goo blog サービス終了のお知らせ 

妖しい亜熱泰

タイと東京、アジアと和の話題など。
出かけたついでに一枚をつづります。

丸の内フラワーウィークス2009

2009-04-26 | Weblog
「こう いった 花が 30本で…」
「700円!」
「はい!」
「1,000円」
「はい、決定!あの、赤い服の人。」

丸ビルの入り口で、花のセリが行われていた。独特の口調で始まる「こう いった 花が」のテンポが面白い。
この日は丸の内フラワーウィークスの催事の一環として花市場があった。セリ人は本職だが、落とす人たちはその場に集まった人たち。
開始早々、子供が「400円!」と元気に手を上げると、次の一声を待たずに30本の花束が落札決定。
こうゆう気配りが、うれしい。花育の一環だそうだ。子供は将来の大切なお客様だし、いいでしょう。
当然、お金を払うのはお母さんだが、二人の子供たちが次々と400円、500円で競り落としていくものだから花束はお母さんの腕いっぱいになってしまった。喜んでいるのは子供たちよりもお母さんかもしれない。

あいにくの雨だったが、この催し目当てに丸の内にやってきた人も多いようで、丸ビル内の会場ブースや、地下通路に飾られたたくさんの花の前ではどこも人だかりができていた。花を見ていると心がおだやかになりますね。

週末の丸の内といえば、数年前まではほとんど人通りがなかったが、新しい丸ビルができてから、催し物もさかんに行われるようになって、賑わいを見せている。

地中海料理とワインの夕べ

2009-04-20 | Weblog
南仏プロバンス料理が食べられるということで、会場に向かったのだが、店の前には「もつ焼き」の赤提灯が灯っていた。間違いじゃないか?と一瞬目を疑ったが、本日貸切と札が出ていたので、間違いではなさそうだ。

カウンターに小上がりという小さな店に、欧風料理っぽいサラダが並んでいた。
やがて、土鍋にブイヤベースがセットされ、スパークリングワインの栓が抜かれた。

鶏のグリルとか横文字の普段お目にかかれない料理が何品か出され、最後はリゾットで締め。
ワインも、赤、ロゼ、白と一通り出されて本格的。

場所といい、料理といいミスマッチの連続だったが、とにかく美味しくいただきました。

シェフのような、大将ありがとうございました。

ちょっとうれしい ぐびっ

2009-04-16 | Weblog
帰宅すると荷物が届いていました。
中身を開けると、
「おめでとうございます…」

発泡酒2缶ゲットです。サントリーさん、ありがとう。
ちなみに隣に写っているのは3年ぐらい前にサントリーからもらった「ジョッキ生」のビアマグです。

一昨年は、麒麟麦酒よりビール1ケース
昨年は、アサヒビールよりビール系飲料1ケース
そして今年は、サントリー。

しかし、なぜか一番売り上げに貢献しているサッポロビールからは何もいただいておりません。

スティールパートナーズの陰謀なのでしょうか?

三溪園の古建築公開

2009-04-12 | Weblog
爽快な気分だ。桜吹雪の道を踏みしめて丘の道を歩いていくと鶯の鳴き声が聞こえてくる。薄暗い笹のトンネルを抜けると、急に視界が開けて旧燈明寺の三重塔が現れた。眼下の景色がすばらしい。

原三溪の邸宅跡である三溪園は、横浜駅からバスに揺られること40分強。交通がちょっと不便なのでなかなか訪れる機会がなかったが、古建築が一般公開されると聞いて出かけてみた。

都内の大名庭園は何度か訪れていてその豪勢さには慣れていたはずだったが、53,000坪という広大な敷地の広さには圧倒される。順路に沿ってざっと一回りするだけでも1時間以上かかる。
全国から移築された重要文化財10棟を含む17棟の建築物を見て回るだけでも十分楽しいのだが池あり、山あり、渓流ありと個々の規模が庭園という範疇からはみ出したような面白さがある。

園内は、私邸があった内苑とそれ以外の外苑に分かれているのだが、外苑は当初から一般に開放されていたというから驚く。明治期の庶民も三重塔からの絶景を楽しめたわけだから、この三溪という人はかなりの太っ腹だ。

特別公開されていたのは、京都・二条城にあったとされる聴秋閣と、信長の弟で茶人の有楽斎の作とつたえられている春草廬という茶室。内部に上がることはできないが、引き戸が開けはなれた縁側やにじり口から中の様子をじっくりと見ることができる。

帰り際、後ろを歩いていた若い人たちのグループが、「ディズニーランドより面白いね」と話していたのがとても印象的だった。

江戸小歌

2009-04-07 | Weblog
「於しづねえさんのところでやっている、小歌のお稽古があと2回でしばらくお休みになっちまうらしい」
そんな噂を聞きつけまして、あたくし深川江戸資料館にある佐賀町の長屋まで出かけてまいりました。
道すがら、お隣の霊岸寺の桜が満開でございました。春でございますね。こんな陽気のところで三味線の音なんぞ聞きに行くというのは粋じゃございませんか?

きょうびは、JRのなんとか線が廃止になるとか、寝台列車がなくなるとかというたびに大勢の人が詰め掛けて”惜しまれてなんとか”とニュースになっているようでございますが、惜しんでいる人が少ないから廃止になってしまうのでございますよね。どうも納得がいきません。その点では、この資料館の場合は普請が始まるのでやむなく休止というのですよ。お間違いなく。

♪髪を結うてしもうてね  おっ母やんを寝せておいて
 お代り参りと家ゃいうて出掛けましょ …

♪逢いたさを じっとこらえてつりしのぶ
 チロチロリン 風鈴に風は来るのに 今日この頃は 聞きたい噂も風便り…

なんとかホールでの公演とかですと歌詞はよくわからないうちに耳を通り過ぎてしまうのでございますが、こちらのお稽古では、ご見学の皆さんに歌詞カードを配っていただけるのですね。昔の人は艶っぽい歌をさりげなく作るのがとてもお上手だったのですね。

こうゆうお稽古を若い師匠がやっているとかで、旦那衆がこそこそと通っていくというお決まりのお話が時代劇ではよく出てくるのでございますが、なるほどこんな歌を差しでご教授いただける。それも正々堂々お稽古に行ってくると奥方にお話になって嬉々として出かけていくというのが、ようやく合点がいった次第でございます。

それにお稽古の場所がよろしいのですね。於しづさんの長屋は、いまにも銭形平次とかなんでもやのお加代がでてきそうな、そんな風情があって観ているほうも不思議なふいんきに飲まれていくようでございました。