます。