最終話(第10話) 「シリーズ最大の難事件 モモタロウの謎今夜完結!黒幕の正体は?」
STメンバーの赤城左門(藤原竜也)は、これまで起こった殺人事件の状況から、3件とも殺人の実行犯は違うが犯人は一つの思想(世直し)でまとまっていること、警察を挑発していることを合同捜査本部の捜査員たちに話す。
そして、現在失踪している小金井誠が次に殺害されると考え、マスコミに報道規制を行うが、見つける前に練馬遊園地で小金井が遺体となって発見され、人目に付く場所だったためネットで遺体の画像が拡散してしまう。
現場には日本地図が置かれており、犯人が次の殺害場所の予告を止めたと考えた赤城は、STメンバーの青山翔(志田未来)に犯人像のプロファイリングを頼む。
青山は、被害者(世で悪人と言われている人)の選択に明確な意思があって市民の声を欲しがっていること、劇場型犯罪を起こすことによって正義を遂行する自分たちを社会にアピールして警察や裁判所の決める正義が如何に生ぬるいかを広めたいと思っていることを分析するが、一方で強烈な矛盾(主犯格には自殺願望がある)を抱えていると感じるが上手くまだ説明できないと話す。
犯人が拉致現場に書き残す「五芒星」について、陰陽五行説が関係すると考えた赤城は、「木・火・土・金・水」が被害者の名前と遺体の放置場所に関係すると察知し、次の被害者は「木」が名前に入った者が狙われると考え、先日会った三枝俊郎(渡部篤郎)の言葉から次に殺されるのはキャップ・百合根友久(岡田将生)ではないかと考えるが、三枝にメッセージを送ったところ「不正解です」と返されてしまう。
埼玉県警・関本雄蔵(葛山信吾)が拉致され、警備会社の社員に犯人グループの一員がいると考えて社員名簿を調べさせ、元埼玉県警の警察官だった男・鮫島賢一が事件に関連していることが分かる。
赤城は「殺人を捜査する人間には2つのパターンがある。一つは遺族に同情し犯人逮捕に燃えるタイプ、もう一つは人殺しの気持ちになって捜査を進めるタイプ」と話し、関本は後者であったのではないかと考えるが、百合根は「『怪物と戦う者は、自らも怪物と化さぬよう心せよ』いいですか、これですよ!人殺しの気持ちになって謎を解く必要なんてないんです」と説き伏せる。
赤城は青山を呼び出して「俺をプロファイリングしてくれ!どうして俺は謎を解くことにこだわるんだ?人を殺す怪物たちの気持ちが知りたいからか?」と尋ねるが、青山に「分からない。そういうのはキャップと話してください。でも僕も悩んでる。自立しなきゃ、キャップから。新しいキャップが来ても、今までと同じようにやること。僕らの心のリハビリはもう終わり」と言われる。
三枝は百合根を呼び出し、「桃太郎」には二つの説があって、桃太郎は侵略者として送り込まれた者で悪事を働いた者は実際にはいなかったという解釈をしている者がいることを話す。
三枝は「桃太郎が侵略者だという話を教えてくれたのは、私の親友でした。彼とは同期で、いつも警察の正義について語り合ったものです。正義の話になると、いつも彼は桃太郎の話をした。(親友は)刑事を続けるうちに心が疲れてしまってね、行ってみれば怪物になってしまったんです。私がSTを作ったのは、赤城君たちの居場所を作るためでもあり、もっと多くの人たちに警察というものを信じてもらいたかったからです。最後まで赤城君を頼みますよ」と百合根に声を掛ける。
そんな中、同じ手口の事件が3か月前にもあったことが分かり、そこで殺された天木新平は平成11年にレイプ殺人の被疑者として逮捕されるが物証が否定されて無罪となり、その後すぐに婦人警官・吉村聖子をレイプの上殺害していて行方不明となっていたものであり、吉村との同期には3か月前に退職した三枝がいたことが分かる。
赤城はそのことを百合根に電話をかけて伝えるが、百合根は電話を切らずに三枝の元へ戻ると、そこに拳銃を持った湯原圭太(石黒賢)が現れて百合根の肩を撃ち、百合根は湯原と三枝らに連れ去られる。
赤城は百合根のケータイのGPSを元に三枝の店を訪れるが、そこには百合根の血で書かれた五芒星が書かれてあった。
赤城は三枝に電話で「謎が全て解けました。今からそちらに行ってお知らせします。一人で行きます」と言って、百合根と関本が拘束されている倉庫の場所を教えてもらう。
