第5話(最終話)
内閣総理大臣・殿村茂(永島敏行)の私用車の運転手・沼田孝作(飯田基祐)が死亡した件の犯人が、ハッキリしましたね。
いやぁ・・・そうだったか・・・・・・
私は殿村の妻だと思っていたんですよね・・・
本郷吾一(西田敏行)が、殿村夫婦の不仲を利用して妻に取り入って、沼田に休憩のお茶か何かを飲ませる時に混入したのかな?とか・・・
ただ、総理大臣首席秘書官・中埜弘輝(藤木直人)の可能性も10パーセントくらい思っていて、
でもそれは「藤木氏がシーズン1で退場するのはどうしてか?」と逆算した結果からというもので
中埜がシーズン1で退場するのは
①中埜が殺される 45%
②中埜が自ら命を絶つ 45%
③中埜が逮捕される 10%
と思っていたのですよね~。
見事にその10%だったということで、
第4話までの私の感想をお読みになった方はお分かりだと思いますが、まんまと脚本家さんにやられました
でも、冷静に思い返してみると、中埜はブレブレでしたよね。
設楽拳一(唐沢寿明)についたと思ったら、副総理・須崎一郎(小林薫)についたり・・・。
そして、本郷&須崎は、殿村の事件の真相が暴かれることは大して気にせず、音声データの存在だけ気にしていましたから・・・。
もう一度見返してみよう
それにしても恐ろしい世界だったな・・・
須崎「あの手の輩に弱みを握られ続けることは、今後の君の議員活動にも響く。排除した方が安心だね」
私は、法学部だったからか、何人かの先生から「こういう手口でどんどん悪の世界に嵌っていくから気をつけろ」というような話をたびたび聞かされ、
貸金業界のこと、〇〇団のこと、風俗業のことなど、1割未満の女子学生には刺激の強い話をたくさん聞かされて、今だったらもしかしたら「〇〇ハラ」とか「女性蔑視」とか言われてしまうかもしれないけど、今から思うと明け透けな話をたくさんしてもらえて良かったな、と。
須崎の言う「あの手の輩」は、ホントに怖いらしいです。
初めは本当に些細な弱みでも、少しずつ傷口を広げられ、いつの間にか戻れなくなるそうで・・・。
今、いろいろな強盗事件が起きていますが、その人たちも最初は些細なことから始まったのだろうな・・・と思ったり。
という意味でも、こういうドラマをたくさんの人が観て何かを感じ取ってほしいな、と思ったり。
話はズレましたが、シーズン1は色々な欲望が交錯していましたね。
偉くなりたい。金が欲しい。誰かに認められたい…
多くの人間が欲によって身を亡ぼす。
しかし、最も罪深いのは、人を操ろうとする欲望だ
お金と力で征服していく本郷に対し、言葉で誘導する設楽。
設楽は外務副大臣・村川穂積(駿河太郎)に
「あなたは勝てます。ただし、今回ではなく将来です。その時のために、決選投票では新田さゆり政調会長の支援に回ってください」
「大泉さんを支持したら、あなたは確実に終わります。大泉さんが総裁になったら、裏切って出馬したあなたを主要なポストから外すでしょう。底から這いあがるためには、これまで以上に尻尾を振らなければならない。それは議員として死ぬことではありませんか?あなたは、未熟だが、父親に反旗を翻すだけの決断力を持っている。私は潰したくないですね」
と言って、見事に政調会長・新田さゆり(富田靖子)が女性初の総理大臣をすることに成功
一方の本郷は、
総裁選前日に「大泉を総裁にする会」を開き、新しい友人を紹介するとして、ボロボロになったサクタ製薬社長・佐久田(酒向芳)をひな壇に立たせ、
「厄介ごとを起こしてしばらく身を隠されておったんだが、私のおせっかいで今日のこの会にお招きおいたしました。彼と私は本当によく気が合いまして、ずいぶんと親しくなりました。今日は、その彼が大泉君の前祝の余興を披露してくれるんだそうです」
と言って、第九のピアノの伴奏と共に歌わせて・・・
大泉が総裁になっても佐久田は確保してあるから密約問題は大丈夫、というのと、
裏切ったらこうなるぞ、というのと、
両方なのかな・・・
後段の「見せしめ」の方が主だと思いますが・・・・・・
中埜は、殿村から「政治家を目指してみたらどうだ?自分には娘しかいないから、地盤を譲る」と言われていたのですね。
でも、殿村の娘婿が引き継ぐような空気が出てきたことを妻・文香(霧島れいか)に言えず、
