華雫

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表面に必ずしも現れないもの

2015-10-31 15:41:13 | 自傷行為について
表面に必ずしも現れないもの

自傷行為の裏には、苦しみをわかってほしいという叫びがひそんでいることが多くあります。
なぜそれを声に出さないのか、疑問に思うかもしれませんね。
「何をしてほしいのか、何が苦しいのか、声に出して言ってくれなきゃわからないわよ。自分を傷つけるなんてことするより言ったほうがすっきりするし、無害じゃない」。
このような声はもっともです。

 けれども、苦しいと言わない人は、「言えない」人、「言っても仕方ないと思っている人」が大半です。
「助けを求めるすべ」を知らない。そういう人は、誰かに助けを求めようとまで思い及ばないのです。「なんかもやもやしてどうにかしたい」と思っても、それが「助けを求める気持ち」だと明確にわかっていないこともあります。

そうして苦しみが緩和されないためにそのまま気持ちは自傷へと向かってしまうのです。他にも、他人から助けを得ることを諦めている場合、自分で何とかしないとと思っている場合、人に迷惑をかけたくないからばれないように行っている場合、自傷禁止を言い渡されるのを恐れている場合、など、表面に浮き上がってこないこともあります。

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