来年お正月放送の「新選組!!土方歳三 最期の一日」を前にShinsengumi Express!!なるサイトがオープンしてました♪
新選組と言えば以前の日記にも書いたように、去年相当ハマってた上に、
土方歳三のその後の生き様を書かずに大河ドラマを終わらせるなんて!!と
激怒していたので、今度の放送は楽しみです。
去年勢いでかなりの新選組本を読んだので、今日は一挙ご紹介したいと思います。
「あれ、新選組って坂本竜馬所属してた?」レベルから読み始めても楽しく
読めるものばかりです。↑恥ずかしい。。。
ちなみに読んだ順になってます。
新選組読本 光文社文庫
日本ペンクラブ (著), 司馬 遼太郎他
オススメ度:★★★★☆
そもそも大河ドラマで興味を持ったものの、歴史音痴のため、どれから読んだら
いいのかわからず。。
そこで本屋で平積みになってる中で、一番とっつきやすそうという理由で選んだ
のが、この本でした。
これは、新選組について書かれたいろんな作家の短編を集めたものです。
司馬遼太郎、子母澤寛はじめ、新選組の本をたくさん書いてる人達で、各々の
視点で書かれていてなかなか面白かったです。(読みづらい人もいたけど)
中でも司馬遼太郎の「王城の護衛者」が一番読みやすくて良かったです。
京都守護職の松平容保(大河だと筒井道隆)が主人公で、彼の苦悩っぷりが
描かれていて、さすが司馬遼太郎!という感じでした。
新選組というのは、書く人によってこうも違う印象になるんだというのがよく
わかる本です。
新選組血風録 角川文庫
司馬 遼太郎 (著)
オススメ度:★★★★★
最初に読んだ本で、司馬遼太郎が書く新選組は面白いなぁと思ったので、次に
これを読んでみました。
いろいろな隊士のエピソードを通じて新選組を見る感じで、おなじみの土方・
沖田総司から、無名の隊士まで、短編集になってます。
フィクションでありつつも、どれもリアルで、またさらに新選組の新しい魅力を
発見した感じでした。
特に沖田を主人公にした「沖田総司の恋」「菊一文字」は、近藤勇・土方の
普段と違う人間くさい部分があったり、沖田の切ない気持ち(恋だけじゃなくて
いろんなことに対する)が描かれていて、とても印象に残りました。
新選組始末記、新選組物語、新選組遺聞 中公文庫
子母沢 寛 (著)
オススメ度:★★★★★
新選組三部作と言われてるやつで、著者が新選組の関係者(八木家の人から隊士
まで!)から直接聞いた話をもとに書かれた本です。
それだけに、他の本にはない生々しいリアルさがあります。
後に新選組の本を書くほぼ全ての人が参考にしているというのもうなづけます。
武士とか、幕府とか、自分とはまったく離れた時代のイメージがありますが、
実際にその時代を生きた人が語った言葉を読むと、生きた話として身近に感じ
られてしまうのが自分でもびっくりでした。
この本が書かれた頃(昭和初期だったような)は、新選組と言えば官軍に逆らった
逆賊というイメージが浸透していたそうですが、こうやって著者が地道に話を
聞いてまとめたことにより、新選組に対する再評価のきっかけとなったそうなので、
かなり重要ですよね。
燃えよ剣 (上・下巻) 新潮文庫
司馬 遼太郎 (著)
オススメ度:★★★★★★
言わずと知れた超有名本。オススメ度も6つ星です。
これを読んで新選組(というか土方歳三)にハマる人がたくさんいるのは納得!
新選組副長の土方歳三を主人公にしたお話です。
局長ではなく、副長の目から見た新選組ということで、新選組没落~函館五稜郭
までの部分もたくさん描かれています。
これを読んで、新選組が本当に面白くなるのは近藤勇がいなくなってからなのね
というのがよーくわかりました。
とにかく土方歳三の魅力がよくわかる!の一言につきます。
決して新選組や土方本人を美化してるわけではないのに、読むほどにどんどん
そのキャラに引き込まれていく。。司馬遼太郎、おそるべしです。
人物を魅力的に描くのが本当に上手だと思います。
大河ドラマもこの本のキャラ設定を参考にしている部分が多々ありますし。。
土方と沖田の友情とか、フィクションなところ(実際に土方&沖田が仲が
良かったという史実はどこにもないそうです)も、本当にそうだったに
違いない。。と思いたくなるくらい素敵なのです。
ついでに恋愛小説としても素晴らしいのではと思います。
恋をする土方歳三の姿が、またさらに人間らしい魅力を引き立てています。
というわけで最もオススメしたい1冊(上下巻なので2冊か。。)です!!
新選組副長助勤 斎藤一 学研M文庫
赤間 倭子 (著)
オススメ度:★★★★☆
斉藤一(大河だとオダギリジョー)の研究を専門にしている著者が書いた本です。
これまた斉藤一の魅力満載です。
司馬遼太郎の新選組血風録でも取り上げられてますが、この本ではよりいい男と
して描かれていて、著者の愛をひしひしと感じます。
これがオダギリジョーだと思いながら読むと、かなりいい感じです。
オダギリジョーが演じたおかげ?で斉藤一ファンが増えたらしく、春に京都に
行った時には、近藤・土方・沖田と共に斉藤グッズがたくさんありました。
近藤勇白書〈上・下巻〉 講談社文庫
池波 正太郎 (著)
オススメ度:★★★☆☆
近藤勇主役の本です。
こうやっていろんな本を読んでいくと、局長近藤より、副長土方の方がすごかった
んだ。。としみじみ思うので、近藤主役の本ってどんな感じなんだろうと
思って読んでみたのですが、主役なのにやっぱりイケてない。。
大河ドラマなんて慎吾ちゃんが超かっこよくやってましたが、あれこそ美化しすぎ
と思っちゃいます。
とは言っても、局長だし、土方がどこまでもついていく!と思えるくらいの
魅力がきっとあったんですよねぇ。今となってはわかりませんが。。
やっぱりイマイチなのね。。というのが確認できる意味ではいいかもしれません。
他にもいろいろありますが、読んで印象に残ってるのはこんなところです。
まだ買ってなくて読んでみたいなーと思ってるのは、
新撰組顛末記
永倉 新八 (著)
永倉新八(大河だとぐっさん)自ら書いてるってところでまずびっくりです。
永倉・斉藤・島田魁(大河だと照英)あたりは、明治の末まで長生きしてる
ので、本も書けちゃうくらいなんですよねぇ。これもびっくり。
だいぶおじいちゃんになってから書いてるので、多少信憑性に欠けるところも
あるようですが、でも隊士自ら書いた本なんて興味ありありです。
こんな感じでいろんな人が描き、今なお人気があるというのは、彼らが信念を
持って戦い続けたところにあるのかなぁなんて思います。
(悲劇的な末路を辿ったところも。。)
思いがけず歴史モノに自分がハマってしまってびっくりなのでした。
で、
Shinsengumi Express!!の内容はというと、ドラマの撮影の様子とかが
出ててけっこう面白いです。
函館まで行っちゃうと、京都時代の人はほぼいなくなるので、大河で出てた
人達がどう絡んでくるのか楽しみです。
燃えよ剣と同じく、近藤&沖田は幽霊で最後出てくると予想しますが。。
前にも函館行ったことありますが、今行ったら、「星の形した公園なのね♪」
レベルの時よりも100倍くらい感動するんだろうなぁ。。また行きたいです
大河より渋い仕上がりなることを期待したいです。