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妖しい亜熱泰

タイと東京、アジアと和の話題など。
出かけたついでに一枚をつづります。

海外ロングステイフェア2008

2008-12-06 | Weblog
退職後の人生を、海外や国内の別の場所で楽しく過ごそうというのがロングステイなのだそうだ。

東京ビックサイトで行われた「海外ロングステイ・国内デュアルステイフェア2008」にはあまり宣伝していなかったにもかかわらず、歩いているとぶつかりそうになるくらいの人が集まっていた。

会場内は、国内外の公共機関や旅行代理店のブースと別室でのセミナーという構成。おもに滞在先や滞在生活の紹介とロングステイを実践するための準備情報などで占められていた。即席ラーメンやパンの値段が何十円上がったとひいひい言っている私にはちょっと手が届きそうにない世界だが、多くの来場者はお金持ちやすでに十分な退職金や年金をもらっている世代がほとんど。

こちらはタイ王国にしか興味がなかったので、タイ政府のブースに行くと観光局の知り合いがいたので世間話になってしまった。
「タイのことを良く知っているのに、どうして来たんですか?」逆に質問されてしまった。
用意されているのは、一般的な旅行ガイドや生活ガイドのパンフレットばかりだったからだ。その後、タイのセミナーにも出てみたが、内容の半分はタイの紹介、残りが日本人が生活するうえでの必要な情報提供だった。自分にとってはほとんど目新しいものはなかったが、タイを知らない人には、こういった切り口から入るのが一般的なのだろう。

それにしても、セミナー会場いっぱいに押しかけた人たちは、今タイの国際空港が閉鎖されて大変な事態になっていたことを承知で来ているのか、とても知りたくなった。

北タイの象キャンプ

2008-12-03 | Weblog
渓流にかかる橋を渡ると懐かしい鳴き声が聞こえてきた。いるわ、いるわ、6,7頭の象が鼻を伸ばしてこちらをうかがっていた。大きな体に小さな目、そして愛嬌のある仕草が可愛いんだよなぁ、タイの象は。

タイ北部、チェンマイ市内から車で約1時間程のところにメーサ渓谷がある。この周辺には動物をテーマにした施設が点在しているが、一番の人気を博しているのがここメーサ象キャンプだ。

入場料を払って中に入ると最初に目につくのが、飼育されている象の名前が載った案内板。一頭ごとに写真と飼育係りの名が記されている。象舎の前でさとうきびとバナナのえさセットを買って象のほうに近づいていく。即座に長い鼻が伸びてくる。よくしつけられていて、自分の前に来た人にしか催促をしないから数頭並んでいても喧嘩にはならない。といっても、それぞれに分けてあげたいのでバナナをいくつかに分けて鼻の前に差し出す。あっという間にバナナは大きな口の中へ。

ショーの時間になるとお客が続々と渓流沿いのバルコニーに集まり始めた。飼育係りに従って象が続々と川の中に入っていく。最初は流れの中に立っているだけ。何をしているのかと思ったらトイレでした。下流では数人が川の中に展開していて流れてくるふんをおおきな籠の中に回収していた。さすが、きれい好きのタイです。トイレが終わるとシャワーの時間。全身に水をかけてもらいごしごし。最後に流れの中に横たわり、飼育係りが上に乗ってまた、ごしごし、気持ちよさそうだ。これだけでも十分楽しめるところです

このあと象たちはステージの広場に移動して第二ラウンド。サッカーボールを蹴ったり、鼻で矢を飛ばして風船を割ったり、人の背中に足を乗せてマッサージをしたりと色々な芸を披露してくれる。なかでも感心したのがお絵かき。前回はまともに絵が描けたのは一頭だけだったが、今回は3頭が器用に鼻で絵筆をあやつり見事な花の絵を書き上げ、もう1頭は象の形を描いて見せた。お客さんも大喜び。
足を交差させての挨拶も、可愛い。拍手喝さい。

やっぱりタイは象の国だ。動物園の象とは全然違う。人と共生しているような感じ。
野生の象はほとんどいなくなってしまい、象の数も減っている中、こうした飼育施設の役割も貴重だ。

タイ北部の結婚式

2008-12-01 | Weblog
タイ北部の農村。
新郎の家に見立てた花嫁の祖父の家から、小学生による太鼓隊を先頭に新郎と関係者たちが花嫁の実家に向って行進を始めた。行列には村の人たちも続々加わってきた。

花嫁の実家の門前にはマラソンゴールのようにテープを持った女性が立っていた。新郎一行の行列はこのテープのところで停止。新郎側、新婦側の代理人がテープを挟んで結婚の交渉をするが、交渉は2度ほど決裂。新郎はその度にあきらめて戻るふりをする。ようやく3度目にお金を渡して、敷地内に入ることが出来た。
ところが、高床式になっている家の階段のところにもテープが。再び代理人交渉開始。またしても新郎は引き返すマネをする。再度お金を渡してようやく家の中へ。

花嫁の実家前の道路には、大音量のスピーカー、ステージつきのカラオケセットと4張りの仮設テントが設けられ臨時の宴会場と化していた。結婚式が始まる前から、料理や酒が振舞われ、関係者や近所の人たちが自由に飲食していた。

