Enjoy the GAME

半業界人による、独自の視点から見たホンネトークとゲームレビュー。

SOCOM:CONFRONTATION JAPAN Trailer

2008-09-12 00:44:27 | 日記
SOCOM:CONFRONTATIONの日本向けのトレイラーをYouTubeにアップしました。



PS2/PS3 GT Force Pro 出荷終了。店頭在庫のみ

2008-08-29 12:32:47 | ゲームニュース
PS2/PS3用のステアリングコントローラ「GT Force Pro」の
出荷を終了したとのこと。残りは店頭在庫のみの販売となる。
既に後継の上位機種となる「ドライビングフォースGT」が発売されているため
そちらに切り替えということだろう。

ソース:問屋さん

PSPソフトDL販売開始・・・ダウンロード販売はもうすぐ主流になるのか?

2008-08-26 15:33:29 | 業界のハナシ
10月以降発売のPSPタイトル、PS Storeにてダウンロード版も併売と発表

SCEが、10月以降に発売されるSCE販売PSPソフトについて、
パッケージ版に加えてダウンロード版の販売も開始すると発表しました。
インターネットが普及し、ゲーム機がネットに繋がることが当たり前になってきた頃から
家庭用ゲーム機においても「ダウンロード販売」の試みや噂は繰り返されてきましたが、
「SCEという大手パブリッシャーが全ての新作ソフトをダウンロード販売する」
という事実は、かなり大きい動きであると言っていいでしょう。

では今後、他のメーカーもこの流れに乗ってダウンロード販売が一般化し、
パッケージ販売よりも主流の販売方法として一気に定着するのでしょうか?
私は、「当分そのようなことはない」と考えています。その理由を挙げてみましょう。


(1)ダウンロード販売は意外とリスクが高い
メーカー側から見たダウンロード販売のメリットとして、
「在庫切れが無い」「流通にかかるコストが無くなる分、利益が大きい」
といったものが挙げられますが、実は大きなデメリットも存在します。
それが「リスクの高さ」です。
「DL販売ならリスクは低いのでは?」と思う方もいらっしゃると思いますが、
今の日本のゲームソフト流通システムから言えば、全くの逆です。
通常のパッケージ版ソフトの場合、ソフトメーカーは
小売店や問屋にゲームソフトを販売しています。
「メーカーはユーザーに販売しているわけではない」のがポイントです。
小売店や問屋にソフトを販売(出荷)した時点で売上です。
仮に、メーカーが10万本出荷したソフトが
実際の店頭でユーザーに2万本しか売れなかったとしても、
メーカー側の売上は「10万本」です。10万本分の代金がメーカーに入ります。
パッケージソフトなら、小売店・問屋から一定数の発注が確実に見込めますから、
「出荷本数と実売本数の差」が、メーカーにとって、ある種保険のようになっています。
いっぽう、ダウンロード販売の場合、実際にユーザーがDL購入した本数しか、
メーカーの売上になりません。「5万本は売れるだろう」と見込んで
制作費・広告費を掛けたソフトがもし5000本しか売れなかったら…?
ダウンロード販売は、セールス的に失敗したときのリスクが非常に大きいのです。


(2)ネット普及率、ターゲット
インターネットが普及したとはいえ、まだまだネット環境のない家庭は少なくありません。
また、ゲームファンのうち多くを占める学生の場合、ネット環境があっても
ダウンロード販売を利用する手段(クレジットカードなど)が限られているために
まだまだ敷居が低いとは言えない状況ですから、ダウンロード販売を中心とするには
現状、ターゲット層が狭すぎるといえます。(1)で挙げたようなリスクもあるので、
パッケージ販売を中心に据えて販売戦略を敷くほうが、効率もよく、リスクも少ないといえます。


(3)小売店との関係
新作のダウンロード販売を始めるということは、
当然、流通(問屋/小売店)の販売機会を奪うことになります。
前述のとおり、現状、ソフトメーカーは流通に依存している部分が少なくありません。
小売店は販売窓口としての役割だけでなく、新製品の周知に役立つ面も多分にあります。
そんな中で小売店との関係が悪化すると、自社製品の露出を減らされたり、
パッケージ版ソフトの入荷数を絞られる恐れがあります。
ダウンロード販売開始による関係悪化はできる限り避けたいところでしょう。



以上の理由から、DL販売が主流になるにはまだまだ時間がかかると私は考えます。



では何故SCEはPSPソフトのDL販売開始に踏み切ったのでしょう?
これについては以下のような理由が考えられます。

・他社に先んじてDL販売を開始することで、環境を整えつつ知名度をアップさせ将来に備えたい
・PSPソフトは開発費が安く、自社ソフトでロイヤルティ不要なのでリスクはさほど大きくない
・小売店との関係維持には何か手を打つ予定がある?


