摂食障害をもたれているかたへ。
回復には、強迫行為によって安全が確保された自分だけの場所から、複雑な人間関係のある場所へ出ていくことが必要になってきます。
それは決してひとりの力でやることではなく、専門家や家族や友達を頼って、時間をかけてやることです。
きっと、めちゃくちゃな食生活をしていたらつらいですよね.
そのつらさをなくすために、自分以外の「人」が必要です。
自分の体の本当の声をお聞きになってみてください。
ぼろぼろに疲れるまでがんばりたくないと、言ってはいませんか。
「からだにやさしい食生活を自分にしてあげたい」と思ったらしめたもので、対策はあります.
「いやだ。このままでいい。ほっといて」と思うなら。
今は、そうしていなければならない必然性があるのでしょう、
あなたにもだれにもどうしようもないことです。
ただし、そう思っているということを他人に相談すべきだとは思います。
そうでないと、死んでしまいます。
「太りたくない、自分で決めた食生活をしたい」ということを伝えて、
治療者と自分と譲歩しあって生命線を確保したうえで、摂食障害と付き合っていきましょう。
回復には、強迫行為によって安全が確保された自分だけの場所から、複雑な人間関係のある場所へ出ていくことが必要になってきます。
それは決してひとりの力でやることではなく、専門家や家族や友達を頼って、時間をかけてやることです。
きっと、めちゃくちゃな食生活をしていたらつらいですよね.
そのつらさをなくすために、自分以外の「人」が必要です。
自分の体の本当の声をお聞きになってみてください。
ぼろぼろに疲れるまでがんばりたくないと、言ってはいませんか。
「からだにやさしい食生活を自分にしてあげたい」と思ったらしめたもので、対策はあります.
「いやだ。このままでいい。ほっといて」と思うなら。
今は、そうしていなければならない必然性があるのでしょう、
あなたにもだれにもどうしようもないことです。
ただし、そう思っているということを他人に相談すべきだとは思います。
そうでないと、死んでしまいます。
「太りたくない、自分で決めた食生活をしたい」ということを伝えて、
治療者と自分と譲歩しあって生命線を確保したうえで、摂食障害と付き合っていきましょう。
※少し言葉足らずな文章です、のちに具体的な改定を考えています。
安心なさってください。専門医にかかれば、まず死の恐れはありません。
●周囲の方へ
まず、「だれだれの責任でこうなった」ということは忘れましょう!
親御さん、あなたのせいではないです。もし罪悪感をもたれたら、これから、本人に向き合うことでかえていきましょう。
「食べなさい」「あなたの食事の方法はへんよ」「そんなにやせてどうするの」「もったいないとは思わないのか」と注意しがちになっていませんか。いらだちはお察ししますが、あまりに感情的になると逆効果です。
感情的にならないためにはかなりの根気が要されますが、ちょっと言ったくらいではなおりません。
本人は命より、コントロールを大事にします。見かけは痩身にこだわっています。太りたくない、食べたくない。でもそれはあくまで見かけ。根底にあるのは、食生活をコントロールできれば人間関係の難しさもコントロールできるという思いです。もしかしたら、食べ物(愛情)がほしい、けれど食べ物(愛情)は望んではいけないと思っているのかもしれません。
ひとからどう思われているか、ひととどう接するか、それに困って、自分をコントロールして満たされようとしているのです。
周りの人が、自分がこう思っているということを穏やかに伝えることはすごくよいことだと思います。
いったんこの病に足をとられたら、『食事をふつうに摂る=回復』というのはちょっと違うかもしれません。
摂食は感情表現の一種。
根本的な問題を解決することが本当の『回復』につながるのです。代わりの表現手段を見つけられていないのに拒食過食を無理にやめさせるとどこかで歪みが生じると思います。
生命の危機があれば医療機関につなぎ、命の危機をひとまず脱したら、回復に向けて、本人と摂食障害に付き合っていきましょう。
安心なさってください。専門医にかかれば、まず死の恐れはありません。
●周囲の方へ
まず、「だれだれの責任でこうなった」ということは忘れましょう!