「欲しくなったんです、権力が。何か大きなことが自分にもできると思ってしまった。そのためなら何をしても許されるような、そんな愚かな気持ちに…。申し訳ありません…申し訳ありません…申し訳ありません…」
・・・涙を流しながら絞りだした声で「申し訳ありません」を連呼する中埜に、思わずグッと来てしまいました・・・
文香なら、そんなことをしなくても理解してくれただろうに・・・
殿村に設楽が
「野心のない人間なんていません。政治の世界は、そこに火をつけるだけです。あなたは日本には珍しくいい総理大臣だった。でも、高い理想を追うことにとらわれて、人を見捨てていた。沢村玲子も、中埜秘書官も、そして未だ行方の分からない佐久田社長も、あなたの理想の犠牲になった人たちだ。あなたは総理の器ではなかったんです」
と言ってくれて、殿村が理解してくれたことは、少し救いがありました。
毎朝新聞社政治部記者・渡辺達哉(町田啓太)が、中埜逮捕の記事を載せたいと上司に直訴するセリフも、良かったです
「世の中は今、女性総裁誕生で盛り上がっている!政界のスキャンダルになるような記事を隣に載せれられるか!」
「だったら、せめて沼田さんが自ら飲酒した訳じゃないことだけは書かせてください!遺族は毎日が針のむしろでした」
「女のためにクビを賭けられるのか?」
「たった一人でも救える人がいるなら、書くのが新聞じゃないんですか?」
沼田の娘・由里(吉川愛)の思いが通じて、本当に良かった・・・。
由里に感謝され、由里ともう会うことがなくなった渡辺が、母・響子(斉藤由貴)に
「記者ってさ、一つの仕事が終わったら、そこで出会った人とは別れるんだなって」
と言った時に、
「それ、新しい人と出会えるってことじゃない?母さん、患者さんと接する時に、いつもそう思ってるよ」
と話した響子の言葉も、とても良かったです!
しかし、そんな響子の部屋から、設楽に関する記事が何枚も見つかり・・・!?
設楽は新田に、須崎を幹事長にするよう要望
「なぜ須崎さんを?」
「そのうち分かります」
・・・いやぁ、何!?
シーズン2も観なさいという種まきも、たくさん
音声データの爆弾も持ち越し
そして、設楽の秘書・丸岡慎之介(要潤)が本郷と繋がっていたとは!!!
「しかし丸岡、お前も顔をつぶされたまんまじゃ終われんだろう。なぁ、せっかくの男前が台無しになっちまうもんな」
「承知しております」
・・・設楽はどこまで知っているのだろう?
丸岡も、本郷側なのか?設楽側なのか??
本郷は、幼少期の設楽に会っていたことは、知っているのかな?
「なかなかいい面構えだ。ヒーローになりたいんなら、政治家になれ。日本を乗りこなすんだ」
と言って小遣いを渡していた様子。
今回も、他にも気になったセリフとして
新田「予想外の人物が立つなんて、民自党の総裁選ではありません。誰も選挙の行方を読めなくなっています」
丸岡「人を殺した人間と殺していない人間の間には、大きな川があります」
設楽「周りを踏み台にしても罪悪感を抱かない神経でなければ、総理大臣になんかなれない」
設楽「ボスの闇を引き受けるのも、秘書の仕事ですからね」
須崎「何を企んでいるのか分からんが、わきまえた方が身のためだぞ」
などなど、多々ありました。
設楽と報道番組キャスター・沢村玲子(内田有紀)の会話も意味深でしたね。
「焦ってはだめだ。表に出ず、裏に回ってじっくりやる方が、確実に目的を果たせる。それに、楽しい」
「フィクサーにでもなるつもり?」
「フィクサー?そんなくだらないものになる気はない」
で、秋吉久美子さんは、何者!?!?(笑)
毎週日曜夜10時、観ていてとても疲れましたが、それでも観たくなる面白いドラマでした!
キャストのみなさんがみな生き生きとしていて、本物の政治家や秘書や新聞記者や刑事等に見えてしまうくらいで、凄い作品を観ることができて、とても嬉しかったです!!
WOWOWに加入して良かったです。
推しである藤木直人さんも、今までで最高ではないかという位の熱い演技で、藤木直人ではなく中埜秘書官に翻弄され続けた5週間で、とても見応えがありました!!
「鍵のかかった部屋」でも殺人犯をしていましたが、こういう冷たい役どころも見事なのですよね・・・(中の人ファン目線でゴメンナサイですが)
また、こういう社会派ドラマに是非出演していただきたいです!!