3つ目は憶測ですが、何かしらの準備はあるでしょう。
ともあれ、今後のSCEを初めとした各メーカーの動向に注目です。

値崩れしたワゴン入りゲームは小売店の大損か?

2008-08-23 01:13:42 | 業界のハナシ
ネット掲示板を見ているとよく目にするのが
ワゴンで特価販売されているゲームソフトの話。
いわゆる「値崩れ」は「供給が需要を大きく上回った」ときに起こることは
説明するまでもありませんが、ゲーム流通で値崩れが起こるのは
いったいどういうときでしょう?
特価品は全て小売店が損をしているのでしょうか?

今回は「特価ソフト」の発生タイプについて少し紹介します。


(1)小売店が損をする特価品
小売店の仕入れ担当者が「20本は売れるだろう」と見込んで仕入れたものの
5本しか売れなかった。このまま通常価格で売っても売れそうも無い。
発売日に飛ぶように売れたからたくさん追加で仕入れたのに、その後は全く売れなくなった。
というときに、在庫を処分・整理するため、値段を下げて売るパターンがこれです。
当然、お店側は損をします。新品ゲームソフトの仕入れ価格は
通常70%~78%程度なので、それ以上の割引になると赤字ということになります。


(2)2次問屋が損をする特価品
2次問屋の「お客さん」は小売店です。
新作も小売店からの追加受注に備えて多めに在庫を持ちますので、
その見込みが外れてしまうと「不良在庫」となってしまいます。
この不良在庫を、「他で値崩れが起きて錆付いてしまう前に」と、
早めに特価で小売店に案内・放出し、在庫数を調整することがあります。
また、期末にも在庫処分や売上アップのために特価放出を行う問屋もあります。
そうして小売店に出荷された商品が、店頭で特価ソフトとして販売されます。
小売店は問屋から特価で仕入れているので、仕入れ値以上で売れば、
仮に一見激安であっても、ちゃんと利益は出ていることになります。


(3)メーカー系問屋が放出した特価品
メーカー系問屋は、小売店や問屋からの発注を受けて商品を出荷しますが、
発注を受けてから生産するわけにはいきませんし、新作に関しても
発注数だけ用意したのでは数が足りなくなり、機会損失が起こる可能性が高いです。
そのため、今後の発注を見込んで、多めに生産・追加生産を行い在庫を持ちます。
その見込みほどの発注が来なければ、「不良在庫」ということになります。
不良在庫が発生しても、その性質上、問屋ほどすぐに見切りをつけたりはしませんが、
メーカーによっては徐々に値段を下げたり、一気に特価で放出したりすることがあります。
これが小売店で特価品として販売されるわけです。
「これ、どこの店でも新品で安く売ってるなあ」というソフトがありますが、
それはこの(3)に該当する可能性が高いです。



特価品は小売店が損をするパターンだけではなく、
得をするパターンも存在するということがおわかりいただけたでしょうか。

ではここでそれぞれの特徴をまとめてみましょう。

(1)の特徴
・小売店が損をする
・メーカーや問屋は既に小売店に「販売」しているので、損はしない
・他の店では特価販売されないようなソフトが安売りされることがある

(2)の特徴
・問屋が損をする
・小売店はうまく売れば利益が得られる
・メーカーは既に問屋に「販売」しているので、損はしない
・その系列の問屋と取引している小売店で同じようなソフトが安売りされる

(3)の特徴
・メーカーが問屋や小売に特価で販売する
・小売店や問屋はうまく売れば利益が得られる
・規模が大きい場合が多いので、日本全国で同じようなソフトが安く売られる
・「よく放出するメーカー」がワゴンの常連になる

PSP「ブレイブストーリー 新たなる旅人」プレイレビュー

2008-07-16 08:12:27 | ゲームレビュー
UMDのみで安く売っていたので、買ってみました。


【グラフィック】 9点

作品の雰囲気にマッチし、全体的に美しくまとまっている。
登場キャラクターのモデリングや表情も◎。
戦闘シーンのモーション、エフェクト、演出は派手で爽快感がある。
強いて言えば、PS3、360に慣れているとテクスチャの粗さが多少気になる、という程度。

【サウンド】 8点
耳に残るキャッチーなBGM、王道を行くジングル、ファンファーレ。
グラフィック同様、こちらも高いレベルに仕上がっている。

【快適さ・操作性】 7点
操作性は良好。RPGファンならすぐに馴染めるシステム。
戦闘、とくに絆勇技発動時のモーションが長く、見ている時間が長いのは△。
セーブが宿屋かダンジョン内セーブポイントに限られており、
フィールド等でのセーブができないのはやや不便。ロード時間は許容範囲内。

【魅力・ボリューム】 7点
仲間になるキャラクタは皆個性的かつ魅力的。
それだけに、後半以降仲間になるキャラの見せ場が少ないのが残念。
充分なレベル上げをしても18時間程度でクリアできるため、
ボリューム的に満足とは言い難い。
「ハンチングバード」などの要素はあるが、個人的にはあまり魅力を感じない。

