Corugen's Workplace

日常の風景をつづり、社会の非道を断じ、自らの趣味を披瀝するアナーキーな広場

■アメリカという国はどうしようもないな

2004年07月04日 | 001近時随想
アメリカという国は自分の権利や利益は手段を選ばず主張し行使するくせに日本人にしてやられたと思ったらこういう特許乱用ワースト10に祭り上げようとする。

米市民団体:任天堂を「特許乱用ワースト10」に選定 (infostand) - goo ニュース

この前のいわゆる「遺伝子スパイ事件」に絡むスパイ罪適用についてもこういう側面も否定できず、今朝(2004/07/04)の朝日新聞6面の連載特集「同盟経済」でも遺伝子研究政策へのアメリカからの圧力について報告されている。私は安全保障の観点で米国に追随せざるを得ない日本の立場もわからないでもないが、あまりにも主権国家として、また民俗としてのプライドを蹂躙されているのではないかと憂慮する。というか、アメリカの横暴さに怒りを憶える。私はフジサンケイグループの「諸君」や「文春」をはじめとする論調や、小林よしのりをはじめとする復古主義思想に同調するつもりは毛頭ないが(寧ろ嫌悪感すら憶えているのだが)、このアメリカに対しての見方は結果として一緒になっている。言いなりになり過ぎてはしないか、というよりアメリカが横暴過ぎなのではないか。民間や経済の話に、政治や軍事を背景にする魂胆。いや、それは日本が過剰反応をしているだけかもしれないが、いずれにしても一連の経済摩擦や特許紛争、沖縄における米兵暴行事件など
こいつら、鬼畜米兵と呼ばれてもしかたがないぞ。

彼らは確かに過去において自由と正義を主張し、武力ではあるが実現してきた。自由と民主主義と平和の警察官を自認してその維持活動に貢献してきたのかもしれない。ただ、彼らはその背後で自由や民主主義や平和に反する犯罪行為に手を染めてきたこと(しかもそれが50余年の間に反復されてきた)もまた事実であり、現に進行しているものすらある。例えば核兵器でいえば太平洋戦争終結を口実にソ連への牽制として彼らにとって人種的無価値である(と見ていると思われても仕方がないだろう)黄色人種の国である日本(ヒロシマ・ナガサキ)に原爆を投下。あれは戦争の一軍事行動というより一種の人体実験であった。そしてネバタやビキニやエニウェトクなど南洋諸島での核実験シリーズ、これも現地人のみならず自国の兵士をも人体実験にさらしている。そして昨今のイラク中近東で使用されている劣化ウラン弾。

劣化ウラン弾・・・・・・原発等で発生した使用済み核燃料を砲弾弾頭に仕込んだ者もので容積の割に重要があるので装甲板貫通能力に優れている、また貫通後のウラン燃焼で内部の人間を焼き殺すという手合いの兵器だ。「劣化」という言葉が誤解を生んでいる部分もあるが、立派な核兵器、放射能兵器である。しかも通常の戦場(戦場に通常もへったくれもないけど)で使用されているからその残骸が残留し、一般市民がさわる危険も高い。実際に兵士や市民に放射線障害を及ぼしているレポートも聴く。生殖腺被曝による異常児出生など。それは過去の核実験やらチェルノブイリでさんざん惨状を見てきただろう?にもかかわらずだ・・・・・。

フセインの「大量破壊兵器」を誹る一方でこうした「非人道的殺戮兵器」を大義のために使って憚らないアメリカって一体何?イスラム圏のテロ活動は許さないって、あんたイスラムがテロを始めた理由はアメリカをはじめ西欧の世界再分割が発端だろう?そしてイスラムの経済や精神世界の自律性・自立性を剥奪した結果だろう?それには目をつぶっ平和のためにと軍事力を行使するなんて、まさに「マッチポンプ」の世界じゃんか。しかも無教養の権化であるブッシュを大統領に据えるアメリカ国民のアホさ加減に世界の末路を見る思いである。どちらが「ならず者国家」かと問われたら、私は迷わず「アメリカ」と答える。いや本当にFuck off United States of Americaである。


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