夢を実現していくことの幸せを感じること ~矢沢永吉さんからのメッセージ~

2016-08-30 17:31:47 | 日記
 以前に紹介しました「矢沢永吉からのメッセージ」というインタビューフィルムの中で、インタビュアーが「ビッグになった実感はありますか?」という質問を矢沢永吉さんに投げかけた時、矢沢永吉さんは以下の非常に興味深い応答をなさっています。

「ぼくにしても、しがないキャバレーで歌っているバンドマンにしても、夢ってのはそんな変わらないと思うんだよね。そいつならそいつなり、ぼくならぼくなりという気持ちでは、ハッピーだよね。愛してる、やろうという気持ちはある。そういう意味で同じだと思うんだけど、ぼくがひとつ幸せだと思うのは、(ビッグという意味からですよ、ビッグかどうかわからないけれど)自分が昔描いていたことが実現しやすくなったね。それが幸せだと思っています。それが今までやっていてよかったなあと思うことですか。
 だから、キャロルの時、よく言ったね。『おれは井上陽水みたいに有名になりたい!』理由簡単。今の矢沢永吉には耳を傾けないけれど、陽水くらいになればね、耳を傾けてくれるよ。だから、おれは『ビッグになりたい!』って言ったのね。それはビッグのビッグという意味じゃなくて、そう、より自分の夢みたいなものを実現しやすくなった。レコード1枚にしても同じ。矢沢が『これレコードしたい』って言ったら、レコードになるからね。でも、おれが売れない頃、いくらこんなに才能があるって言っても、こんなに良い曲書いているのにレコード会社の門を叩いても『レコードにならん』あっさり、『はい、不採用』、パンって、よろしくねって感じ。そんときくやしかったね」

 ここで私が言いたいことは、何も「ビッグになりたい」ことではありません。自分がしたいことを実現しやすくなったことが、自分にとっての「幸せ」だと言われていることです。
 有名人であろうが、そうでない人であろうが、夢に向かう気持ちは変わらない、同じなんだ、と。しかし、矢沢永吉さんが幸せに感じていることは、かつて自分が描いていたことを実現しやすくなったことだ、と。

 私が雇われの身であった時、自分がこうしたいと思ったことを実現できる割合は1割もなかったと思いますし、そのことが当時の私の限界でもあったわけです。
 しかし、起業し、こうして自分の足で立つようになり、「自分がこうしたいと思ったこと」を実現できる道筋を立てることは可能となりました。私の夢はいっぱいありますので、本当の意味で「実現」はできていませんが、自分の足で立つことで、「夢の実現」に向かうことができる自分をつくることができました。私はそのことが何より幸せなことです。

 次はその夢の実現を具体化していくステージに今後は立ってみたいですね。
 
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目標を書き、実行すること ~ブライアン・トレーシー『ゴール』を読む~

2016-08-13 21:28:38 | 日記
 ブライアン・トレーシーは、ビジネスコンサルタント業務の権威として、戦略的計画・組織開発等の分野で高度なコンサルティングを手掛けています。私は、ブライアン・トレーシーの著作を10冊以上読んでいますが、その中でも『ゴール』(PHP)は、非常に参考になった本です。

 ブライアン・トレーシーは、18歳で高校を中退した後、小さなホテルの皿洗い、洗車係、アパートの管理人兼清掃係、肉体労働、製材所や工場、農場や牧場、高層ビルの建設作業員、貨物船の船員等の仕事を転々としていたそうです。

 高度なコンサルティングを手掛ける現在の仕事からは考えられないほど、遅咲きの人生を歩まれています。

 しかし、その後、歩合制の訪問セールスの仕事に就いた頃のことです。1日中足を棒にしてようやくひと晩の宿代を稼げることも珍しくなかった日々が続いていたある日、ブライアン・トレーシーは、一枚の紙を取り出し、次の「途方もない目標」をそこに書いたそうです。

「訪問セールスで1ヶ月に1000ドル稼ぐ」

 ブライアン・トレーシーは、その紙に目標を書いた後、それっきり忘れてしまったのですが、その30日後、ブライアン・トレーシーの人生は「180度変わっていた」と言います。彼は、売り切るテクニックを身に付け、売り上げを3倍に伸ばし、毎月1000ドルの報酬で、営業部門の指揮をし、ほかのセールスマンにセールス法を教える依頼までされます。ブライアン・トレーシーは、その日を境に人生が変わったと書いています。

