emitanの心にうつりゆくもの

日常のこと、テレビドラマのことなどを中心に・・・

重版出来! 第9話

2016-06-08 17:05:16 | 2016春ドラマ
第9話 「好きです 突然、愛の告白…成るか!?初連載!」

高畑一寸(滝藤賢一)の移籍騒動 や 中田伯(永山絢斗)のネーム書けない話 がメインでありながらも、
副編集長・五百旗頭敬(オダギリジョー)の苦悩も随所で描かれていて、「五百旗頭語録」満載で、
ものすごく素敵な回がラス前(最終回の1話前)に!!
来週で終わってしまうのが、ますます残念で寂しいです


好きな作風の漫画は連載させてもらえなくて、本当は好きな作風ではないのに成功してしまうという事もあるのですね。
「そろそろいいんじゃないですか?先生が本当にお描きになりたいもの、もっと自由に描いていいんじゃないでしょうか?」
作家さんにとっては、ものすごい揺さぶりですよね・・・

そんな中で、中田伯(永山絢斗)の連載決定会議の提出書類に悩む黒沢心(黒木華)に、五百旗頭は
「中田君は、こういうストーリーが書きたいっていう欲求のまんま描いてる。
 多分本人も、自分が何を描こうとしているのか、その根底は理解してない。
 担当者がしっかり分かってないと、一緒に走れないぞ。
 伴走者になれないうちは、お前はただの読者だ」
と話していたけど、とても深い言葉に感じました
編集長・和田靖樹(松重豊)は
「連載はバイブスの顔。読み切りとは訳が違う。毎週ページを割いて掲載して読者に金を払わせる、それに見合う価値がないと、許可できん」
って言っていて、それも当然の言葉ではあるけど、
やっぱり五百旗頭語録は厳しいながらも品性があって素晴らしいです

三蔵山龍(小日向文世)の奥様に暴言を吐いてしまった中田。
それでも三蔵山ご夫妻は「自分を守るために必死で何かと戦っている」「担当の黒沢さんに知っておいてほしかったんです、彼の事を」と理解してくれようとしてくれて・・・
中田は、三蔵山の弟子で本当に良かったですね
破門だと言われてもおかしくないと思うのだけど・・・
そして、五百旗頭の言葉に、再び涙
「どうしようもなく人の人生に関わってしまう事がある。
 彼らの上に幸運を、努力と苦しみに見合うだけの成功を、彼らが紡ぐ物語を大切に壊さないように…」

そして、高畑移籍騒動が表面化しての、これまた五百旗頭の言葉
「今までたくさんの作家を見てきた。
 これだと思える才能に出会えることは、ごくわずか。
 奇跡みたいなもんだ。
 奇跡みたいに出会えた相手をダメにしてしまう方が、よっぽど辛い」
「いつだって考えている。
 正しい道を選べているか。
 自分の選択はエゴではないのか。
 正しい編集者とは何か、未だに迷っている」
・・・の言葉を聞いていて、「そうだよな…」と しんみりとしていたら、メガネを外して「(苦渋の決断が)全然伝わってねぇ!!」と大絶叫
カッコいい!!(←スミマセン
五百旗頭も、大声を出したい時があるのですね
「そういえば、別れた妻に言われたことがある。
 『あなたはいつも理性的で、それが悲しい』
 思いのまま走れたのは、いくつの頃までだろう?」
私も、あまり感情のままには動けなくて、感情はブログとかツイッターには書くけど(笑)、直接人にそんなに熱量を込めて話す訳ではないので、何だかとても分かるな~と思いながら聞いていました。

現在、週刊エンペラーで大人気の「ヒッチポッチ」の作家・井上桂二は、元々五百旗頭がバイブスで担当していて、新しい作風の漫画「ヒッチポッチ」を描きたいというのが当時の編集長に受け入れられず、井上はエンペラーへ移籍していたのですね。
五百旗頭的には、井上のためを思って、あえて止めずに送り出したのに、井上は「裏切り者」と思っていたなんて
五百旗頭は、裏切り者と思われていた事をつい最近知って、大ショックを受けていたけど、その失恋パワーが高畑先生ツノひめさまへの愛の告白に繋がり・・・
週刊エンペラー副編集長・見坊我無(明和電機)は、五百旗頭に引導を渡すつもりで井上の裏切り者話を話しただろうけど・・・
ザマー見ろ!!って思っちゃいました