親御さん、あなたのせいではないです。もし罪悪感をもたれたら、これから、本人に向き合うことでかえていきましょう。
「食べなさい」「あなたの食事の方法はへんよ」「そんなにやせてどうするの」「もったいないとは思わないのか」と注意しがちになっていませんか。いらだちはお察ししますが、あまりに感情的になると逆効果です。
感情的にならないためにはかなりの根気が要されますが、ちょっと言ったくらいではなおりません。
本人は命より、コントロールを大事にします。見かけは痩身にこだわっています。太りたくない、食べたくない。でもそれはあくまで見かけ。根底にあるのは、食生活をコントロールできれば人間関係の難しさもコントロールできるという思いです。もしかしたら、食べ物(愛情)がほしい、けれど食べ物(愛情)は望んではいけないと思っているのかもしれません。
ひとからどう思われているか、ひととどう接するか、それに困って、自分をコントロールして満たされようとしているのです。
周りの人が、自分がこう思っているということを穏やかに伝えることはすごくよいことだと思います。
いったんこの病に足をとられたら、『食事をふつうに摂る=回復』というのはちょっと違うかもしれません。
摂食は感情表現の一種。
根本的な問題を解決することが本当の『回復』につながるのです。代わりの表現手段を見つけられていないのに拒食過食を無理にやめさせるとどこかで歪みが生じると思います。
生命の危機があれば医療機関につなぎ、命の危機をひとまず脱したら、回復に向けて、本人と摂食障害に付き合っていきましょう。
原因として考えられること
拒食・過食は心や脳、身体のはたらきと密接に関係すると筆者は思います。
ダイエットは、普通、目標のkgに達すればそこで終わりです、あとはその体型を維持していけばいいのです。
けれども、拒食・過食は『やめられなくなる』のです.。
端からみて十分すぎるほどやせているのに、「もっともっとやせたい、ふとりたくない、太るのが怖い」という気持ちが異常なまでに強くなってしまって。
もし、現状に嫌気がさしていたとしても、拒食状態、過食状態を少しでも自分に認める気持ちがあるなら、やめるのはなかなか難しいでしょう。
かくいう筆者も、拒食症とまではいきませんが食事制限を課していた時期は「こんなに食にこだわる生活やだ」と思いましたが、「やめたらどうなるのか」が怖くて、やめられませんでした。
さて。この病は心理的、身体的、社会的要因が複雑に絡み合って生じます。
参考図書(よくわかる臨床心理学/下山晴彦ら編/ミネルヴァ書房)によると、
・生化学的な要因…遺伝やセロトニンなどの物質の関係
・社会文化的影響…やせたからだを美しいとする基準
・ダイエットで自分が統制(コントロール)できるような感じが良い
・内気、完璧主義など性格的なもの
・愛着障害(幼少期、相当の甘えができなかった)
・認知行動的な要因…太ることが怖い、ゆがんだボディイメージ
などなど、いろんな説があるようです。
近年では、炭水化物(コメやパン)を抜くダイエットでは、糖が脳に行かなくなる状態が続くと、脳が糖をほしがらないような指令をだす(=食欲不振におちいる)、というような、生物的な原因説も言われているようですね。
筆者としては、これと言って推す説はありませんが、食事や体重をコントロールすることで自分や自分の人間関係がうまくいくような気がする、だから、というのはとてもよくわかります。
本日加筆修正
拒食・過食は心や脳、身体のはたらきと密接に関係すると筆者は思います。
ダイエットは、普通、目標のkgに達すればそこで終わりです、あとはその体型を維持していけばいいのです。
けれども、拒食・過食は『やめられなくなる』のです.。
端からみて十分すぎるほどやせているのに、「もっともっとやせたい、ふとりたくない、太るのが怖い」という気持ちが異常なまでに強くなってしまって。
もし、現状に嫌気がさしていたとしても、拒食状態、過食状態を少しでも自分に認める気持ちがあるなら、やめるのはなかなか難しいでしょう。
かくいう筆者も、拒食症とまではいきませんが食事制限を課していた時期は「こんなに食にこだわる生活やだ」と思いましたが、「やめたらどうなるのか」が怖くて、やめられませんでした。
