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まちびと来たる

まちづくりを楽しむ人、まちづくりで汗をかく人、まちづくり研究者、を対象としたまちづくり情報・交流のためのブログ。

コミュニティの法則

2008-02-23 00:38:49 | お気に入りの本
 先日I市の懇話会でご一緒した地方自治を専門にされているN教授が、『「サザエさん」的コミュニティの法則』という早稲田大学教授の鳥越皓之氏の本を見せてくださいました。早速、アマゾンで購入し読みました。これがまた、おもしろい。人と人との関係性をわかりやすく読み解いています。著者は、サザエさんの三世代同居の家族形態や、それぞれの登場人物を出して、コミュニティや地域社会を語っています。例えば、カツオが良い子に育ったわけを、「家庭的な子である」「異世代交流の名人」としてあげています。また、樋口恵子さんの著書を引用し、カツオの生活の中で「遊び」「お手伝いなどの労働」「勉強」の三つがバランスよく重なり合って存在していて、このバランスのよい生活こそが、「他人に対する優しさ」や「コミュニティメンバーへの信頼関係」を生み出すと指摘しています。気軽に読める本ですので、お勧めします!!

久々に出会った愛しい本

2008-01-06 11:24:00 | お気に入りの本
最近、小難しい専門書を読んでいたのですが、久々に楽しく読めて、しかも実践まちづくりに役立ちそうな本をお正月に読んだので紹介しますね。日本経済新聞出版社から出版された「「元気村」はこう創る」です。著者は國領次郎ほかです。「情報化こそ地域再生の起爆剤だ」というキャッチコピーなのですが、実際にまちづくりの現場で、ブログネットワークやMLによる協働のまちづくりを展開しようとしている今の私には、目からうろこです。彼らは、「住民を主役にした地域づくりを目指そう」のなかで「地域に住む人々を地域づくりの主役であると考え、地域の人々が地域の資源を活用して個性と活力ある社会をつくることを目指したい」といっています。さらに地域の「資源活用のポイントは「つながり」の創出だ。熱意ある人々と、歴史に支えられた豊かな地域資源がありながら、それらの力が分断されていて有機的な結合が起こらないことで、不完全燃焼になっているからだ」とも。さらに、行政側に求める態度として、「住民側に行政が何をもっているかを開示し、住民に現場目線でばらばらになっている行政機能を統合する主導権を発揮してもらう、などといった大胆な発想が必要である。」といっています。各地域の実践事例も記載されているので、とても読みやすい。この本読んだ人、感想聞かせてくださいね~。また、地域情報化で実践している人もコメントをお待ちしています