湯原は赤城に来るまでの間にと言って三枝に銃を渡し、関本は15年前に天木が逮捕された時に手柄を急ぐあまりに証拠をでっち上げたため天木を無罪にさせてしまった悪人であるから、関本を撃ち殺せと言い出す。
三枝が「湯原、茶番は止めろ。でっち上げたというのは嘘だ。お前は彼を本気で殺したいとは思っていない。この拳銃は軽すぎる。弾は入っていない。むしろ、彼はお前たちの仲間なんじゃないか?」と話すと、関本は笑いながら縛られた紐を自分でほどいて、三枝の手を縛り上げ始める。
三枝が警察を辞めたのは3か月前に天木が殺されたのが湯原の犯行だと思っていたためで、湯原と接触するためにカフェを開いていたら湯川が接触してきたのだったが、湯原は最初からお見通しだったのだ。
その頃警視庁内では、捜査会議で青山が犯人像について「敵である警察に永遠に捕まらない方法が一つだけある。自殺することで犯人たちは永遠の存在となる。警察をこき下ろし、犯人たちを褒め称える市民の神になる。そして誰もが気づく。『悪は必ず滅びる』。警察や法律が悪人をやっつけられなくなったこの世の中に、悪がはびこるこの世の中に、疲れ切った世間の人々に発想の転換を与え、価値観をひっくり返す。自分たちも警察に頼らず悪を倒していいんだってね」と話し、湯川が殺人事件の捜査をしすぎて心が弱って退職した警察OBを集めてモモタロウ殺人を始めた理由と自殺願望があることを解き明かしていた。
百合根の監禁場所に赤城が現れ、湯原が「次に我々が殺すのは君か彼(百合根)か」と尋ねるため、赤城が百合根だと理由を付けて答えると、湯原は「お前の負けだ。お前の推理は大間違いだ」と言って、次に殺す者の名前を書いたメモを飲み込み、答えを知りたかったら自分を殺すようにと言い出す。
湯原が「君は謎を解くことに異様にこだわる。それは人を殺す怪物の気持ちを知りたいからだ。だが今回君は謎を解くことができなかった。それは何故か?人を殺したことのない君には、人殺しの気持ちが分からないからだ。人を殺せば謎が解ける」と話すため、百合根は「赤城さんが謎を解くことをこだわるのは、人の役に立ちたいからなんだよ!謎を解いて事件を解決すれば、みんなが喜ぶって分かっているんだ!人殺しの気持ちが分かりたいなんて勝手に決めつけるな!そっちこそ大間違いだ!赤城さんは怪物なんかじゃない。人間だ!俺の大事な友達だ!俺史上最高の最高の大親友だ!」と怒鳴る。
すると湯原は百合根の首を締め上げ始め、赤城は湯原に拳銃を向けるが、ふと三枝から以前に言われた言葉を思い出して「あぁ~!残念だ!謎が全て解けてしまった!」と言って、赤城が湯原を殺すのが答えだと話す。
赤城は「俺がお前を殺せば、俺もまた歯止めが利かなくなると考えた。そして死んだお前の遺志を継ぎ、これからは俺がコイツらを率いて正義の殺人を続けることを期待した。だがお前は俺を誤解している。残念だったな、俺は殺人鬼の気持ちなんてものには興味がない。俺はな、キャップの言う通りだ。謎を解くことでしかみんなに認めてもらえない。謎を解くことでしか社会と関われない。対人恐怖症で口が悪く性格も腐った俺は、人の役に立つためには謎を解くことしかないんだ!ありがとな、キャップ。キャップがいたからこそ、やっと気づけた。モモタロウの刻印は、世の中は善と悪ではなく善と善しかないというメッセージ。ヘドが出るほどくだらない!お前は間違っている。どれだけ時代が変わろうと社会が変わろうと、法律を捻じ曲げ憲法の解釈を変えようとも、人を殺すことだけは絶対なる悪だ。人が人を殺すことだけは絶対に許されない!」と言い放つ。
そして赤城は三枝に「天木逮捕のため証拠をでっち上げた刑事を俺に見つけろと言う意味だったんですね。湯原が最も憎んでいる相手を自分では探せないから俺に託した。賭けに勝ちましたよ三枝さん」と言って、湯原に「最後に残る謎。何故お前が死にたいか?証拠をでっち上げたのはお前だ!お前が証拠をでっち上げたせいで天木は無罪となり、吉村聖子は殺された。だからお前は自分を許せない。天木新平を殺したところで、お前の罪悪感は晴れなかった。だから歯止めが利かなくなった。暴走する自分を止めてほしくて、五芒星を残しモモタロウを刻み次の犯行先を示唆し、三枝さんを使い俺を挑発した。それが答えだ!完璧な謎解きだ!」と言い放つ。
