「どうしたら英語がうまくなるの?」と聞かれたことがあります。
それに対して「英語に王道なし。努力あるのみ」と言うと、その人はムッとして、「以前、塾の先生から学習法を教えてもらったんですが、飛躍的に成績があがりました」と反論して立ち去りました。
英語はテニスや水泳と同じような習い事です。習い事である以上、コツというのはあります。しかし万人に通じるコツと言うものはありませんし、コツがコツとして通用するには、やはり血のにじむような努力が必要になります。
塾のいい所は手っ取り早くコツや解法を教えてくれる点にありますが、それに頼っていると本当の英語力というものは付きません。実際、後年その質問者の噂を耳にしましたが、大学には入ったものの、授業についていけず、中退してしまったそうです。
言語というものは、論理、感情、文脈、知識など、様々な知能が渾然一体となって始めて機能するものです。語学を習熟したいというのなら、様々な分野の経験を積み、考えを深めることが結局は最大のコツなのです。
また努力だけでなく、天性というものも必要です。数学の才能、ピアノの才能というものがあるように、語学にも才能があります。才能といって聞こえが悪ければ、好き嫌いがあります。英語が嫌いな人は、どれほど頑張ってもやはり上達しづらい。イヤイヤしている頑張りは、身に付かないからです。
・・・とは言ってもこれでは哲学問答のようですからw、やはり「秘訣」というものを書いておきましょう。英語の秘訣は「実体験」です。英語のロジックや文章展開は練習すればそれなりに身に付きますが、hotやcoldが持つ言葉のニュアンスというものは日本に居てはなかなか身に付きません。
言葉のニュアンスが分からないと、会話だけでなく、作文や読解でもつまづきます。畢竟英語は単語の組み合わせからなる「芸術」で、その芸術を理解するには基本的な感情や体感が必要になってくるからです。英語がかなりうまい人でも、その文章の真意を読解したり、相手に感銘を与える文章をものすることはできないのは、この体感が欠けているからです。
Nativeと非Nativeの差は、実はこの体感があるかないかに関わっています。
では非Nativeである日本人には、英語を習得することは不可能ではないか、と言われるかもしれません。結論から言えば、Nativeレベルでの習得はほぼ不可能だと思います。しかしそれに近づくだけなら方法はありますし、ほとんどの場合、近づくだけで目的は達成されるものなのです。(商売、留学、通訳など)
その方法とは、既に述べたように「体験すること」です。一番いいのは英語圏で何年か暮らして見ることです。その過程で英語を感覚を通して理解することが、できるようになります。(熱いという感覚)→熱い→hotと日本語を通して理解するのでなく、(熱いという感覚)→hotと直接理解するよう、心がけるのですね。
基礎的な単語のニュアンスが理解できるようになると、それが作り出す文章のニュアンスも分かるようになります。たとえばabhorとdetestの違いが体感的に分かっていれば、He abhors dogs. とHe detests dogs.の違いが分かってきます。その積み重ねを通して、Nativeに通用し、時には凌駕する英語力を身に付けることができるのです。
それに対して「英語に王道なし。努力あるのみ」と言うと、その人はムッとして、「以前、塾の先生から学習法を教えてもらったんですが、飛躍的に成績があがりました」と反論して立ち去りました。
英語はテニスや水泳と同じような習い事です。習い事である以上、コツというのはあります。しかし万人に通じるコツと言うものはありませんし、コツがコツとして通用するには、やはり血のにじむような努力が必要になります。
塾のいい所は手っ取り早くコツや解法を教えてくれる点にありますが、それに頼っていると本当の英語力というものは付きません。実際、後年その質問者の噂を耳にしましたが、大学には入ったものの、授業についていけず、中退してしまったそうです。
言語というものは、論理、感情、文脈、知識など、様々な知能が渾然一体となって始めて機能するものです。語学を習熟したいというのなら、様々な分野の経験を積み、考えを深めることが結局は最大のコツなのです。
また努力だけでなく、天性というものも必要です。数学の才能、ピアノの才能というものがあるように、語学にも才能があります。才能といって聞こえが悪ければ、好き嫌いがあります。英語が嫌いな人は、どれほど頑張ってもやはり上達しづらい。イヤイヤしている頑張りは、身に付かないからです。
・・・とは言ってもこれでは哲学問答のようですからw、やはり「秘訣」というものを書いておきましょう。英語の秘訣は「実体験」です。英語のロジックや文章展開は練習すればそれなりに身に付きますが、hotやcoldが持つ言葉のニュアンスというものは日本に居てはなかなか身に付きません。
言葉のニュアンスが分からないと、会話だけでなく、作文や読解でもつまづきます。畢竟英語は単語の組み合わせからなる「芸術」で、その芸術を理解するには基本的な感情や体感が必要になってくるからです。英語がかなりうまい人でも、その文章の真意を読解したり、相手に感銘を与える文章をものすることはできないのは、この体感が欠けているからです。
Nativeと非Nativeの差は、実はこの体感があるかないかに関わっています。
では非Nativeである日本人には、英語を習得することは不可能ではないか、と言われるかもしれません。結論から言えば、Nativeレベルでの習得はほぼ不可能だと思います。しかしそれに近づくだけなら方法はありますし、ほとんどの場合、近づくだけで目的は達成されるものなのです。(商売、留学、通訳など)
その方法とは、既に述べたように「体験すること」です。一番いいのは英語圏で何年か暮らして見ることです。その過程で英語を感覚を通して理解することが、できるようになります。(熱いという感覚)→熱い→hotと日本語を通して理解するのでなく、(熱いという感覚)→hotと直接理解するよう、心がけるのですね。
基礎的な単語のニュアンスが理解できるようになると、それが作り出す文章のニュアンスも分かるようになります。たとえばabhorとdetestの違いが体感的に分かっていれば、He abhors dogs. とHe detests dogs.の違いが分かってきます。その積み重ねを通して、Nativeに通用し、時には凌駕する英語力を身に付けることができるのです。