熱くて、闇に大きく切り込んだ大作を観せていただき、ありがとうございました!
みなさま本当にお疲れさまでした!!
←web拍手です。
※これまでの感想
第1話 第2話 第3話 第4話
※公式HP(こちら)
内閣総理大臣・殿村茂(永島敏行)の私用車の運転手・沼田孝作(飯田基祐)が死亡した件の犯人が、ハッキリしましたね。
いやぁ・・・そうだったか・・・・・・
私は殿村の妻だと思っていたんですよね・・・
本郷吾一(西田敏行)が、殿村夫婦の不仲を利用して妻に取り入って、沼田に休憩のお茶か何かを飲ませる時に混入したのかな?とか・・・
ただ、総理大臣首席秘書官・中埜弘輝(藤木直人)の可能性も10パーセントくらい思っていて、
でもそれは「藤木氏がシーズン1で退場するのはどうしてか?」と逆算した結果からというもので
中埜がシーズン1で退場するのは
①中埜が殺される 45%
②中埜が自ら命を絶つ 45%
③中埜が逮捕される 10%
と思っていたのですよね~。
見事にその10%だったということで、
第4話までの私の感想をお読みになった方はお分かりだと思いますが、まんまと脚本家さんにやられました
でも、冷静に思い返してみると、中埜はブレブレでしたよね。
設楽拳一(唐沢寿明)についたと思ったら、副総理・須崎一郎(小林薫)についたり・・・。
そして、本郷&須崎は、殿村の事件の真相が暴かれることは大して気にせず、音声データの存在だけ気にしていましたから・・・。
もう一度見返してみよう
それにしても恐ろしい世界だったな・・・
須崎「あの手の輩に弱みを握られ続けることは、今後の君の議員活動にも響く。排除した方が安心だね」
私は、法学部だったからか、何人かの先生から「こういう手口でどんどん悪の世界に嵌っていくから気をつけろ」というような話をたびたび聞かされ、
貸金業界のこと、〇〇団のこと、風俗業のことなど、1割未満の女子学生には刺激の強い話をたくさん聞かされて、今だったらもしかしたら「〇〇ハラ」とか「女性蔑視」とか言われてしまうかもしれないけど、今から思うと明け透けな話をたくさんしてもらえて良かったな、と。
須崎の言う「あの手の輩」は、ホントに怖いらしいです。
初めは本当に些細な弱みでも、少しずつ傷口を広げられ、いつの間にか戻れなくなるそうで・・・。
今、いろいろな強盗事件が起きていますが、その人たちも最初は些細なことから始まったのだろうな・・・と思ったり。
という意味でも、こういうドラマをたくさんの人が観て何かを感じ取ってほしいな、と思ったり。
話はズレましたが、シーズン1は色々な欲望が交錯していましたね。
偉くなりたい。金が欲しい。誰かに認められたい…
多くの人間が欲によって身を亡ぼす。
しかし、最も罪深いのは、人を操ろうとする欲望だ
お金と力で征服していく本郷に対し、言葉で誘導する設楽。
設楽は外務副大臣・村川穂積(駿河太郎)に
「あなたは勝てます。ただし、今回ではなく将来です。その時のために、決選投票では新田さゆり政調会長の支援に回ってください」
「大泉さんを支持したら、あなたは確実に終わります。大泉さんが総裁になったら、裏切って出馬したあなたを主要なポストから外すでしょう。底から這いあがるためには、これまで以上に尻尾を振らなければならない。それは議員として死ぬことではありませんか?あなたは、未熟だが、父親に反旗を翻すだけの決断力を持っている。私は潰したくないですね」
と言って、見事に政調会長・新田さゆり(富田靖子)が女性初の総理大臣をすることに成功
一方の本郷は、
総裁選前日に「大泉を総裁にする会」を開き、新しい友人を紹介するとして、ボロボロになったサクタ製薬社長・佐久田(酒向芳)をひな壇に立たせ、
「厄介ごとを起こしてしばらく身を隠されておったんだが、私のおせっかいで今日のこの会にお招きおいたしました。彼と私は本当によく気が合いまして、ずいぶんと親しくなりました。今日は、その彼が大泉君の前祝の余興を披露してくれるんだそうです」
と言って、第九のピアノの伴奏と共に歌わせて・・・
大泉が総裁になっても佐久田は確保してあるから密約問題は大丈夫、というのと、
裏切ったらこうなるぞ、というのと、
両方なのかな・・・
後段の「見せしめ」の方が主だと思いますが・・・・・・