【バランス・その他】 5点
戦闘では「勇技」「絆勇技」という必殺技や魔法が使えるのだが、
それを発動するために消費する「BP」が、「敵を攻撃することで溜まる」システムのため、
「勇技発動で10BP消費」→「複数の敵にヒットして12BP回復」といったことが起こる。
つまりほとんどデメリット無しに勇技が使い放題とも言えるシステムになっており、
戦闘にやや緊張感が欠けてしまうのが最大の欠点。特に後半は
強力な「絆勇技」が身につくので、それを連発するだけで雑魚敵は一掃できてしまう。

【総合】 8点
戦闘中の掛け声以外のキャラボイスが無いなど、
多くの予算をかけたゲームと比べるとやや演出的に地味な印象は否めないが、
非常に丁寧に作られたカットシーン、派手なバトルシーンでそれを挽回できている。
私のように原作を知らなくても一本の王道RPGとして楽しめるので、
興味のある人はぜひプレイしてみて欲しい。
逆に、王道的で難易度も低いRPGに飽きている人にはあまりお薦めはできない。


※総合点は各項目の平均ではありません。

PS3「Ferrari Challenge」ゲームプレイレビュー

2008-07-13 22:58:25 | ゲームレビュー


先日海外サイトに注文していたPS3「Ferrari Challenge Trofeo PIRELLI」が
到着したので、早速4時間ばかりプレイしてみました。
以下は約4時間のプレイで感じたものなので、今後変わることがあります。
その場合は後ほど追加訂正します。


【グラフィック】 6点
30fps動作であるし、クルマのモデリングや細部の書き込み、コースの作り込みもいまいち。
衝突時のエフェクトも、車体破損というより、ただ「ポリゴン片が散っている」だけに見える。
コーナリング時に必ずといっていいほどフレーム落ちするのも気になる。
インパネ視点だとスピード感が激減する。以上の理由から、
PS3ソフトのグラフィックとしては期待値以下と言わざるを得ない。
リプレイ画面はカメラワーク等凝っていて◎。

【サウンド】 5点
エンジン音は若干不自然なところはあるが及第点。
インパネ視点以外だとエンジン音が非常に聞き取り辛いため、
やや迫力に欠けるうえ、シフトチェンジがしにくい。
コースにはみ出したときの効果音がかなり貧弱。
音楽もあまりセンスが良いとはいえない。

【快適さ・操作性】 7点
解りやすいラインアシストやチュートリアルがあるので、シム寄りレースゲームの初心者でも入りやすい作り。
オプションで、チャレンジモードの走行時間を5分、15分、30分の中から自由に変更できるのも好印象。
ロード時間はこのジャンルのソフトとしては標準レベル。
パッドでも自分に合ったアシストを設定すれば気持ちよく走れるのは◎。
逆にステアリングコントローラを使用したときの操作性はややピーキーで、
GT5PやForza2に慣れた人でも戸惑いやすい。改めて習熟する必要がある。
個人的には本作に限ってはパッドでのプレイのほうが気持ちよく走れた。
初期段階ではアンロックされている要素が非常に多いのは残念。
リプレイのセーブができないのも大きなマイナスポイント。


【魅力・ボリューム】 7点
挙動はシム寄りだが、前述のとおりアシストの活用によりパッドでも気軽に楽しく走れる。
50種類以上のフェラーリが収録されている点はやはり魅力的。
コレクタブル要素もあり、ボリュームは悪くない。オンラインでの16人対戦も可能。
高度なカーペイント機能もある。

【総合】7点
グラフィック、サウンドはやや期待はずれの感があるが、
フェラーリファン、レースゲームファンはチェックする価値はあると思います。
手頃な値段で手に入るなら、買ってみるのもありかと。

プレイ環境:37V型FullHDTV、5.1ch、GTForcePro、DualShock3

※総合点は各項目の平均ではありません。

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項目別に書くと厳しい評価になってしまいましたが全体的にはそう悪いデキではないと思います。
正直言って多少ガッカリしたのは事実ですが、「買ったことを後悔」というレベルまでは行きません。

最後に、参考までに私のレースゲームの嗜好を紹介すると、
GT、Forza、TDU、PGR、NFSなど、実在車系のレースゲームはほとんど大好きですが、
例外的にGRID、首都高バトルは好きではありません。
GRIDの前身の「TocaRaceDriver」の2、3はプレイしたレースゲームの中でも
1,2を争うほど大好きだったのですがGRIDで方向性が変わりすぎたのが残念でした。


インパネ視点も用意されていますがクオリティは高くありません。




7/14 youtubeに動画アップしました。

インパネ視点時だけエンジン音がよく聞こえることと、
クラッシュしたときのエフェクトを確認してください。