玄関に入った途端、ぷーんといい香りが漂ってきた。木の香りだ。思い出した。檜風呂に入ったときのあの香りだ。家中に充満していて心地よい。
江戸の自立循環型社会を参考にしながら、自然エネルギーを有効に利用した住まいを提供するのが江戸スタイルの家だ。江戸時代風の家ではなく、電化製品もあるので、一見外観だけでは普通の木造住宅のように見える。
最大の特徴は雨水の有効利用だろう。敷地内に2トンの雨水を貯めるタンクを設置して、1階、2階のトイレの水に再利用している。また、夏には西側に張ったネットに蔦のようにゴウヤを這わせて壁面を緑化し、そのネットに貯めた雨水を流して冷気を作り、1階の廊下下に設置してある通風孔や、吸気扇をから涼しい風を取り入れ、冷房料金の節約を計っている。下まで落ちた雨水は再びタンクに貯められて循環するというすごい装置だ。
使われている材料はすべて自然木で、床はカラマツ、天井はスギを使用。築3年以上も経つのに、木の香りが消えることはないのはこのためだ。
断熱材にも工夫がされている。ウールグラスという羊毛を柱と柱の間にびっしり入れ込んでいる。グラスウールなどの石油化学製品だと水が入ると駄目になってしまうが、自然素材だから時間が経つと乾くので問題はないのだという。壁には呼吸機能に優れた珪藻土を用い、壁紙には調湿作用のある月桃紙を使っている。
ダイニングから30cm上がった畳敷きのリビングは腰掛けるのにちょうど良く、床下は収納に利用されて無駄が少なく、狭い空間を広くみせるような形になっている。雨水が循環し、木が呼吸する力を使って夏は涼しく、冬は温かくなるようにと細かいところまでこだわっている。
大工さんには、梁に直接障子用の溝を切るなど、高い技量が要求されるそうだが、これからの住宅として注目を浴びそうだ。坪単価は80~90万円だそうだが、長く住むことを考えるとそう高くはないような気もする。
ただ天然木に囲まれてしまうと、釘一本、フックひとつつけるのにもキズをつけるのがもったいなくてためらいそう。
調度品などは、最初から一気に揃える必要がありそうで、それはそれでまたお金がかかってしまうのが悩みの種になりそう(と言ってみたかった、夢の住宅見学会でありました。)
江戸の自立循環型社会を参考にしながら、自然エネルギーを有効に利用した住まいを提供するのが江戸スタイルの家だ。江戸時代風の家ではなく、電化製品もあるので、一見外観だけでは普通の木造住宅のように見える。
最大の特徴は雨水の有効利用だろう。敷地内に2トンの雨水を貯めるタンクを設置して、1階、2階のトイレの水に再利用している。また、夏には西側に張ったネットに蔦のようにゴウヤを這わせて壁面を緑化し、そのネットに貯めた雨水を流して冷気を作り、1階の廊下下に設置してある通風孔や、吸気扇をから涼しい風を取り入れ、冷房料金の節約を計っている。下まで落ちた雨水は再びタンクに貯められて循環するというすごい装置だ。
使われている材料はすべて自然木で、床はカラマツ、天井はスギを使用。築3年以上も経つのに、木の香りが消えることはないのはこのためだ。
断熱材にも工夫がされている。ウールグラスという羊毛を柱と柱の間にびっしり入れ込んでいる。グラスウールなどの石油化学製品だと水が入ると駄目になってしまうが、自然素材だから時間が経つと乾くので問題はないのだという。壁には呼吸機能に優れた珪藻土を用い、壁紙には調湿作用のある月桃紙を使っている。
ダイニングから30cm上がった畳敷きのリビングは腰掛けるのにちょうど良く、床下は収納に利用されて無駄が少なく、狭い空間を広くみせるような形になっている。雨水が循環し、木が呼吸する力を使って夏は涼しく、冬は温かくなるようにと細かいところまでこだわっている。
大工さんには、梁に直接障子用の溝を切るなど、高い技量が要求されるそうだが、これからの住宅として注目を浴びそうだ。坪単価は80~90万円だそうだが、長く住むことを考えるとそう高くはないような気もする。
ただ天然木に囲まれてしまうと、釘一本、フックひとつつけるのにもキズをつけるのがもったいなくてためらいそう。
調度品などは、最初から一気に揃える必要がありそうで、それはそれでまたお金がかかってしまうのが悩みの種になりそう(と言ってみたかった、夢の住宅見学会でありました。)