すると特殊班とSTメンバーの黒崎勇治(窪田正孝)らが入ってきて、黒崎は次々と犯行グループを拘束するが、湯原は拳銃で自殺を図ろうとし、それに気づいた百合根が体当たりで止めようとするが、銃弾が百合根の肩をかする。
百合根は「最後の最後まで役立たずで、恩返しも出来なくてスミマセン。でも僕、青山さん、翠さん、黒崎さん、山吹さん、そして赤城さんに会えて良かったです。ありがとうございました、楽しかったです」と言って気を失うが、肩の傷はかすり傷で、すぐに意識が戻り、歩いて病院へ向かう。
三枝は警察を辞めたフリをしていただけで、その事は理事官・松戸紫織(瀬戸朝香)も知らない極秘事項だったのだが、三枝から「色々と大変だったでしょ、STの面倒を見るのは」と声を掛けられた松戸は「いいえ、全く。尊敬する人の後任だったので」と答える。
すると三枝は「私もです。後任があなたでなければ、私は今でもSTのお守り役。湯原を追うことなどできなかったです。正義は独りよがりに貫くものではなく、みなで分かち合い、支え合うものなのかもしれませんね。もっと早く彼(湯原)にも気づかせたかった」と話す。
警視庁に戻った百合根は、赤城を除くSTメンバーと集まり、青山から「キャップ、ありがとう。キャップがいなきゃ僕らSTはやる意味がなかったし、キャップがいたから僕らこのままでもいいんだって思えたよ」と声を掛けられ、百合根は目を潤ませるが、すぐにSTメンバーは百合根を新部署へ送り出そうとする。
そんな中、赤城から電話が入り、赤城から「誰だ?」とからかわれる。
・・・その翌日の事だった。
赤城さんは逮捕された。殺人事件の被疑者として・・・
というような内容でした。
大満足の最終回でした。
いやぁ・・・赤城が自分の弱い部分を認め、自分は殺人者の心が分かりたいから謎が解きたい訳ではないということが分かったというシーンは、とてもジーンとしました
そして「キャップ、死んじゃうの!?(映画に出ないの!?)」と思ったら、かすり傷
そんなオチもあって、泣いて笑って終盤は大忙しでした。
若干セリフが早い&難解だったので、リアルタイムで観た時は何となくでしか分からなかったですけど
(赤城の言う「お前らはバカだ!」の「バカ」の一人です)
三枝が殺人をしているのか(するのか)と心配していたし、たぶんラスボスなのだろうな~と覚悟していたのですが、そうではなくて、「警察の外」から一生懸命暴走を止めようとしていたのですね!
ホッとしました!
そして、辞めた「フリ」だったから、また警視庁に復帰という事で、映画では参事官なのかな?(笑)
マスター・三枝も、かなり良い感じでしたけどね~。
それにしても、湯原は新興宗教の悪い教祖的な感じでしたね
自分の殺害を正当化するために仲間を集め、洗脳して、既成事実(殺人)をさせてグループから抜け出せなくなるようにし、世論を誘導し、神格化していこうとする・・・。
まさに「怪物」でした・・・。
ドラマシリーズが始まった時は赤城が怪物になるのではないかと心配していて、「怪物」というのが時々キーワードのように出ていたのですが、最終話のこの話につながっていたのですね!
こうして第1話から最終話まで緻密に練り上げられていたのだな~、というのが分かり、そこにも大満足でした。
個人的には
「どれだけ時代が変わろうと社会が変わろうと、法律を捻じ曲げ憲法の解釈を変えようとも、人を殺すことだけは絶対なる悪だ。人が人を殺すことだけは絶対に許されない!」
という赤城の言葉がとても心に響きました。
最近、憲法改正とか法律の解釈についてが、よく話題になっていますからね・・・。
10分拡大だったけど間延び感がなく、でも随所に「笑い」&STメンバーの「らしさ」が散りばめられていて、その事にも楽しむことができました。
青山はかなりテンションが高かったですね(笑)
百合根にキャップとミスターのどっち呼びがいいかと尋ねて、百合根が「キャップ!」と答えたら、「じゃあミスターで~♪」と答えたり、
百合根が青山の質問に答えたら、「ブーッ!はい、バカ~♪」ってバッサリ容赦なく笑顔で否定したり、
最後に百合根に「ありがとう」って言えたのに、すぐに百合根に新部署へ行くよう冷たくあしらったり・・・
ヒドすぎるよ、青山!!www
山吹さんの赤城のモノマネ
「あ゛ーーー!何故知らない!バカか!これ位常識だ!恥を知れ!恥を!出ていけ!」
衝撃的でした!
