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野鳥や野草とともに-前立腺がんを治療しながら

熊本市立田山の野鳥や野草の観察結果の報告です
前立腺がんがみつかったので、その体験も報告します

○LDRブラキセラピによるフォーカルセラピ (2020/09/24~28)

2020-09-28 21:10:31 | 前立腺がん体験記
9/24:
いよいよ入院です。雨が強かったので、タクシーで病院まで行ったら20分くらいでついてしまった。13時に受付で、5階の泌尿器科の病室417に案内された。個室だが料金はいりませんと丁寧に説明があった。シャワーとトイレがあり、テレビと冷蔵庫は有料で通常だと6,600円/日の部屋のようです。


個室の写真

 身長、体重、血圧、体温を測定し、主治医から明日の手術の説明があり、同意書にサインした。フォーカルセラピはHIFUや凍結療法が良く報告されていますが、この病院では副作用低減を目指してLDRブラキによるフォーカルセラピを開始したそうで、私は2例目です。その適応条件は病期T2aまで、グリソンスコア4+3まで、PSAは10未満、腫瘍の容積は1cc未満とのことです。
その後、コップ一杯の下剤を飲まされて、陰毛をすべて除毛された。なんとも気持ちが悪いものだ。夕食は通常食で鶏のから揚げだった。おいしくて完食した。


夕食

 19時過ぎに体温と血圧の測定があり、消灯は10時で、その前に下剤を飲むので早めにシャワーを浴びるように言われたので、すぐにシャワーを浴びた。21時ころに看護師さんが下剤のセンノイド2錠を持ってきて、22時ころに飲んだことを確認しに来た。ご苦労様です。


窓からの夜景、反対側の部屋なら熊本城が見えるはず

9/25:
夜中に水状の便が何度も出たのでよく眠れなかった。
7時ころに体温、血圧測定。
泌尿器科部長のK先生が一緒に手術してくれるとのことであいさつに来られた。
10:30頃に浣腸した。肛門にカテーテルを入れて大量に浣腸材を入れられた。5分我慢するようにと言われたが、3分でギブアップ。ほとんど水状の便であった。看護師さんがこれも確認に来た。
11時ころから電解質輸液フィジオ140を点滴開始。
12:30に弾性ストッキングを履いた。
12:50に5階の病室を出発して1階の放射線治療科に向かった。
13時に麻酔開始、体が熱くなり、次いで注射針のところが染みる感じがして意識を失う。
この後、ライブプランとしてプレプランからの微調整があったようで、シード挿入は14:30頃からとのこと。
11MBqのシードを82本挿入したとのこと。前立腺体積は19.3ccに縮んでおり、その左葉にのみ挿入しているのでかなりの密度だ。

ライブプランの結果は次の通り:
前立腺体積:19.3cc、左葉のみのfocal therapy
処方線量:160Gy
D90: 220.7Gy(目標値190Gy以上) → BED2=238Gy
V100: 100% (95%以上)
V150: 82.3% (50%未満)
UD30: 173Gy (200Gy未満)
RV100: 0.008cc (1cc未満でなるべく0ccに近づける)
シード線量: 11.0MBq
シード数: 82個の連結シード
ニードル数: 20本
刺入後にSpaceOAR注入で直腸と前立腺の間隔が3cmくらいとなったそうだ。RV100はSpaceOAR注入前の評価なので、実質的には0ccであろう。
V150はやや大きいが左葉のみに対する評価なので、全体でみれば半分の41%なので問題はないようだ。

16時に終了して起こされた。部屋には16:45頃に戻った。
指に酸素計、左腕に点滴の針、右腕に自動血圧計のベルトをまかれて、胸には心電計の電極を張り付けられて、尿管カテーテルをさしたままといういろんなコードでつながれた状態ではほとんど眠れなかった。点滴はソルデム3A。

夜中に尿を捨てたり、点滴を交換したりと看護師さんも大変です。22時ころにもう水を飲んでいいとのことなので、一口飲んだが喉が変な感じがした。手術中は挿管されていたので、喉が正常ではないようだ。

9/26:
4時に水を飲ませてもらったが、普通に飲めたので一安心。しかし、たんが絡む感じが続いた。
6時過ぎに体温と血圧チェックし、採血1本。
7:50頃に尿管カテーテルを抜いて、お尻のガーゼも除去して点滴のみとなる。
排尿は尿瓶にためてネットで越して蓄尿袋に入れるよう指導された。
8時ころに200ccほどゆっくりではあるが排尿できたので、一安心。
8:15に部長のK先生が様子を見に来られた。土曜日なのにご苦労様です。
8:20朝食は普通食でおいしかった。食後にαブロッカーのナフトビジルOD25mgを2錠、抗炎症材のエピプロスタット配合剤DBを1錠、抗菌剤のレボフロキサシン250mgを2錠飲んだ。


