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幸せであるために1—なぜフェイスブックで気分が塞ぐのか

2019-11-24 22:48:25 | ちょっと問題ですよ!
さてさて、数週間前に検索しまくったビデオシリーズ「あなたは操られている」の第2段です。前回は「ブレイン・ハッキング」なる言葉から、シリコンバレーのビジネスがいかに多くの人を操っている現状になっているかというアメリカのテレビ番組を紹介しましたが、今回はそれに関連していますが、スマホだけでなく食品にまで及んだ話です。

ビデオが1時間とあまりに長いので、すべて翻訳をするなんてとても時間が足りなくてできませんので、簡単に用語などをまとめておこうと思います。あとはビデオの右下に、SHAREとかSAVEとかある横の丸が三つ並んでいるところをクリックしていただくと、transcript(原稿)が出て来ますので、それを追いながら聞いても良いかもしれません。また、ビデオ内右下に並んでいるボタンの一番左にあるsettingのところで(星印みたいなマークです)ビデオのスピードも変えられるのではないかと思います。

それでは、まずDr. Mercolaの1時間と長いインタビュービデオから。解説は20分ごとに区切って3回に分けて行っていこうと思います。と思い途中まで書いたのですが、あまりに長くなるので、10分ずつ、多分6〜7回に分かれると思います。ご容赦ください。

では、最初の10分の部分から。

タイトルには、
The Hacking of the American Mind: The Science Behind the Corporate Takeover of Our Bodies and Brains: A Special Interview with Dr. Robert Lustig
とあります。アメリカだけでなく、日本だって当てはまるものですね。でも、日本ではあまりこういうことを言う人は少ないかもしれません。

ラスティグ博士は、カリフォルニア大学サンフランシスコ校で内分泌学とそのメタボリズムについて教鞭を執る小児科医。糖分や加工食品に関して書いた"Fat Chance"はニューヨークタイムスでベストセラーになっています。それを書くきっかけとなったのが、30年も前に脳で分泌される二つの物質、ドーパミンとセロトニンについて学んだ時だと言います。

この本を書くためのリサーチをしていた6年前、薬漬けになっていた女性がその状況から抜け出して外来で働いていたらしいのですが、彼女が言った「クスリをやっているときはすごく幸せで、新しい生活を知った今は快楽を味わっている」という一言が「完全に間違いだ」と思い、精神学を専門とする知人と話したところ、そう考えるコンセプト自体が病巣になっていると気づいたのだそうです。それがこの本の根本であると。(エーゴでの説明は違う言い方をしているかもしれません。意訳です。)

さあ、ここからは医学用語がバンバン出て来ます。リンクを貼っておきますので、ビデオを見る前に読んでおくのも良いかもしれません。

まず出てくるのが、必須アミノ酸の一つ、Tryptophan トリプトファンです。トリプトファンは、
Serotonin セロトニンに変わります。卵に一番入っていて、あとは鶏肉や鳥の類にもあるとのこと。野菜にもほんの少しあるらしいですが、炭水化物にはないものです。(注:専門家の方間違っていたらご指摘ください。英語をもとにまとめていますので、私の知識ではありません。)

だいたいこのトリプトファンを体内に取り入れること自体が困難です。加工食品などはもってのほか。トリプトファンを失う物質が入っているからなんですね。で、99.9%のトリプトファンはセロトニンに変わるか、血小板に入って凝血するのを助けるかだそうです。だからトリプトファンが脳に入るのは極々わずかなんだそうです。そして、Phenylalanine フェニルアラニン
Tyrosine チロシンと言う二つのアミノ酸トランスポーター(アミノ酸輸送)をシェアしているのですが、これらはドーパミンの前駆体です。

専門的な言葉が出て来ますが、大丈夫ですか?私も聞いていて時々 ん? となるんですが・・・。

加工食品を食べるほどにドーパミンが作り出されるそうです。トリプトファンを排除してしまうからなんですね。トリプトファンを中枢神経系(Central nervous system:CNS)から脳に送ると言うのは、ニューイヤーズ・イブにタクシーを拾おうとするのと同じなのだとドクターは言います。

一方セロトニンが満たされる気持ち、すなわち幸福感を味合わせてくれるものです。
セロトニンを増加させるには4つ方法があります。どれも安くて、いえ、実のところ無料で手に入ります。それもおばあちゃんがよく言っていたようなことです。その重要性がわかっていなかったんですね。でも実際科学が証明しているんです。

それは4つのC。

最初は
Connect。
人と人との交わりです。フェイスブックの繋がりではできません。目と目を見て繋がる交わりです。人の表情というのは、Mirror neurons ミラーニューロンと言うニューロンを活性化するのだそうです。それが情けを動かす原動力となり、セロトニンにつながっているのだそうです。子のつながりというのは、インターネットではできないのです。多数と繋がるのは、ここでは意味がないのだそうです。

実際のところ、フェイスブック、インスタなどのSNSはドーパミンを作り出すものです。快楽を作り出す物質です。問題は、ドーパミンが増えればセロトニンが減るということ。こういう新しいコミュニケーションの仕方で私たちは不幸せになっているのだそうです。

ここで、Dr. Mercola が先日ここで紹介した元グーグルの社員トリスタン・ハリス氏のインタビューについて触れています。

ラスティグ博士は「食品会社もインターネット企業もビデオゲームの会社も、このドーパミンvsセロトニンの生物学にお金をかけて、さらに求めるような仕掛けを、習慣になるような仕組みを作っているのです」と。

その仕組みは、これまた4段階で行われます。

最初がitch。なんかムズムズする感じですかね?かゆいというか。
そして次がscratch。スクラッチは宝くじにもありますが、引っ掻くという意味。ここでは、スマホでメールをチェックする、Facebookをチェックする、そんなことが含まれます。3番目が可変的な報酬です。日本語にすると硬いですね。ご褒美でしょうか?毎回チェックするたびに何かが得られるというもので、ハリス氏も言ってました。「スマホはポケットの中のスロットマシンだ」と。何故かというと、このご褒美が毎回同じものじゃつまらないんです。ランダムであるところがミソなんですね。

そして、4番目が投資。最初のムズムズを満足させるために何らかの投資を行わなければならないのです。悪の循環です。

この辺で10分ちょっとですので、この続きはまた次回と言うことで。
ビデオを1時間見られる方はどうぞ先にご覧になっていてください。音量が結構大きいのでご注意ください。



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2 コメント

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Unknown (singingkerorin)
2019-11-26 07:01:32
体内で作り出せないのに
必須なアミノ酸がネットの影響を受けて損なわれる
だから寝る前に見ちゃ駄目なのですね

ポケットのスロットという発想も面白い
これはブログを書いているので実感としてあります
気分が塞がない程度にやれてるつもりですが
確かに色々納得で

何だか科学系YouTuberみたいですね
( ̄ー ̄人♥)
返信する
それでは (englico)
2019-11-26 22:51:45
YouTuberを目指しますか!

とはいうものの、今やYouTuberで稼ぐのはハードルが高いと昨日か一昨日ラジオで言ってました。
返信する

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