すぐに合掌して謝っていましたけど(笑)
今回の黒崎は、発した言葉は「サンキュ!」くらいでしたが、乱闘シーンがあったりして、ちょいちょい活躍していましたね♪
何故キャップの血のニオイが分かる!?・・・これがちょっと疑問でしたが
菊川刑事を演じていた田中哲司さんも、最後にチラッとご登場。
テレビドラマで田中さんを観ていると、私はよく仲間由紀恵さんの顔を思い出して「二人は本当に付き合っていたのだろうか??」と思っていたのですが(過去に交際報道があったので)、本当に交際されていて、無事に結婚の運びとなったのですね。
おめでとうございます!!
(今朝はすごくビックリして、ガセではないか!?と思っていましたが、夕方に入籍のニュースが流れていましたね)
・・・ドラマとは全然違う話をして、申し訳ありません
映画は1月10日公開、ブルーレイ&DVDは12月24日に発売。
DVD発売、異常に早いですね
ドラマを映画化したものは、私はあまり賛成ではなく、滅多に映画館には行かないのですが、STは観に行きたいな~と思っているところです
その前に、以前に放送されたというスペシャルドラマの再放送を、日テレさんお願いします!!
全話を通じた感想は、後日「秋ドラマ総括」の記事で書きたいと思いますが、このSTは毎週観ていてとても楽しかったです!!
←web拍手です。
※これまでの感想
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話
※公式HP(こちら)
STメンバーの赤城左門(藤原竜也)は、これまで起こった殺人事件の状況から、3件とも殺人の実行犯は違うが犯人は一つの思想(世直し)でまとまっていること、警察を挑発していることを合同捜査本部の捜査員たちに話す。
そして、現在失踪している小金井誠が次に殺害されると考え、マスコミに報道規制を行うが、見つける前に練馬遊園地で小金井が遺体となって発見され、人目に付く場所だったためネットで遺体の画像が拡散してしまう。
現場には日本地図が置かれており、犯人が次の殺害場所の予告を止めたと考えた赤城は、STメンバーの青山翔(志田未来)に犯人像のプロファイリングを頼む。
青山は、被害者(世で悪人と言われている人)の選択に明確な意思があって市民の声を欲しがっていること、劇場型犯罪を起こすことによって正義を遂行する自分たちを社会にアピールして警察や裁判所の決める正義が如何に生ぬるいかを広めたいと思っていることを分析するが、一方で強烈な矛盾(主犯格には自殺願望がある)を抱えていると感じるが上手くまだ説明できないと話す。
犯人が拉致現場に書き残す「五芒星」について、陰陽五行説が関係すると考えた赤城は、「木・火・土・金・水」が被害者の名前と遺体の放置場所に関係すると察知し、次の被害者は「木」が名前に入った者が狙われると考え、先日会った三枝俊郎(渡部篤郎)の言葉から次に殺されるのはキャップ・百合根友久(岡田将生)ではないかと考えるが、三枝にメッセージを送ったところ「不正解です」と返されてしまう。
埼玉県警・関本雄蔵(葛山信吾)が拉致され、警備会社の社員に犯人グループの一員がいると考えて社員名簿を調べさせ、元埼玉県警の警察官だった男・鮫島賢一が事件に関連していることが分かる。
赤城は「殺人を捜査する人間には2つのパターンがある。一つは遺族に同情し犯人逮捕に燃えるタイプ、もう一つは人殺しの気持ちになって捜査を進めるタイプ」と話し、関本は後者であったのではないかと考えるが、百合根は「『怪物と戦う者は、自らも怪物と化さぬよう心せよ』いいですか、これですよ!人殺しの気持ちになって謎を解く必要なんてないんです」と説き伏せる。
赤城は青山を呼び出して「俺をプロファイリングしてくれ!どうして俺は謎を解くことにこだわるんだ?人を殺す怪物たちの気持ちが知りたいからか?」と尋ねるが、青山に「分からない。そういうのはキャップと話してください。でも僕も悩んでる。自立しなきゃ、キャップから。新しいキャップが来ても、今までと同じようにやること。僕らの心のリハビリはもう終わり」と言われる。