 その後、一介のセールスマンだった彼が、部下を率いるセールス・マネージャーになり、自ら人員を集め、95人からなる営業部門をつくり、明日の食事を心配する身から、人生が一変し、目標を紙に書き出す方法、そして効率よく売り上げを伸ばす方法を教えはじめ、彼の収入は10倍に跳ね上がったと言います。

 もちろん、彼の人生がすべて順風満帆であったわけではなく、挫折もあり、ゼロからの出直しがあったとも書いていますが、ブライアン・トレーシーは、そのたびに、1枚の紙を目の前に置いて座り、新しい目標を書き出していったそうです。その目標を毎日実行し、1年のうちに人生は再び変わったと言います。

 ブライアン・トレーシーは、目標設定がいかに強力な効果を発揮するかということを気づきはじめます。

 これから紹介するブライアン・トレーシーの『ゴール』は、「目標設定がいかに強力な効果を発揮するか」をわかりやすく教えてくれる本です。

 私はブライアン・トレーシーの本を読んで「大金持ちになりたい」なんて1度も思いませんでしたが、「目標設定がいかに強力な効果を発揮するか」ということがどれほど説得力を持ち、大切なことであるかを学ぶことができました。『ゴール』はその意味で画期的な本であると感じました。

 かつて精神障がい者の就労支援をしていた頃、ブライアン・トレーシーの『ゴール』を教材化し、障がい当事者の方々に「目標を書き、実行する」ためのセミナーを開いたこともありました。また、そのセミナーをつくっていく過程で、私の方がブライアン・トレーシーのスピリットを自分のものにしようと思ったのかもしれませんね。

「目標設定の作業において、私が重視しているのは『明確さ』です。自分が何者であるか、何を望んでいるのかを明確にすることは、生きている間に何を達成できるかと直結しているのです。」

 ブライアン・トレーシーは「あなたが望むことだけを考える」を強調します。つまり、目標が自分のためのものであるかが大切です。まず自分自身を見つめ、そこから前進することが大切だ、と。

 「私はいったい何がしたいのか?」こそ、目標を達成するうえで、一番重要な問いだと言います。

 次に、大まかな目標を定め、具体的に肉づけしていきます。
・現在の仕事面における最も重要な目標を3つ挙げてください。
・現在の金銭面における最も重要な目標を3つ挙げてください。
・現在の家庭生活や人間関係における最も重要な目標を3つ挙げてください。
・現在の健康面における最も重要な目標を3つ挙げてください。

 以上の質問に答えていくうちに、「現在の自分にとって最大の不安や悩みは何だろう?」という別の問いかけが浮かんでくると言います。

 自分の最大の不安や悩みがはっきりしたら、
・それぞれの問題に対する、理想的な解決策は何だろう?
・これらの問題を消し去る方法はないだろうか?
・それぞれの問題を解決するのに、最も手っ取り早く直接的な方法は何だろう?
といった問いかけをしてみます。

 ブライアン・トレーシーは、「いかに解決策を簡潔にして、最短で目標に向かうかが、私たちにとっての課題」だとします。

 絶対的な意図をもつことで、一瞬一瞬に焦点を当てるべきことがわかると言います。ブライアン・トレーシーは、絶対的な意図を設定するために、次の質問を投げかけます。

「たった1つだけ、決して失敗することはないと保証されるとしたら、あなたは何をしますか? 大きさや期間に関係なく、必ず成功するとしたら、あなたはどんな目標を立てますか?」

 ブライアン・トレーシーは、「答えが何であれ、それを紙に書けば、おそらくあなたはそれを成し遂げることができるでしょう」と言っています。そして次に、こうも言います。

「この先、あなたが考えるべきことはただ一つ『どうやって』というだけです。あとは、あなたがどれだけそれを切望しているか、どれだけの期間で頑張り続ける覚悟があるかにかかっているのです。」

「絶えず自分に『どうやって実現する?』と問いかけるのです。」

 少なくとも私は、法人を立ち上げ、障がい者グループホームを事業化し、どのようなグループホームにしたいのか、など、すべて目標を書き、それから実行することを大切にしてきた結果、今があると考えます。

