名もなき毒 第４話

第４話　「父と母が犯罪者！過去を暴くな…真犯人からの謎の脅迫！」

杉村三郎（小泉孝太郎）は自転車にひかれ、打撲とすり傷を負ったものの命に別状はなかった。
三郎は、救急車で一緒に病院に付き添ってくれた部下の椎名遥（岡本玲）に「自転車がぶつかった瞬間、マジで死ぬかと思ったんだ。家族の顔まで浮かんだよ。こんな軽い怪我なのに。少しだけ梶田さん（梶田信夫（平田満））の無念が分かった気がした。同時にね、ひいた方も一瞬地獄を見たと思う。ひき逃げ犯は罪悪感に苦しんでいるはずだよ。絶対そうだ。こんな目に遭って確信した」と話す。
その時、病院に駆けつけたマンションの管理人・工藤（日野陽仁）から、信夫の事故の時に、信夫が頭から血を流してピクリとも動かなかった様子を見て血の気が引いて倒れ込む女性がいたという話を聞く。
その女性は自力で起き上り、目の前のマンションへ入っていったが、管理人はどこに住む住人かは分からないと話す。
・・・「僥倖（ぎょうこう）」という言葉がある。
　この幸せはいつでも、いつまでも当たり前にあるものではなく、偶然もたらされた幸運なのだ・・・
翌日、信夫の長女・聡美（深田恭子）と次女・梨子（南沢奈央）が三郎の住むマンションへお見舞いにやってきて、自分たちが三郎に頼み事をしたせいで怪我を負わせてしまったと詫びる。
梨子は、三郎の家の豪華さに驚いてはしゃぐが、聡美のフィアンセ・浜田利和（高橋光臣）の話になると少し様子が変わる。
二人が帰った後、三郎の妻・菜穂子（国仲涼子）は、梨子は聡美が結婚したら一人になるからきっと寂しいのだろう、と話す。
その時、三郎のケータイに非通知設定で電話が入るが、何も言わずに切れてしまい、これまでも昨日から非通知で何件も着信があったことから、三郎は事件の重要人物からの電話ではないかと気にする。
翌日、三郎の元に刑事課の刑事・卯月（菅原大吉）が現れ、三郎と信夫の関係性を尋ね、三郎が聡美たちの代理人ということを確認する。
卯月は「我々は既に梶田さんをはねた自転車の人物を特定してます。三中の生徒です。一年の男子です。うちの署に、三中のスクールカウンセラーから連絡がありました。通報ではありません。相談です。ハッキリ言ったわけではないようです。（本人の持つ罪の意識を）受け止めてやりながら、多少時間が掛かっても本人から進んで警察に出頭できるように持って行きたいとのことです」と話し、聡美たちにもうしばらく待ってもらえるように伝えてほしいと話す。
そして卯月は「チラシが無くても結果は同じでしょうが、多少早まったかもしれません。（被疑者の自殺を心配する三郎に）我々が一番恐れているのもそこです。たぶん真実というのは、全てを明らかにすればいいというものではないんでしょうね。真実を暴く重み、痛みというのは常にある事です」と三郎に話して帰って行く。
三郎は、聡美と梨子にその事を話しに行くと、梨子は「子供じゃ罪にならないじゃない！私たち、犯人を憎んだらいけないみたいじゃないですか。子供だから怖くなって逃げてもしょうがないって、きっとみんなそう言うよね」と怒るが、聡美は「でも犯人は分からないより分かった方がいい」となだめる。
三郎は梨子に、信夫に関する本のコンセプトを「今多嘉親の運転手」という最後の11年間を中心に描いてみてはどうかと提案すると、梨子は賛同して週末に信夫の生誕した「水津町」に行って写真を撮影してくることを話す。
三郎は、見送る聡美に、「（ひき逃げ犯は24年前の誘拐とは関係が無かったのだから）もう怖がることは無いんです。幸せになってください」と話すものの、誘拐事件の真相はもう少し調べてもいいかと話し、聡美の承諾を得る。
そして三郎は、信夫との最初の出会いの事を聡美に打ち明け、「僕は（信夫の事を）恩人のような気がしているのかもしれません。聡美さんの謎を解くことが広い意味で恩返しになれば」と話す。
三郎の元に、元トモノ玩具で事務をしていた関口（柳家小さん）から連絡が入り、関口のメモ帳により、信夫は昭和54年10月に入社し、昭和60年９月に信夫と「野瀬祐子（伊藤かずえ）」という女性が退社した事が分かる。
関口は、祐子の事は全く覚えていなかったが、関口のメモ帳には祐子の父親が１回給料の前借に来ていたことが書かれてあった。
しかし当時誘拐事件があったという話は、関口は全く記憶にないと話す。
その晩、三郎の帰宅前に梨子から三郎の家に電話が入り、梨子は男の声で『梶田の過去を探りまわるな。痛い目に遭う。アイツが死んだのは天罰だ』という電話が来たと菜穂子に話して電話を切る。
その時、梶田家にちょうど聡美と浜田が帰宅し、「今のホント？」と梨子に尋ねる。
翌日、三郎は聡美と会い、梨子が脅しに屈しないで出版に向けた作業を進め、水津町にも予定通りに行くと話していることを聞く。
三郎は、聡美と梨子の二人でよく話し合って、梨子にも聡美の誘拐事件の事を話すように勧める。
すると聡美は「やっぱり私、怖いです。もういいんです、分からなくて。死んだ父が帰ってくるわけではないですし」と話すため、三郎は「このまま逃げていたら、あなたは一生この亡霊から逃げられなくなるんですよ」と話すが、聡美は「構いません。今までだってそうだったから」と言い切る。
帰宅した聡美は、梨子に本の出版を止めるように迫るが、梨子が譲らないため、「どうしてこんなにいがみあうの？どうしてこうなっちゃったの？私たち、そうじゃないよね？私、梨子のためだったら結婚なんて止めたっていい」と訴えるが、梨子は「いいよ、止めなくて。お姉ちゃんと私は違うの。違い過ぎるの」と告げて部屋に入ってしまう。
その頃、三郎のケータイにはまた非通知の電話が入る。
電話は女性からで、「梶田さんには昔大変お世話に…私、野瀬と申します。何もかもご存じなんですね？あの日、梶田さんは私に会いにいらしたんです。あんなことになるなんて、お嬢さんに申し訳ない…。でも梶田さんは、私を責めたことなんて一度もなかった。私のせいで犯罪者に…」と話す。
・・・28年前の暗闇から、とうとうお化けがヌラリとその姿を現した。
　野瀬祐子は、想像をはるかに超えた真実をとつとつと語っていく。
　人間の持つ毒と善意。
　４歳の聡美は、それを垣間見ていたのだ・・・