三枝は百合根を呼び出し、「桃太郎」には二つの説があって、桃太郎は侵略者として送り込まれた者で悪事を働いた者は実際にはいなかったという解釈をしている者がいることを話す。
三枝は「桃太郎が侵略者だという話を教えてくれたのは、私の親友でした。彼とは同期で、いつも警察の正義について語り合ったものです。正義の話になると、いつも彼は桃太郎の話をした。(親友は)刑事を続けるうちに心が疲れてしまってね、行ってみれば怪物になってしまったんです。私がSTを作ったのは、赤城君たちの居場所を作るためでもあり、もっと多くの人たちに警察というものを信じてもらいたかったからです。最後まで赤城君を頼みますよ」と百合根に声を掛ける。
そんな中、同じ手口の事件が3か月前にもあったことが分かり、そこで殺された天木新平は平成11年にレイプ殺人の被疑者として逮捕されるが物証が否定されて無罪となり、その後すぐに婦人警官・吉村聖子をレイプの上殺害していて行方不明となっていたものであり、吉村との同期には3か月前に退職した三枝がいたことが分かる。
赤城はそのことを百合根に電話をかけて伝えるが、百合根は電話を切らずに三枝の元へ戻ると、そこに拳銃を持った湯原圭太(石黒賢)が現れて百合根の肩を撃ち、百合根は湯原と三枝らに連れ去られる。
赤城は百合根のケータイのGPSを元に三枝の店を訪れるが、そこには百合根の血で書かれた五芒星が書かれてあった。
赤城は三枝に電話で「謎が全て解けました。今からそちらに行ってお知らせします。一人で行きます」と言って、百合根と関本が拘束されている倉庫の場所を教えてもらう。
湯原は赤城に来るまでの間にと言って三枝に銃を渡し、関本は15年前に天木が逮捕された時に手柄を急ぐあまりに証拠をでっち上げたため天木を無罪にさせてしまった悪人であるから、関本を撃ち殺せと言い出す。
三枝が「湯原、茶番は止めろ。でっち上げたというのは嘘だ。お前は彼を本気で殺したいとは思っていない。この拳銃は軽すぎる。弾は入っていない。むしろ、彼はお前たちの仲間なんじゃないか?」と話すと、関本は笑いながら縛られた紐を自分でほどいて、三枝の手を縛り上げ始める。
三枝が警察を辞めたのは3か月前に天木が殺されたのが湯原の犯行だと思っていたためで、湯原と接触するためにカフェを開いていたら湯川が接触してきたのだったが、湯原は最初からお見通しだったのだ。
その頃警視庁内では、捜査会議で青山が犯人像について「敵である警察に永遠に捕まらない方法が一つだけある。自殺することで犯人たちは永遠の存在となる。警察をこき下ろし、犯人たちを褒め称える市民の神になる。そして誰もが気づく。『悪は必ず滅びる』。警察や法律が悪人をやっつけられなくなったこの世の中に、悪がはびこるこの世の中に、疲れ切った世間の人々に発想の転換を与え、価値観をひっくり返す。自分たちも警察に頼らず悪を倒していいんだってね」と話し、湯川が殺人事件の捜査をしすぎて心が弱って退職した警察OBを集めてモモタロウ殺人を始めた理由と自殺願望があることを解き明かしていた。
百合根の監禁場所に赤城が現れ、湯原が「次に我々が殺すのは君か彼(百合根)か」と尋ねるため、赤城が百合根だと理由を付けて答えると、湯原は「お前の負けだ。お前の推理は大間違いだ」と言って、次に殺す者の名前を書いたメモを飲み込み、答えを知りたかったら自分を殺すようにと言い出す。
湯原が「君は謎を解くことに異様にこだわる。それは人を殺す怪物の気持ちを知りたいからだ。だが今回君は謎を解くことができなかった。それは何故か?人を殺したことのない君には、人殺しの気持ちが分からないからだ。人を殺せば謎が解ける」と話すため、百合根は「赤城さんが謎を解くことをこだわるのは、人の役に立ちたいからなんだよ!謎を解いて事件を解決すれば、みんなが喜ぶって分かっているんだ!人殺しの気持ちが分かりたいなんて勝手に決めつけるな!そっちこそ大間違いだ!赤城さんは怪物なんかじゃない。人間だ!俺の大事な友達だ!俺史上最高の最高の大親友だ!」と怒鳴る。
すると湯原は百合根の首を締め上げ始め、赤城は湯原に拳銃を向けるが、ふと三枝から以前に言われた言葉を思い出して「あぁ~!残念だ!謎が全て解けてしまった!」と言って、赤城が湯原を殺すのが答えだと話す。
