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半業界人による、独自の視点から見たホンネトークとゲームレビュー。

PSP「ブレイブストーリー 新たなる旅人」プレイレビュー

2008-07-16 08:12:27 | ゲームレビュー
UMDのみで安く売っていたので、買ってみました。


【グラフィック】 9点

作品の雰囲気にマッチし、全体的に美しくまとまっている。
登場キャラクターのモデリングや表情も◎。
戦闘シーンのモーション、エフェクト、演出は派手で爽快感がある。
強いて言えば、PS3、360に慣れているとテクスチャの粗さが多少気になる、という程度。

【サウンド】 8点
耳に残るキャッチーなBGM、王道を行くジングル、ファンファーレ。
グラフィック同様、こちらも高いレベルに仕上がっている。

【快適さ・操作性】 7点
操作性は良好。RPGファンならすぐに馴染めるシステム。
戦闘、とくに絆勇技発動時のモーションが長く、見ている時間が長いのは△。
セーブが宿屋かダンジョン内セーブポイントに限られており、
フィールド等でのセーブができないのはやや不便。ロード時間は許容範囲内。

【魅力・ボリューム】 7点
仲間になるキャラクタは皆個性的かつ魅力的。
それだけに、後半以降仲間になるキャラの見せ場が少ないのが残念。
充分なレベル上げをしても18時間程度でクリアできるため、
ボリューム的に満足とは言い難い。
「ハンチングバード」などの要素はあるが、個人的にはあまり魅力を感じない。

【バランス・その他】 5点
戦闘では「勇技」「絆勇技」という必殺技や魔法が使えるのだが、
それを発動するために消費する「BP」が、「敵を攻撃することで溜まる」システムのため、
「勇技発動で10BP消費」→「複数の敵にヒットして12BP回復」といったことが起こる。
つまりほとんどデメリット無しに勇技が使い放題とも言えるシステムになっており、
戦闘にやや緊張感が欠けてしまうのが最大の欠点。特に後半は
強力な「絆勇技」が身につくので、それを連発するだけで雑魚敵は一掃できてしまう。

【総合】 8点
戦闘中の掛け声以外のキャラボイスが無いなど、
多くの予算をかけたゲームと比べるとやや演出的に地味な印象は否めないが、
非常に丁寧に作られたカットシーン、派手なバトルシーンでそれを挽回できている。
私のように原作を知らなくても一本の王道RPGとして楽しめるので、
興味のある人はぜひプレイしてみて欲しい。
逆に、王道的で難易度も低いRPGに飽きている人にはあまりお薦めはできない。


※総合点は各項目の平均ではありません。

PS3「Ferrari Challenge」ゲームプレイレビュー

2008-07-13 22:58:25 | ゲームレビュー


先日海外サイトに注文していたPS3「Ferrari Challenge Trofeo PIRELLI」が
到着したので、早速4時間ばかりプレイしてみました。
以下は約4時間のプレイで感じたものなので、今後変わることがあります。
その場合は後ほど追加訂正します。


【グラフィック】 6点
30fps動作であるし、クルマのモデリングや細部の書き込み、コースの作り込みもいまいち。
衝突時のエフェクトも、車体破損というより、ただ「ポリゴン片が散っている」だけに見える。
コーナリング時に必ずといっていいほどフレーム落ちするのも気になる。
インパネ視点だとスピード感が激減する。以上の理由から、
PS3ソフトのグラフィックとしては期待値以下と言わざるを得ない。
リプレイ画面はカメラワーク等凝っていて◎。

【サウンド】 5点
エンジン音は若干不自然なところはあるが及第点。
インパネ視点以外だとエンジン音が非常に聞き取り辛いため、
やや迫力に欠けるうえ、シフトチェンジがしにくい。
コースにはみ出したときの効果音がかなり貧弱。
音楽もあまりセンスが良いとはいえない。

【快適さ・操作性】 7点
解りやすいラインアシストやチュートリアルがあるので、シム寄りレースゲームの初心者でも入りやすい作り。
オプションで、チャレンジモードの走行時間を5分、15分、30分の中から自由に変更できるのも好印象。
ロード時間はこのジャンルのソフトとしては標準レベル。
パッドでも自分に合ったアシストを設定すれば気持ちよく走れるのは◎。
逆にステアリングコントローラを使用したときの操作性はややピーキーで、
GT5PやForza2に慣れた人でも戸惑いやすい。改めて習熟する必要がある。
個人的には本作に限ってはパッドでのプレイのほうが気持ちよく走れた。
初期段階ではアンロックされている要素が非常に多いのは残念。
リプレイのセーブができないのも大きなマイナスポイント。


【魅力・ボリューム】 7点
挙動はシム寄りだが、前述のとおりアシストの活用によりパッドでも気軽に楽しく走れる。
50種類以上のフェラーリが収録されている点はやはり魅力的。
コレクタブル要素もあり、ボリュームは悪くない。オンラインでの16人対戦も可能。
高度なカーペイント機能もある。

【総合】7点
グラフィック、サウンドはやや期待はずれの感があるが、
フェラーリファン、レースゲームファンはチェックする価値はあると思います。
手頃な値段で手に入るなら、買ってみるのもありかと。

プレイ環境:37V型FullHDTV、5.1ch、GTForcePro、DualShock3

※総合点は各項目の平均ではありません。

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項目別に書くと厳しい評価になってしまいましたが全体的にはそう悪いデキではないと思います。
正直言って多少ガッカリしたのは事実ですが、「買ったことを後悔」というレベルまでは行きません。

最後に、参考までに私のレースゲームの嗜好を紹介すると、
GT、Forza、TDU、PGR、NFSなど、実在車系のレースゲームはほとんど大好きですが、
例外的にGRID、首都高バトルは好きではありません。
GRIDの前身の「TocaRaceDriver」の2、3はプレイしたレースゲームの中でも
1,2を争うほど大好きだったのですがGRIDで方向性が変わりすぎたのが残念でした。


インパネ視点も用意されていますがクオリティは高くありません。




7/14 youtubeに動画アップしました。

インパネ視点時だけエンジン音がよく聞こえることと、
クラッシュしたときのエフェクトを確認してください。