それが,ここのところ,コメント等をとおして,kojiさんにいろいろ教えていただいて,理論的には登坂の嫌悪感は解消。さっそくためしてみたくて,土曜日の天気も長岡は曇りのち雨だったのですが,朝7時から出発して始めての峠越えにチャレンジしてきました。
目的地は栃尾。最近長岡市に合併しました。厚揚げのように分厚い油揚げで有名なところですが,私はそれよりも,昔NHKの大河ドラマでやっていた「天と地と」が好きで,未だに結構印象深く覚えているので,上杉謙信旗揚げの地としてずっと知ってました。
一度行って見たいとは思いつつ,わざわざ車で行くようなところでもなさそうだし,かといって自転車では坂やトンネルがきついし,とそのままだったのですが,上り坂が平気となれば,ちょうどいい距離です。

地図で見ると森立峠という所。
標高は408メートル。初めての峠越えで,ようやくたどり着いたゴール。峠の標識くらいあるかと期待していたら,八方台への分岐になる三叉路があるだけでした。
途中,二回の休憩と,写真を撮るための小休止がありましたが,それほどの苦痛もなく,楽しんで登れました。
そこから先はひたすら快適な下りで,そうなると,帰りも登って下るのかな,というところですが,そこは昨夜のうちに研究済みで,まっすぐ長岡方面ではなく,見附市方面にいったん向かうと,たいした山越えはないのでした。
最近少し前向きに自転車に取り組むようになって,これで坂道への嫌悪感はクリア。さらに,考え事をしていたりするとついつい忘れてしまうのですが,なるべく意識するようになったペダルの漕ぎ方。
やっぱり漕ぐという感覚でとにかく下に踏み込むことばかり思っていましたが,回転を意識するようにしてみました。まだまだ効果は実感できるところまで行っていませんが,坂を上っていてもなんだか違うような気はしました。
それに加えてサドルの高さ。サドルに座ったまま足が地面に着かないとなんとなく不安で,結果,すごく低くして乗っていたことになります。これもまだ慣れずに,特に止まるときにサドルを高くしたのを忘れて,サドルに座ったまま地面に足をつこうとしてあわてることが多いです。
こうなってみると,自転車に乗ってみたくて仕方なくて,今日も栃尾まで行ってみたいくらいですが,あいにく朝から雨。もう梅雨が明けている地方が多いというのに残念です。
で,昨日の栃尾の話に戻しますと,走行距離としては38キロ。帰りはちょうど10時ころに,最近できたという麻生の湯という温泉の前を通過。開店時間です。温泉に入っても,そのあとすぐ自転車で汗をかくことは覚悟の上で,やっぱり入ってみたくて入浴。露天風呂で外を眺めていたら,どうも雲行きが怪しくなってきて,どうせ帰りに汗をかくとは思っていたので仕方ないのですが,温泉を出たとたんの雨でした。
考えてみれば,いただいたテキストや購入した本で仕入れた知識を試すためにも,乗りたくて仕方なかった自転車。朝のうちのわずかな晴れ間に行けたというのは非常にラッキーでした。

栃尾の商店街の町並みはさすがに豪雪地帯で昔ながらの雁木(雪よけの軒)が続いていました。