朝食

朝食後にも200cc程排尿した。
10時に移動式X線装置を持ってきて、腹部と胸部の撮影をした。シード移動のチェックのようだ。
10:45に主治医が来て会陰部の様子をチェックしたところ、血腫もなくきれいな状態とのこと、シードの移動もなく血液検査の結果も良好とのことでした。土曜日でもいろいろやってるのに驚きです。
1時間ごとに150~200ccの尿が出て、200cc出るときはかなり切迫感がある。


昼食

14:20に体温チェックすると37.3度だったが想定内らしく、様子見ですね、と言われた。
18時ころに点滴を交換、最後のパックで、あと6時間かかるとのこと。終わってから寝たほうがいいかもしれない。
18:30に夕食、後にエピプロスタット配合剤DBを1錠飲む。


夕食

1時間ごとに200cc程排尿。
22時に就寝するが、尿意が1時間ごとに起きるが出にくい感じになってよく眠れなかった。

9/27:
5:40頃に大便の緩いのが2度に分けて出た。しかし、尿はぽたぽたとしか出なくて尿閉気味。しかたなく看護師さんを呼んでエコーで残尿を測ってもらうと400ccとのことで尿管カテーテルを入れて導尿してもらったら500cc尿が出た。
6:30 体温36.8度、血圧120-73。
7:30に100cc排尿できた。
8:20に朝食、焼きサバがおいしかった。


朝食

9:00 に200cc排尿できた。
9:20 昨日と同じナフトビジルOD25mgを2錠、エピプロスタット配合剤DBを1錠、レボフロキサシン250mgを2錠飲む。
その後に点滴のためにできなかったシャワーを浴びた。
10:16 体温36.8度、血圧126-90、酸素97%。
11時ころに主治医が来てαブロッカーを1錠追加して様子を見ることになった。
11:20には部長のK先生も様子を見に来てくださった。日曜日なのにありがたい。
11:50に150cc排尿、残尿を測ってもらうと47ccとのことでほぼ排尿できているようだ。
12:12 に昼食、ナスとひき肉、その後にナフトビジルOD25mgを1錠飲んだ。


昼食

13:30 に180cc排尿
13:50 体温36.8度、酸素98%、血圧120-80と正常になった。
15:00に100cc排尿
16:10に100cc排尿し、残尿は22cc
17:00に200cc排尿
18:25に夕食、タイの煮つけ、その後にエピプロスタット配合剤DBを1錠飲む。


夕食

18:40に160cc排尿
20:23に体温36.6度、血圧140-90
その後にシャワーを浴びて22時には就寝した。
やはり1時間ごとくらいに尿意を覚えてトイレに行ったので、あまり寝られなかった。

9/28:
4:30頃に尿が非常に出づらく、ぽたぽたとしかでなかったがなんとか100cc程排尿。
6:00頃に大便が出て尿もわりあい素直に出る感じになってきた。
7:00までに0時ころから1000cc程排尿できていた。尿閉が起こらずにほっとした。
7:15に体温36.6度、血圧155-93と少し高いが直前に部屋でウオーキングをしていたせいか?
7:47に残尿を測ってもらった。排尿が100ccで残尿が22ccとうまく排尿できていた。
8:10に朝食、ヨーグルトがあったが、抗菌剤が今日からなくなったので大丈夫。
朝食後にナフトビジルOD25mgを3錠、エピプロスタット配合剤DBを1錠飲む。


朝食

その後、主治医が来て残尿も少なくαブロッカーも増やしているので退院してもよいとのことになった。
10時ころに放射線技師が来て部屋の放射線量を測定して、退出していいことになった。立派な鉛製のシード入れをもらった。


シード入れ

ナフトビジルOD25mgを3錠、エピプロスタットを2錠の21日分をもらった。

入院料等:10,170点
医学管理等:305点
投薬:231点
診断群分類(DPC):18,066点
処置:1,400点
手術:30点
麻酔:9,037点
放射線治療:124,425点
医療費計:163,664点

他に食事一部負担金:3,680円とおむつ代110円が請求された。
高額療養費を払えばよいので支払いは61,390円。個室料金が不要で5日も滞在して申し訳ない気分になった。

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