そして、「女房に逃げられた時も走らなかったのに」に大爆笑でしたwww

梨音(最上もが)は出ていったままになるのかなぁ?
ツノひめさまに負けちゃったね
ツノひめさまに対する 高畑の愛、心の愛、五百旗頭の愛がたっぷり伝わって、とても素敵でした


中田が懸案だった女の子のキャラクターは、梨音になるのかと思いきや、後田アユ(蒔田彩珠)になったのですね。
確かに、アユは絶望を知った事のある女性だから「ピーヴ遷移」にはピッタリかもしれないけど、「女性らしさ」でいったら梨音かな?と思っていたので、中田が猛烈な勢いでノートに描き始めた時には、「そっちかーい!」と ちょっと笑ってしまいました

「宝石にするか石にするか、お前次第だぞ」と言われた心は、連載決定会議のプレゼンへ
ようやく「ピーヴ遷移」の世界観が、私にも分かりました
「描こうとしているのは、恐怖と支配です。
 ピーヴは、人の心に憑りついて、心を操る生命兵器です。
 怖いと思った瞬間、ピーヴは襲ってくる。
 恐怖心さえ持たなければ大丈夫なのに、人は恐怖を抑えられない。
 ヌリスは、みんなに愛される大佐ですが、実はピーヴを使って人々を支配しようとしている。
 その中でただ一人、流れに逆らって声を上げるのが主人公のコータです。
 (体つきは細いが)弱くて小さい人間だからこそ、必死で抗うんです。
 彼は自分の中の恐怖心と命がけで戦います。
 弱いからこそ必死で、恐怖という支配から自由になろうとするんです。
 誰もが日々、何かと戦っています。
 必死で戦う主人公の姿は、読んだ人たちに明日への勇気と希望を与えます。
 この『ピーヴ遷移』はこういう物語です!」
そういう物語だったのかーーー!!
前段の説明の ただ気持ち悪さ満載な感じだけだったらアレだったけど、「明日への勇気と希望」が読者に伝わるといいですね。

中田の「生きてて良かった・・・生まれてきて良かった・・・」という言葉が、本当に絞り出している感があって、とても感動しました。
でも、まだスタートラインに立てただけで、勝負はこれからですよね~。
ホント、続編で中田の事をまた描いてほしいです!!

神回だったと思います!
次週は最終回ですが・・・今から続編希望をお願いしたいです!!
おーわーらーなーいーでーーーーー!!
←web拍手です。
※これまでの感想
 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話
※公式HP(こちら
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2 コメント

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おはようございます~♪ (きこり)
2016-06-09 09:55:12
本当にすごい回でした。
ラストの中田の「生きててよかった」にはもらい泣きでしたよ~
アシ仲間が笑顔で祝福してくれていたのも嬉しかった。
こういうこまかい描写がいいですよね。
>ツノひめさまに対する 高畑の愛、心の愛、五百旗頭の愛がたっぷり伝わって、とても素敵でした
感動しました。毎回だけど、今までの積み重ねがあるから余計に。
見坊にも高畑への愛が感じられたし。
嫌味な奴だけどあんなふうに粋に去られるとかっこいいじゃん!って思えました(笑
そして今回はなんといっても五百旗頭ですよ。
あの眼鏡をはずして(笑)叫ぶところに萌えましたぞ。
>「女房に逃げられた時も走らなかったのに」に大爆笑でしたwww
笑いつつ、オイオイ!奥さんが聞いたら怒るぞと思いました(笑
来週最終回ですが、絶対に続きが見たいドラマですよ。
返信する
>きこりさんへ (emi)
2016-06-09 15:42:53
きこりさん、コメントありがとうございます!

素晴らしい回でしたね!
高畑の話と中田の話が並行して描かれていたけど、それぞれが本当に上手くまとまって、どちらも感動的でした。

>ラストの中田の「生きててよかった」にはもらい泣きでしたよ~
中田のこれまでの壮絶な人生が一気に伝わる、熱い叫びでしたね!
絢斗くんも、三蔵山ファミリーみんなも、素晴らしかったです!

>今回はなんといっても五百旗頭ですよ。
>あの眼鏡をはずして(笑)叫ぶところに萌えましたぞ。
私も「おおお!カッケ―!!」ってトキめいてしまいました(笑)
普段とのギャップがたまらなかったですよね♪
そして、女房が逃げた時は走らなくちゃダメじゃん!ですよねwww
このドラマは、静と動のタイミングもバッチリで、強弱が笑いや涙に繋がって、本当に素晴らしいと思います!

続いてほしいですよね~(^人^)
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