酸も種類は色々ですが、ケミカルピーリングに使用する酸の代表的なものは、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸などで、これらは総称してAHA(フルーツ酸)と呼ばれます。すべて自然界に存在する酸で、さとうきび、ヨーグルト、りんごなどにも含まれています。毎日ちゃんと洗顔やパックといったお手入れをしても、毛穴に詰まった汚れや黒ズミは、特別なケアでないと落としきれません。特別なケアと言っても、パックやスクラブ洗顔などの自己流の対策方法が間違っていると、お肌を傷つけたり、過剰な刺激が余計毛穴を目立たせてしまうこともあります。酸の濃度や施術時間によってその効果も変わってきますが、個人の皮膚のタイプや状態に適した方法を選択し、行うことが大切です。
新陳代謝も活性化し、お肌を正常なサイクルに戻す効果があります。最近ですとデリケートな肌を持つ日本人に合った、フルーツ酸などのマイルドな酸を使用するソフトケミカルピーリングも一般的に行われています。特に活動的なニキビの治療法として有名なケミカルピーリングですが、毛穴対策にも有効で、通常のスキンケアとは違う格段に高い効果を実感することができます。刺激感の強い人には、薬剤の濃度を低くしたり、pHを3~4に補正して使わなくてはいけません。毛穴に詰まった古い角質や皮脂は角栓と呼ばれますが、汚れは時間が経つと酸化して毛穴の黒ズミになってしまいます。
皮膚表面の正常pHは5~6程度の弱酸性です。欧米で行われているのは、強い酸を使用して皮膚を軽いやけどの状態にし、強制的に皮膚を剥離することによって、新しい皮膚をつっぱらせ、シワを伸ばす、というかなり強烈なものです。日本人は色素が多いので、濃度が低いフルーツ酸を数回に分けて塗布するケミカルピーリングの方法が適しているでしょう。ケミカルピーリングとは、酸を使うことによって、古くなってしまった皮膚の角質を除去(剥ぐ=ピールする)し、肌を美しく再生する技術です。
具体的なケミカルピーリングの方法ですが、何種類かに分かれます。このフルーツ酸の特徴としてはpHが低いので、刺激性があることです。既に自分ではどうしようもない!という程毛穴のトラブルにお悩みの方には、ケミカルピーリングがお勧めです。ニキビに効果があるのも、毛穴に皮脂が詰まったり、角腺ができるのを防いでくれるからで、シミ、くすみ、ニキビ痕、お肌の老化にも高い効果が期待できます。
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