というような内容でした。

信夫は殺人を犯したの？
それとも、死体遺棄のみ？
それとも、あの最後の映像は三郎のただの妄想？？（←それはないか（笑）でも、三郎の妄想も映像に時々入っていますからね）
※私は原作を読んでいません。

祐子は、お金をせびる父親を殺してしまい、その遺体を信夫夫婦が遺棄したという事なのかなぁ。
で、ずっと24年間黙っていたけど、ずっと罪悪感にさいなまれて、聡美の結婚を機に身辺整理をしようと、祐子の承諾を得た上で自首しようとしたとか？
（今回、随所に「罪悪感」という言葉が出てきましたよね）
でも、そうなると聡美の結婚自体が破談になる恐れが出てしまうから、違うかな？
うーーーん、私の想像力では、まだ解明できません。

一つ、すごく疑問に思ったことが！！
梨子は、脅迫電話の件を、なぜ三郎の「ケータイ」にではなく三郎の「家電話」に電話をしたのでしょうね？
梨子の狂言なのかな？と思ったのですが・・・
梨子は独自で調査していて、信夫の犯罪を先に知ってしまったから、それを三郎や聡美に知られたくなくて、ああいう電話をしたとか？
もしくは、三郎と菜穂子の幸せな暮らしが妬ましくて、単に菜穂子に嫌がらせをしたかったとか？？
あとは、もしかしたら梨子は養子で、信夫や聡美たちと血が繋がっていない事を知ってしまって、自暴自棄になったとか？？？
・・・と、あれこれ拙い妄想をしてしまい、申し訳ありません
脅迫電話、本当に来ていたかもしれませんし

そのことかどうかは分からないけど、三郎は次回梨子の元へ何かを聞きに行くようですね。

何だか物悲しい結末になりそうな雰囲気がプンプンしていますが、来週の結末を楽しみ（？）に待ちたいと思います。
これまでの数々の「？」が、無事全部解消できるのかなぁ？
解消してほしいなぁ！！

※これまでの感想
　第１話　第２話　第３話
※公式ＨＰ（こちら）