 日々、その繰り返しだと思います。

 だからこそ、困難な問題にぶつかっても、しっかりと向き合う自分がいるのだと思っています。

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矢沢永吉さんの言葉の重み ~本当の意味での生きる実感~

2016-08-07 09:47:18 | 日記
 矢沢永吉さんの『アー・ユー・ハッピー?』という本の中に書かれている言葉には、矢沢永吉さんの生き方すべてが込められていると感じています。

  たとえば、矢沢永吉さんの次の言葉は、現在の私にはとてもリアリティがあるとともに、説得力のある言葉であると感じます。

「オレ、いま生きるのがつらいって言っている人は、やっぱり、どこか自分の生き方を決められないって背景があると思うんだ。かんじんなのは、手前の足で立つことなんだ。」

 たんに「カッコイイ」だけでは済ませられない、深い言葉ですね。そう感じるのは、私自身が「どこか自分の生き方を決められない」時期があって、そこに生きづらさや働きにくさを抱えていたからだと思います。

 今はこうして法人の理事長として、障がい者グループホームを運営する起業家になりましたから、私の言動や、どう生きたいのかも自分で決められるわけですね。自分で決められるってことは、責任が問われるわけですけれど、「手前の足で立っている実感」を得ることができます。厳しい現実に立たされている時につらいって感じることはないのです。むしろ、今まで以上に生きている実感を持っています。人生が楽しいのです。

 この楽しさは、雇われて働いていた時にはまったく感じることができなかった、楽しさなんですね。

 矢沢永吉さんの言葉の重みを今もなお感じますね。

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自分の魂を売らない ~矢沢永吉さんからのメッセージより~

2016-08-05 20:45:18 | 日記
 私は10代の頃から矢沢永吉さんのファンで、今でもよくCDを聴いたりコンサートのDVDを観たりしていますが、私が非常に印象に残っているものが、矢沢永吉さんの若い頃の貴重なインタビューフィルムです。それは、NHKで放映された「矢沢永吉からのメッセージ」です。私はそのインタビューを100回以上も観ていると思いますが、そのインタビューで矢沢永吉さんの次の言葉にいつも考えさせられます。

「昔からゼニが欲しいって言ったね。それはお金のお金じゃないのね。いわゆるぼく、金が欲しいのよ。金をダッと欲しいわけ。この金が欲しいっていうのは、何が欲しいと思います? 札って限度があるんだよ。朝昼晩の三食も決まっているわけ。それでも金が欲しいと矢沢は言っている。また、本人もそう思っている。
 いわゆる安心感が欲しいんですよ。安心感と、ちゃんと自分が底辺なもの、ベーシックなものを持っていれば、自分の魂を売ることもない。わかりますか、この業界にいてですよ。だから、本当に自分が感じたものと、自分でしたいものと、いいと思ったものを、絶対そのとき汗を流して出したい。それを徹底的にするためには、底辺を固めなきゃいかんのですよ。それでぼくは金が欲しいって言っているわけ。
 金がないとしたくない仕事も受けなければいけない。自分の信念を曲げてでもやらなければいけない仕事もあるでしょう。そういうアーティストはあまりにも自分がかわいそうだ。だからぼくは1日でも早く金を儲けようと思った。自分をまとめるために、底辺をつくるために。
 だから、自分をもっと愛しましょうよ。」(「矢沢永吉からのメッセージ」)

 矢沢永吉さんの言葉は、何もアーティストのみにあてはまる言葉ではありません。自分がどう生きようとしているのか、どう生きたいのか、ということを1度でも考えた人であれば、矢沢永吉さんの言葉は自分自身の内部を揺さぶってくるはずです。

 雇われの身であった時、私は自分の魂を売ってまで仕事をしてきたのだろうか、自分の信念を曲げてまで仕事をやってきたのだろうか、といつも自問自答し続けながら、仕事をしてきたのだと思います。

 そして、その私の解答が起業という道でした。

 雇われ意識を超え、本当に何がしたいのかを自ら問い直すことこそ、究極的な働き方です。

「本当に自分が感じたものと、自分でしたいものと、いいと思ったものを、絶対そのとき汗を流して出したい。」

 もちろん、自分がしたいことを実現していくためには、志だけでなく、事業を展開する経済力も必要です。それは避けて通ることはできません。

 そのために、しっかりと底辺を固め、着実に事業を展開できるよう、地道に取り組んでいかなければなりません。

 すでに私は舵を切りました。自分の魂を売らない生き方をするために。

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