さて。この病は心理的、身体的、社会的要因が複雑に絡み合って生じます。
参考図書(よくわかる臨床心理学/下山晴彦ら編/ミネルヴァ書房)によると、
・生化学的な要因…遺伝やセロトニンなどの物質の関係
・社会文化的影響…やせたからだを美しいとする基準
・ダイエットで自分が統制(コントロール)できるような感じが良い
・内気、完璧主義など性格的なもの
・愛着障害(幼少期、相当の甘えができなかった)
・認知行動的な要因…太ることが怖い、ゆがんだボディイメージ
などなど、いろんな説があるようです。
近年では、炭水化物(コメやパン)を抜くダイエットでは、糖が脳に行かなくなる状態が続くと、脳が糖をほしがらないような指令をだす(=食欲不振におちいる)、というような、生物的な原因説も言われているようですね。
筆者としては、これと言って推す説はありませんが、食事や体重をコントロールすることで自分や自分の人間関係がうまくいくような気がする、だから、というのはとてもよくわかります。
本日加筆修正
◆過食症(神経性過食症。)
摂食障害
その名の通り、食べることに何らかの問題を抱えている状態のことです。
むちゃ食いの状態が中心にあることが、ポイントです。
BMI(体重÷身長の二乗)は正常(18~24)の値であることが多いようです。
※ちなみに拒食症と過食症の境界はあいまいであると言われています。
・拒食が続いたあと現れることが多い(拒食の状態と過食の状態を行ったり来たり繰り返すこともある).
・「たべたい」という欲求が抑えられない.
・普通では考えられないような量の食べ物を食べる.
・
↓
食べ続けている間、不安はなくなります。食べるという行動だけに集中していればいいのですから。
『食べる=不安や恐怖の解消』。
食べたものを無理やりな方法でださない場合もありますが、
・たくさんの食べものを詰め込んだあと
・過食が続いてある一定の体重を越えたとき
おさえようのない罪悪感や焦燥感、イライラにかられて「故意に」吐いたり、薬(下剤など)を使ったりしてなんとか食べ物を体の外に出そうとする場合があります。吐くために、たくさんの食べ物を食べ、それらをすべて吐き出すことで、ストレスを解消する人もいます(気晴らし食い、と言われます)。
※断続的な嘔吐は以下のような弊害を引き起こすことがあります。
・胃や食道の炎症
・唾液腺の膨張
・低血糖
・口の中の損傷(胃のなかのものを吐く→胃酸によって歯が溶かされるなど)
・低カリウム血症
・はきだこ(手の甲が歯で傷つけられる)
・むくみ
・脳の萎縮
その被害は思わぬところにまで現れます。
2011/09/10→加筆修正
摂食障害
その名の通り、食べることに何らかの問題を抱えている状態のことです。
むちゃ食いの状態が中心にあることが、ポイントです。
BMI(体重÷身長の二乗)は正常(18~24)の値であることが多いようです。
※ちなみに拒食症と過食症の境界はあいまいであると言われています。
・拒食が続いたあと現れることが多い(拒食の状態と過食の状態を行ったり来たり繰り返すこともある).
・「たべたい」という欲求が抑えられない.
・普通では考えられないような量の食べ物を食べる.
・
↓
食べ続けている間、不安はなくなります。食べるという行動だけに集中していればいいのですから。
『食べる=不安や恐怖の解消』。
食べたものを無理やりな方法でださない場合もありますが、
・たくさんの食べものを詰め込んだあと
・過食が続いてある一定の体重を越えたとき
おさえようのない罪悪感や焦燥感、イライラにかられて「故意に」吐いたり、薬(下剤など)を使ったりしてなんとか食べ物を体の外に出そうとする場合があります。吐くために、たくさんの食べ物を食べ、それらをすべて吐き出すことで、ストレスを解消する人もいます(気晴らし食い、と言われます)。
※断続的な嘔吐は以下のような弊害を引き起こすことがあります。
・胃や食道の炎症
・唾液腺の膨張
・低血糖
・口の中の損傷(胃のなかのものを吐く→胃酸によって歯が溶かされるなど)
・低カリウム血症
・はきだこ(手の甲が歯で傷つけられる)
・むくみ
・脳の萎縮
その被害は思わぬところにまで現れます。
2011/09/10→加筆修正