妖しい亜熱泰

タイと東京、アジアと和の話題など。
出かけたついでに一枚をつづります。

播磨坂のさくら

2008-03-30 | Weblog
梅が逝って、今年初めて鶯の声を聞いた。何か変だと思ったら、もう東京のさくら満開宣言が報道されていた。

花という言葉に桜の意味を持たせてしまった、いにしえの日本人の感覚はかなり鋭いと言っていい。梅や椿などを差し置いて、それも満開から1週間足らずで散ってしまう桜に代名詞を与えてしまったことは、その後の日本人にもかなり影響を与えたことと思う。現代の日本人ではとても出来ない技だろう。

桜の木の下には人が集まる。だから学校の校庭には必ず桜の木が植えられたし、大学の構内にも桜が多い。

植樹によって名所が増えていくのも、この花の特徴かもしれない。吉野山や高遠のように何百年も前から親しまれているところがあるかと思えば、ここ播磨坂のように、戦後の区画整理によってできた道路沿いに木を植え、50年を経て見事な並木を作りだして、賑わっている場所もある。

10日も経てば花吹雪とともに去ってしまう桜。役人が桜前線なる用語を作り、開花宣言まで発表して、列島を横断するまでニュースが駆け巡るさくら。満開時に週末を迎える確率は高くはない。今年はその幸運に恵まれた。幸せをかみしめたい。

アンコールワット講演会

2008-03-26 | Weblog
2003年11月。香港から帰国する前にぜひ行っておきたいと思っていたのが、アンコール遺蹟だった。バンコクから遺蹟のあるシェムリアップまでの飛行機に乗り込んでびっくり。客の8割が日本人だったからだ。タイ人のキャビンアテンダントまで日本語で機内放送していた。いやぁ、日本人ってアンコールワット大好きなのね。

そんなわけで、懐かしさも手伝って「アンコールワットの謎~東南アジア最大の文明はなぜ滅亡したのか」という講演に申し込んだ。

ところが行ってみると、様子がちと違う。たしかにテーマについて興味深い話を聞くことができた。
シェムリアップ河の川床低下による貯水池への水供給の減少とがひとつ。また、仏教を手厚く保護しすぎたジャヤバルマン7世と、その死後台頭したヒンドゥ勢力による仏教報復という内紛が、大きな原因だそうだ。でも、これについてはたったの5分で終わってしまった。

後の時間は、レジュメとスライドを用いて、「ここはすごいです」「いや、こっちがもっとすごい」「いや、こちらのほうがすごいという人もいます」とアンコール遺蹟案内みたいになっていました。

どうやら演題は主催者が、講演者の意図と関係なくつけた模様。これでは、演題に興味を持ってやってきた人たちには失礼ではないかな。講演自体は面白かったですよ。アンコールに行ったことのない人たちにとっては特にね。

だから、今回は演題を決めた主催者に「渇!」だな。
せめて「アンコール遺蹟案内~取材記者による報告」ぐらいにしてほしかったです。

でもでも、スライドたくさん見せられると、また行きたくなっちゃうな、
もう一度、アンコール。アンコールワット。

菜の花 浜離宮

2008-03-23 | Weblog
今日も天気だ 目のたま痒い。
でもそんなこと言ってられないんだな。ニュース見たら、「特急 さくら」の先頭が東京に差し掛かったとの一報が。甲府宰相「急行 菜の花」が追い越されちゃうじゃないか。これは、まずい。と急遽、浜離宮恩賜庭園に出向いたのでありました。

大手門の入口には結構行列ができてまして、なかなかの乗車率?でほっと。がしかし、私はパスモ専用特別出札口からの入園でございまして、並んでいる皆様を横目に、お先に失礼。

お花畑に近づくと、遠くの黄色よりも早く、あの油っぽい独特の香りが漂って参りまして、あたり一面のまっ黄、黄の世界に入っていきました。ようやくこれで、春気分です。ご来場の皆様方も、良い香りねぇなどと囁きながら、携帯とか、デジカメでパシャパシャやっておられました。ここは他の大名庭園と異なり、写真の背景に苦労するところなのですが、何回か来てみて、高層ビルが結局映えるようです。浜離宮は、甲府宰相、松平綱重の別邸、春は菜の花、秋は秋桜で、わたしたちの目を楽しませてくれる貴重な庭園でございます。

それにしても今年は、水戸光圀「準急 梅」が遅すぎてはらはら。臨時急行「阿蘭陀 チューリップ号」に間隙をつかれ、そのあおりを受けてか、この甲府宰相「急行 菜の花」も出遅れたようです。ところが、その後ろを暴れん坊将軍「特急 さくら」がものすごいスピードで追いかけるものですから、おかしくなってます。季節の順番を変えてはまずいでしょう。ここはATSでも作動させて、特急のスピードを落とすべきかと。それともご老公、さすがに寄る年波に勝てず、歩みが遅すぎたのがまずかったのかな。
とにかく、菜の花じゅうたんに間に合ってよかった。

うえのどうぶつえん

2008-03-22 | Weblog
ひさしぶりに うえのどうぶつえんに いきました。
てんきが よくなかったのですが きょうでないとだめらしい。

いりぐちにいくと いっぱんのにゅうじょうりょうは600えんもします。
でも、きょうはどうぶつえんのたんじょうびなので、ただです。だからきたのですね。おとなはせこいなぁ。

まっすぐすすむと ぞうのもりがあって、そのわきに タイからおくられたきんきらのサーラータイというあづまやあった。でも、ぞうさんみえない、とおもったらへやのなかにいた。せまくてかわいそうだ。

さかをおりていくと、とりのたんちょうがいました。うつくしいです。あっ、ぺんぎんが およいでいる。くまもいた。みているうちに だんだん おもしろくなってくるからふしぎですね。どうぶつえん。
おんせんにつかっている さるをみたあとは はしをわたって アフリカのどうぶつをみにいった。かばが にんきだよ。おおきいな。さい は こわそうだ。でもやっぱりへやのなか。 あめのひは いまいちだ。

なにか みわすれたかんじがしたので またもどったら いましたよ。 げんきのないらいおん。 とらのほうがいさましかった。ごりらは さむくて かわいそう。せーたーきてたよ。

ああ、ええと、ぱんだ、ぱんだはどこ? なんだいりぐちのよこじゃないの。
かかりのおにいさんが、フラッシュつかわないでって なんかいもちゅういして いたけど がいじんさんだよ。いみわからないと おもうけどな。

たまにいくと おもしろいね。どうぶつえん。ただだと うれしい うえのどうぶつえん。

都会でチューリップ

2008-03-20 | Weblog
新聞を読んでいたらさくらの開花が早まりそうだと出ていた。
でも、外は生憎の雨模様。それも寒い雨だ。こんな陽気で本当に春はやってくるのかしらん。

それなら、気分だけでも春にしよう。そうだ、チューリップ。チューリップを見に行こう。

ピンクに、赤に、黄色…あざやかでいいなぁ。
日本では、チューリップは向日葵とか菜の花のようにそこら辺に自生しているという感じはなくて、植えられたもの。たくさん咲いているところはそう多くはない。
買ってくる花、鉢で育てる花、花屋さんの花というイメージが強い。
だから、季節感はちょっとでないかな、そんな思い込みがあった。

でも、明るい色の花を見ていると不思議と気分が軽くなりますね。
春のイメージによく似合います。

ちょっとだけ春気分。都会の中のチューリップ。一週間だけのチューリップ。