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妖しい亜熱泰

タイと東京、アジアと和の話題など。
出かけたついでに一枚をつづります。

七五三

2008-11-16 | Weblog
今年は11月15日が土曜日。七五三にぴったりの日だ。
3歳は髪置という髪を伸ばし始める儀式、5歳は袴着という男の子が初めて袴を履く儀式、7歳は帯解という女の子が大人用の帯を締める行事にちなんでいるという。11月15日が七五三の日になったのは江戸時代、三代家光の時代だそうだ。

乃木神社に行ってみたのだが、入口の七五三受付とある仮設テントにはお客さんが誰もおらず、境内にわずかに数組がいるだけだった。最近は近接した週末に済ませてしまう人が多いからだろうか、それともライバルの明治神宮に殺到しているのか、それとも子供の数が減ってしまったのか、いずれにしてもちょっと寂しい。

この日も七五三に混じって、婚礼の儀が行われていた。

なんかこちらのほうが目立ってしまい、少々困惑気味ではありました。

語る力、安藤忠雄

2008-11-13 | Weblog
先日「安藤忠雄建築展」で訪れた、乃木坂のギャラリー間を再訪した。
この日は、安藤さんのギャラリートークがあるからだ。予想通り会場は満杯状態。

日ごろから講演会やインタビューなどで慣れているせいか、原稿も用意しないでポンポンと話してハイ終わりという、短いながらもしっかり要所を押えている内容でした。

話の間に自分の作品(会場で紹介しているので当然なのでしょうが)を挟むタイミングがうまい。建築のことを中心に話すと思っていたら、教育の問題や少子化、地球温暖化などについてもふれていた。一見脈略がないように見えるが、自分の仕事に関連付けて話しているから、まったく違和感がない。
最後に、自分の本を買ってくれた人向けサイン会をして、さっさと帰阪。商売もうまい。

以下、安藤語録。
●仕事が出来る人というのは、スケジュール管理がうまい。
ちなみにこの日の安藤さんは、14時半までギャラリートークをやって、15時15分発の新幹線で大阪へというスケジュール。
●これからは世界で仕事をしろ。それには英語を勉強しろ。だが、その前に日本語を勉強しろ。
 まったく同感。英語ぺらぺらなのに、日本語が滅茶苦茶なひとがラジオテレビに多すぎませんか。
●建築は心で作る。若い人には心がない。心は年齢を重ねていくうちに作られていくものだ。
●思い通りに行く建築なんてほとんどない。2回作ることはできないから。ある程度妥協しないとできない。
 我の強い人だという先入観があったのだけど、「妥協」という言葉が出てきたのにはちょっと驚いた。

建築作品はともかく、トークとしてはとても面白かったです。
 

古式ゆかしく

2008-11-06 | Weblog
友人の結婚の儀が神田明神であった。
ここは、神殿での儀式が一般の参拝客からも見えるようになっている。
30分ほどの儀式を終えて、写真撮影。
たまたま参拝に訪れていた外国人の人たちも伝統の儀式に
シャッターを切っていた。

やはり、古来からの和の様式がよろしい。
日本人なのだからと思うことしきり。

早稲田奉仕園100周年記念フェスタ

2008-11-03 | Weblog
11月に入って冷え込んできた。屋外の催しに出かけるにはちょっときつい陽気だ。
この日は早稲田奉仕園100周年のおまつりで、園内の広場が会場のようだ。

チラシを見ると、15時から、民族衣装のファッションショーと民族舞踊の予定だったので15分ぐらい前に会場に着くようにした。ところが、どうも様子がおかしい。プログラムにあるアジアの武道の紹介ではなくて、日本舞踊が披露されていたからだ。
日本舞踊が終わると、司会の人が出てきて
「先ほどのファッションショーの皆さんお疲れ様でした…」
な~んだ、終わっちゃったの。がっかり。
結局、ミャンマーの舞踊と、可愛いベンガルの踊りを見て帰ることに。やっぱり小寒い。

良く見ると、チラシの下に小さく、
「プログラムの内容は変更することがあります。」とあった。
他の催事に比べれば良心的というべきだろう。

でも、やっぱり私には残念だった。

銀座ミツバチプロジェクト物語

2008-10-31 | Weblog
このところ、朝食はハチミツトーストを楽しんでいる。このハチミツは先日の見学会で分けてもらった銀座ミツバチ「銀ぱち」が集めてきた蜂蜜だ。ふつうのハチミツより薄味だが、上品な味わいで朝食にはちょうどよい。

見学会では少ししか話が聞けなかったのだが、ちょうど文祥堂フォーラムで「銀座ミツバチプロジェクト」の田中淳夫さん(紙パルプ会館常務)の講演があったので聞いてきた。

紙パルプ会館では会議室事業をやっていて、松屋百貨店近くという立地のよさから色々な団体が利用しており、銀座関連の会合も多い。そんな中で知り合った人からミツバチを飼育できるようなビルの屋上を探しているという養蜂家と出会い、プロジェクトがスタートした。

当初は紙パルプ会館の社員はじめ、テナントなどからも同意が得られなかったそうだが、町内会や消防署などを精力的にまわって何とか説得して、町内の有志により2006年より飼育が始まった。

都会でミツバチを飼うなんて無謀、地方でやればいいではないかと思いがちだが、逆だという。地方の畑は作物栽培のために農薬を使っているが、ミツバチは農薬を浴びると巣箱に戻れない。巣箱の門番に追い返されて餓死する。ところが、銀ぱちの活動範囲である皇居では農薬は一切使っていない。さらに千鳥が淵や日比谷公園など名所にはソメイヨシノが大量に植わっている。だから環境にいい。ミツバチが生息できる環境は人間にとっても住みやすい環境だともいえる。

こうして始まったミツバチプロジェクトには、ケーキ職人やバーテンダー、シェフなども加わって蜂蜜収穫の際にはハニーフラッシュの記念撮影後、ご褒美の一瓶のハチミツが配られる。初年度に160キロの収穫があり、2年目の昨年には290キロに増えた。この量が、なんと日本のハチミツ生産量の0.01%になるのだそうだ。一般の店売りにするほどにはなっていないが、すでに、カクテルやカステラ、料理など地元銀座の店で商品化されている。

まだ、日本で飼育が難しいとされていた日本ミツバチの飼育にも成功。この情報が保健所に入ったこともあって、都内各所で日本ミツバチが巣別れしている場所の情報が寄せられ、彼らの救出に向うこともしばしば。役員として打ち合わせをしている最中に携帯が鳴り、あわててミツバチの救出に出かけたこともあるそうだ。もっとも現場の人たちにとっては駆除係の人と勘違いされているとか。

ミツバチは蜜を取るだけでなく、花粉を運ぶ役目もしていることに注目して、「銀座グリーンプロジェクト」も始まった。松屋百貨店、マロニエゲートビル、白鶴酒造などの屋上で菜園が生まれている。紙パルプ会館の屋上でもわずか1年で、バッタやコオロギ、トカゲまで生息するようになったとか。

ハチミツに惹かれて始めた事業がどんどん広がっていって、本人もびっくりしているようだ。

食の安全が問題になっている中で、貴重な話がいくつも出てきてすごいものだと感心した。