新郎が新婦の家に入ると結婚式が始まる。仕切るのは元僧侶で、はじめに祖先への祈りの儀式(だと思う)。次に場所を移して、赤いクッションが並んだ場所に二人を座らせて、白い紐で二人の頭とと花で作られた針山のようなものを結ぶ。お経のような歌を唱えて、最後に白い糸で二人の手首を結ぶ。そのあと、家族、親戚、友人、近所の人たちがひとりひとり二人の前にでて白い糸を手首に巻きつけてお礼の言葉を述べる。何十人もやるので結構時間がかかる。

その間でも外では宴が続いていて、食べたり、飲んだり、歌ったりしている。
糸の儀式が終わると二人が降りてきた。次に向うのが新居に見立てた新婦の部屋。ここには寝具が容易されている。二人は寝具に横になり、周りからキャーキャー言われながら、色々なポーズを強制され、写真をとられる。どうやら、これが最後の儀式のようだ。

式が終わると、キャンドルサービスのような感じで二人は各テーブルを回る。このとき参列者が改めてお祝いの挨拶をしたり、記念撮影をしたりして歓談タイムになる。これがだらだらと延々と続く。

落ち着いてきたところでわたしたち日帰り組は帰途についたが、その後も宴は続き、夜になると一旦ひいたお客がまた集まってきて、ステージでは歌手まで動員されてかなり盛り上がったそうだ。

伝統的なタイの結婚式。ふつうなら参列の機会がないこともあって、とても印象深いものでした。

三の酉

2008-11-29 | Weblog
今年は三の酉がうまい具合に土曜日と重なった。
前回は築地の波除神社に行ったのだが、今年は他の場所に行ってみようと思い、雑司が谷の大鳥神社へ。先日訪れた鬼子母神のすぐそばにある。

都電の線路沿いにある神社は小ぢんまりとしたお社で、堤燈のほうが目立っていたくらいだ。それでも地元の人たちが三々五々やってきては、熊手を買ったり、露店での飲食を楽しんだり、お参りをしたりしていった。
鷲づかみにするということから、大鳥神社で始まった市で、福をかっこむという意味を込めて熊手が売られ始めたそうだが、元々商売人向けだった。しかし最近では一般の人たちも買っていくようだ。熊手が売れるたびに、しゃんしゃんと手締めの威勢の良い響き聞こえてきて、伝統を感じさせる。

お参りのついでに社務所を除くと巫女さんが小ぶりの熊手を売っていた。この大きさなら私にちょうど良い。即購入です。

御守もついていて縁起がいい。これで来年の運をたくさんかきこめ、かきこめ。

同期会、同窓会

2008-11-18 | Weblog
ガラス戸を開けると懐かしい顔がテーブルの半分ぐらいに並んでいた。
「いやぁ」
定刻どおりになかなか集まらないのは相変わらずだ。学生時代に毎週のように通っていた蕎麦屋でサークルの同期会があった。周囲の風景は変わってしまい、蕎麦屋も建替えられたが、同じ場所で続いているのが嬉しい。それに今回は同期に加えて、上下の学年も揃ってなかなかの賑わいだった。自分が席に着いたところでビールが運ばれて
「乾パーイ!」
その後も、ガラス戸が開くたびに
「久しぶり」とか「おう」とか短い挨拶のあと乾杯が繰り返され、やがてテーブルは満席に。
我々の属していたサークルは30人ほどの小所帯であったから、5年ぶりだろうが、20年ぶりだろうが、名前と顔の一致しない人がいない。誰が来ても、第一声が
「お前全然変わってネェナ。」
卒業後、数年ぐらいは話題の中心は近況報告や昔話だったが、次第に出産、子供の教育になり、最近では健康や年金などが多くなってきた。ちょっと横幅が増えたり、頭が薄くなってしまった奴もいるが、久しぶりの店で、乾杯の後いきなり話題に飛び込んでいける気軽さがそこにはあった。話しはポンポン弾み、二次会へと自然に流れていった。

翌日は、高校の同窓会。自分たちが学んでいた校舎はすべて建替えられてなくなってしまったのは残念だが、今でも同じ場所に建つ校舎にある食堂が会場だ。今年は二人の元担任が亡くなり黙祷から始まるという異例の会だったが、知り合いを見つけては近況を語り合った。中学から毎年クラス替えをしていたとはいえ、1学年300人以上もいたので、人目でわかる奴もいれば、名札を見てしばらくして記憶が戻ってくる人、顔も名札も接点が見出せないひとなど様々。
それでも4年ぶりの会とあって、あっという間にお開き。締めの恒例校歌斉唱では意外なほどに覚えていたのでびっくり。
その後、当然のように二次会へ。さらに飽き足らない連中に引っ張られて初めて三次会まで付き合ってしまった。この日のためにわざわざ新潟から上京してこられた元教諭や、用事を作って金沢からやってきた同級生もいて、ふだんの飲み会とは違う独特のふいんき。

たまたま、高校と大学が近くにあったせいもあって、思い出の場所も重なったりして、就寝時には次々に色々な出来事や人々が頭の中を駆け巡ってなかなか眠れない夜になってしまった。