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8050の処方箋を考える ~善い大人たちとの出逢い 4~

2019-06-06 09:43:45 | 日記
 群馬県白根連峰山中にある中高一貫の全寮制私立学校は、ユニークな教育を実践していました。1年間を5つに分けて5学期制として、学期と学期の間の2、3週間を休業として生徒は実家に帰省しました。僕たちは帰省を「シャバに帰る」と称していました。何よりも嬉しかったのは、中間テストや期末テストと云った試験が無いことでした。試験で人をはかることをしない、勉強嫌いな僕にとって救いの学校でした。



 そんなこんなで、高等部3年(この学校では6年生と称します)、進路指導の時期となりました。山で過ごして山猿となった僕は、ひたすら都会の生活を妄想して憧れていました。目指すは東京都内の学校へ進学して、お洒落なシティーボーイ(この表現は死語ですね)になるべく、無謀にも進路指導の先生に都内の学校への進学を相談しました。

 進路指導の先生は「佐藤は、普段どんな本を読んでいる?」と、僕に尋ねました。僕は「推理小説とかエッセイとかを読んでます。」と答えると先生は「軽いな。」と、バッサリ斬りました。僕は、自分の知能で入れる都内の学校を自分なりに調べました。結果、該当する唯一の学校を見つけました。それが某プロテスタント系神学福祉単科大学でした。僕は進路指導の先生に某プロテスタント系神学福祉単科大学に進学したい旨を伝えると、先生は「そこに入るには、牧師の推薦が必要だぞ。佐藤は教会に通っていないだろ。」と言われました。僕は、ここは一世一代の勝負と「・・実は僕は、クリスチャンなんです!」と吠えました。後で知ったことですが、この進路指導の先生は、大学の神学部を卒業した神学修士課程を修めた人物で、勿論そんなことを当時の僕が知るわけでもなく、インチキを先生に仕掛けたわけです。そんな僕に先生は「佐藤、三位一体とは何か?」と静かに問いました。僕は愚かにも「・・・火と水と土です!」と元気よく答えました。

 進路指導の先生は、僕の顔をじっと見て「よし、学校の推薦状は俺が書いてやるから、牧師の推薦状は自分で手に入れろ。それと、主の祈りくらいは覚えておけ。」と言われました。そして僕は直ぐに山を降りてシャバに出ました・・・あの若い牧師先生に会いに行くために・・

 「佐藤君のことを、いつも祈っていますよ。」と、若い牧師先生は温かく僕を迎え入れて推薦状を書いてくれました。僕は心から改心して、翌年に若い牧師先生の教会で洗礼を授かりました。



 学校の推薦状とプロテスタント系教会牧師の推薦状を携えて、僕は某ミッション系神学福祉単科大学に入学しました。時は1980年代後半、日本列島はバブルに突入したばかりです。吉祥寺の映画館に「原田知世主演:私をスキーに連れてって」の巨大な看広告板が掲げてありました。僕は、意気揚々とテンガロンハットを被りウェスタンブーツを履きデニムのセットアップで、春のキャンパスに降り立ちます。世間知らずのカウボーイは、これからキャンパスで遅咲きの大学デビューを始めます。

 それは、また別のお話・・・

※三位一体とは「父なる神、神の子イエスキリスト、福音を伝える聖霊」です。

理事 佐藤 信行

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