赤城は「俺がお前を殺せば、俺もまた歯止めが利かなくなると考えた。そして死んだお前の遺志を継ぎ、これからは俺がコイツらを率いて正義の殺人を続けることを期待した。だがお前は俺を誤解している。残念だったな、俺は殺人鬼の気持ちなんてものには興味がない。俺はな、キャップの言う通りだ。謎を解くことでしかみんなに認めてもらえない。謎を解くことでしか社会と関われない。対人恐怖症で口が悪く性格も腐った俺は、人の役に立つためには謎を解くことしかないんだ!ありがとな、キャップ。キャップがいたからこそ、やっと気づけた。モモタロウの刻印は、世の中は善と悪ではなく善と善しかないというメッセージ。ヘドが出るほどくだらない!お前は間違っている。どれだけ時代が変わろうと社会が変わろうと、法律を捻じ曲げ憲法の解釈を変えようとも、人を殺すことだけは絶対なる悪だ。人が人を殺すことだけは絶対に許されない!」と言い放つ。
そして赤城は三枝に「天木逮捕のため証拠をでっち上げた刑事を俺に見つけろと言う意味だったんですね。湯原が最も憎んでいる相手を自分では探せないから俺に託した。賭けに勝ちましたよ三枝さん」と言って、湯原に「最後に残る謎。何故お前が死にたいか?証拠をでっち上げたのはお前だ!お前が証拠をでっち上げたせいで天木は無罪となり、吉村聖子は殺された。だからお前は自分を許せない。天木新平を殺したところで、お前の罪悪感は晴れなかった。だから歯止めが利かなくなった。暴走する自分を止めてほしくて、五芒星を残しモモタロウを刻み次の犯行先を示唆し、三枝さんを使い俺を挑発した。それが答えだ!完璧な謎解きだ!」と言い放つ。
すると特殊班とSTメンバーの黒崎勇治(窪田正孝)らが入ってきて、黒崎は次々と犯行グループを拘束するが、湯原は拳銃で自殺を図ろうとし、それに気づいた百合根が体当たりで止めようとするが、銃弾が百合根の肩をかする。
百合根は「最後の最後まで役立たずで、恩返しも出来なくてスミマセン。でも僕、青山さん、翠さん、黒崎さん、山吹さん、そして赤城さんに会えて良かったです。ありがとうございました、楽しかったです」と言って気を失うが、肩の傷はかすり傷で、すぐに意識が戻り、歩いて病院へ向かう。
三枝は警察を辞めたフリをしていただけで、その事は理事官・松戸紫織(瀬戸朝香)も知らない極秘事項だったのだが、三枝から「色々と大変だったでしょ、STの面倒を見るのは」と声を掛けられた松戸は「いいえ、全く。尊敬する人の後任だったので」と答える。
すると三枝は「私もです。後任があなたでなければ、私は今でもSTのお守り役。湯原を追うことなどできなかったです。正義は独りよがりに貫くものではなく、みなで分かち合い、支え合うものなのかもしれませんね。もっと早く彼(湯原)にも気づかせたかった」と話す。
警視庁に戻った百合根は、赤城を除くSTメンバーと集まり、青山から「キャップ、ありがとう。キャップがいなきゃ僕らSTはやる意味がなかったし、キャップがいたから僕らこのままでもいいんだって思えたよ」と声を掛けられ、百合根は目を潤ませるが、すぐにSTメンバーは百合根を新部署へ送り出そうとする。
そんな中、赤城から電話が入り、赤城から「誰だ?」とからかわれる。
・・・その翌日の事だった。
赤城さんは逮捕された。殺人事件の被疑者として・・・
というような内容でした。
大満足の最終回でした。
いやぁ・・・赤城が自分の弱い部分を認め、自分は殺人者の心が分かりたいから謎が解きたい訳ではないということが分かったというシーンは、とてもジーンとしました
そして「キャップ、死んじゃうの!?(映画に出ないの!?)」と思ったら、かすり傷
そんなオチもあって、泣いて笑って終盤は大忙しでした。
若干セリフが早い&難解だったので、リアルタイムで観た時は何となくでしか分からなかったですけど
(赤城の言う「お前らはバカだ!」の「バカ」の一人です)
三枝が殺人をしているのか(するのか)と心配していたし、たぶんラスボスなのだろうな~と覚悟していたのですが、そうではなくて、「警察の外」から一生懸命暴走を止めようとしていたのですね!
ホッとしました!
そして、辞めた「フリ」だったから、また警視庁に復帰という事で、映画では参事官なのかな?(笑)
マスター・三枝も、かなり良い感じでしたけどね~。
それにしても、湯原は新興宗教の悪い教祖的な感じでしたね
自分の殺害を正当化するために仲間を集め、洗脳して、既成事実(殺人)をさせてグループから抜け出せなくなるようにし、世論を誘導し、神格化していこうとする・・・。
まさに「怪物」でした・・・。
ドラマシリーズが始まった時は赤城が怪物になるのではないかと心配していて、「怪物」というのが時々キーワードのように出ていたのですが、最終話のこの話につながっていたのですね!
こうして第1話から最終話まで緻密に練り上げられていたのだな~、というのが分かり、そこにも大満足でした。
個人的には
「どれだけ時代が変わろうと社会が変わろうと、法律を捻じ曲げ憲法の解釈を変えようとも、人を殺すことだけは絶対なる悪だ。人が人を殺すことだけは絶対に許されない!」
という赤城の言葉がとても心に響きました。
最近、憲法改正とか法律の解釈についてが、よく話題になっていますからね・・・。
10分拡大だったけど間延び感がなく、でも随所に「笑い」&STメンバーの「らしさ」が散りばめられていて、その事にも楽しむことができました。
青山はかなりテンションが高かったですね(笑)
百合根にキャップとミスターのどっち呼びがいいかと尋ねて、百合根が「キャップ!」と答えたら、「じゃあミスターで~♪」と答えたり、
百合根が青山の質問に答えたら、「ブーッ!はい、バカ~♪」ってバッサリ容赦なく笑顔で否定したり、
最後に百合根に「ありがとう」って言えたのに、すぐに百合根に新部署へ行くよう冷たくあしらったり・・・
ヒドすぎるよ、青山!!www
山吹さんの赤城のモノマネ
「あ゛ーーー!何故知らない!バカか!これ位常識だ!恥を知れ!恥を!出ていけ!」
衝撃的でした!
すぐに合掌して謝っていましたけど(笑)
今回の黒崎は、発した言葉は「サンキュ!」くらいでしたが、乱闘シーンがあったりして、ちょいちょい活躍していましたね♪
何故キャップの血のニオイが分かる!?・・・これがちょっと疑問でしたが
菊川刑事を演じていた田中哲司さんも、最後にチラッとご登場。
テレビドラマで田中さんを観ていると、私はよく仲間由紀恵さんの顔を思い出して「二人は本当に付き合っていたのだろうか??」と思っていたのですが(過去に交際報道があったので)、本当に交際されていて、無事に結婚の運びとなったのですね。
おめでとうございます!!
(今朝はすごくビックリして、ガセではないか!?と思っていましたが、夕方に入籍のニュースが流れていましたね)
・・・ドラマとは全然違う話をして、申し訳ありません
映画は1月10日公開、ブルーレイ&DVDは12月24日に発売。
DVD発売、異常に早いですね
ドラマを映画化したものは、私はあまり賛成ではなく、滅多に映画館には行かないのですが、STは観に行きたいな~と思っているところです
その前に、以前に放送されたというスペシャルドラマの再放送を、日テレさんお願いします!!
全話を通じた感想は、後日「秋ドラマ総括」の記事で書きたいと思いますが、このSTは毎週観ていてとても楽しかったです!!
←web拍手です。
※これまでの感想
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話
※公式HP(こちら)
STメンバー全員が活躍していたし、団結している姿が見られましたもんね~
マスターちゃんとした潜入だったんですね~(笑
これで警視庁側として正式に映画に出られますね。
>人が人を殺すことだけは絶対に許されない!」
という赤城の言葉がとても心に響きました。
赤城が言ったことでよけい深く響きましたよね。
よく「なぜ殺してはいけないのか?」を説明するような展開とかありますが、これは説明するようなことではないと思うんですよね。ダメだからダメ!それでいいと思います。って、話がズレちゃいましたが、田中さんと仲間さん、びっくりしましたよね~(と言いつつまたズレてますが)
私お二人が付きあっている噂があったことすら知らなかったんで、ほえーー?!∑(*゜Д゜ノ)ノでしたよ。
でもどちらも好きな役者さんなのでお二人とも趣味がいいわ~とか思ったりして(笑
私もドラマの映画化はどうなんでしょ?って思っている口なので見には行きませんがTVで入ったら見ると思います。その前にSPの再放送して欲しいですよね~
良い最終回でしたよね!
そして盛りだくさんだったので、昨日は記事を書いた後にきこりさんの所へお邪魔しようと思ったのですが、力尽きてしまいましたm(__)m
マスターもキャップも「悪人」ではなくて良かったですね♪
見事に制作者側の思惑通りに、マスターやキャップが「実はブラックなの!?」と思いながら、ドキドキして観ていました(笑)
キャップが異動となって、映画ではどういう立ち位置になるのかは分かりませんが、レギュラーキャストはみんな何らかの形で関わってきそうな感じですね。
ドラマの映画化は好きではないのですが、私は観に行こうかと思い始めています(^_^;)
でも、4か月先なので、4か月経ったらどうなっているかは分かりませんが(笑)
ということで、日テレさんにはSPの再放送をまずやってもらって、盛り上げてほしいです!!
>ダメだからダメ!それでいいと思います
ですよね~。
よくドラマや小説でも議論される重要な話題ではあるけど、ダメなものはダメなんです!
超理論的な赤城がそう言ってくれて、みんなに怪物化を心配されていた赤城がそう言ってくれて、とても心に響きました。
田中さんと仲間さんの交際報道、きこりさんは知らなかったのですね(^m^)
数年前に交際報道と破局報道があり、しかも破局理由が…だったという報道だったので、真相がどうだったかは分からないのですが、「田中さん、本当なの!?」とどうしてもずっと思っていたのでした(^_^;)
でも、しっかりお二人が愛を育まれていたようで、無事ゴールインできて良かったなぁ~と。
・・・と、過去の報道をしていた私もやっぱりビックリだったのですけどね(笑)
ドラマ本体の話とはズレてしまいましたが、
STが最初から最後まで面白くて良かったですね♪
きこりさんとたくさん言葉を交わすことができて、とても嬉しかったです。
ありがとうございました!
ついに終わってしまいましたね(;;)
こんかいはとても満足できた回でした♪
以前の予告では百合根君が死んじゃうのかとハラハラして学校でも気になっていました(勉強に集中できないほどでした_ _;)
百合根君がうたれて、泣く寸前だったのにまさかの
「かすり傷」 正直笑ってしまいました。
あの涙はどこへやら・・・。でもそれがSTの魅力だとおもいます*
最後は赤城君が逮捕されてるシーンで終わってしまいました さすが!これで1月の映画がさらにさらに気になってしまいます
今回は黒崎さん、可愛かったです(個人的な意見です)悪漢(?)を倒す時も半殺しどころかソフトに倒して行きましたし・・・やっぱり優しいんですね
これからもブログ更新がんばってください!
日和さんも大満足の最終回だったのですね♪
予告編だけでは、百合根は死んでしまうのか??そして誰に撃たれたのか!?が分からなかったから、ドキドキでしたよね~。
「かすり傷」で意識が戻ったのは、すごくホッとしましたし笑いましたよね(笑)
1月の映画、どういうものなのでしょうね。
赤城左門が何故捕まったのか、全く想像つきません!
早く1月になってほしいですね(私も、今のところは観に行こうかと 笑)。
黒崎さん、最後もあまり言葉を発しなかったけど、力強い所と優しい所が両方出ていて、最終回はとても良かったですね♪
また黒崎さんが活躍するような回が観たいです!
(スペシャルドラマとか、スピンオフとか、シーズン2!?)
STは、どのキャストもハマリ役で、とても面白く観ることができたので、これからも時々再結成してほしいです(*^_^*)
こんなブログですが、秋ドラマ以降も何本か書いていくと思いますので、また日和さんが観ているドラマとご一緒のものがありましたら、お気軽にお立ち寄りくださいね♪
こうしてコメントをいただいて、とても嬉しかったです。
ありがとうございました!!