中埜は、殿村から「政治家を目指してみたらどうだ?自分には娘しかいないから、地盤を譲る」と言われていたのですね。
でも、殿村の娘婿が引き継ぐような空気が出てきたことを妻・文香(霧島れいか)に言えず、
「欲しくなったんです、権力が。何か大きなことが自分にもできると思ってしまった。そのためなら何をしても許されるような、そんな愚かな気持ちに…。申し訳ありません…申し訳ありません…申し訳ありません…」
・・・涙を流しながら絞りだした声で「申し訳ありません」を連呼する中埜に、思わずグッと来てしまいました・・・
文香なら、そんなことをしなくても理解してくれただろうに・・・
殿村に設楽が
「野心のない人間なんていません。政治の世界は、そこに火をつけるだけです。あなたは日本には珍しくいい総理大臣だった。でも、高い理想を追うことにとらわれて、人を見捨てていた。沢村玲子も、中埜秘書官も、そして未だ行方の分からない佐久田社長も、あなたの理想の犠牲になった人たちだ。あなたは総理の器ではなかったんです」
と言ってくれて、殿村が理解してくれたことは、少し救いがありました。
毎朝新聞社政治部記者・渡辺達哉(町田啓太)が、中埜逮捕の記事を載せたいと上司に直訴するセリフも、良かったです
「世の中は今、女性総裁誕生で盛り上がっている!政界のスキャンダルになるような記事を隣に載せれられるか!」
「だったら、せめて沼田さんが自ら飲酒した訳じゃないことだけは書かせてください!遺族は毎日が針のむしろでした」
「女のためにクビを賭けられるのか?」
「たった一人でも救える人がいるなら、書くのが新聞じゃないんですか?」
沼田の娘・由里(吉川愛)の思いが通じて、本当に良かった・・・。
由里に感謝され、由里ともう会うことがなくなった渡辺が、母・響子(斉藤由貴)に
「記者ってさ、一つの仕事が終わったら、そこで出会った人とは別れるんだなって」
と言った時に、
「それ、新しい人と出会えるってことじゃない?母さん、患者さんと接する時に、いつもそう思ってるよ」
と話した響子の言葉も、とても良かったです!
しかし、そんな響子の部屋から、設楽に関する記事が何枚も見つかり・・・!?
設楽は新田に、須崎を幹事長にするよう要望
「なぜ須崎さんを?」
「そのうち分かります」
・・・いやぁ、何!?
シーズン2も観なさいという種まきも、たくさん
音声データの爆弾も持ち越し
そして、設楽の秘書・丸岡慎之介(要潤)が本郷と繋がっていたとは!!!
「しかし丸岡、お前も顔をつぶされたまんまじゃ終われんだろう。なぁ、せっかくの男前が台無しになっちまうもんな」
「承知しております」
・・・設楽はどこまで知っているのだろう?
丸岡も、本郷側なのか?設楽側なのか??
本郷は、幼少期の設楽に会っていたことは、知っているのかな?
「なかなかいい面構えだ。ヒーローになりたいんなら、政治家になれ。日本を乗りこなすんだ」
と言って小遣いを渡していた様子。
今回も、他にも気になったセリフとして
新田「予想外の人物が立つなんて、民自党の総裁選ではありません。誰も選挙の行方を読めなくなっています」
丸岡「人を殺した人間と殺していない人間の間には、大きな川があります」
設楽「周りを踏み台にしても罪悪感を抱かない神経でなければ、総理大臣になんかなれない」
設楽「ボスの闇を引き受けるのも、秘書の仕事ですからね」
須崎「何を企んでいるのか分からんが、わきまえた方が身のためだぞ」
などなど、多々ありました。
設楽と報道番組キャスター・沢村玲子(内田有紀)の会話も意味深でしたね。
「焦ってはだめだ。表に出ず、裏に回ってじっくりやる方が、確実に目的を果たせる。それに、楽しい」
「フィクサーにでもなるつもり?」
「フィクサー?そんなくだらないものになる気はない」
で、秋吉久美子さんは、何者!?!?(笑)
毎週日曜夜10時、観ていてとても疲れましたが、それでも観たくなる面白いドラマでした!
キャストのみなさんがみな生き生きとしていて、本物の政治家や秘書や新聞記者や刑事等に見えてしまうくらいで、凄い作品を観ることができて、とても嬉しかったです!!
WOWOWに加入して良かったです。
推しである藤木直人さんも、今までで最高ではないかという位の熱い演技で、藤木直人ではなく中埜秘書官に翻弄され続けた5週間で、とても見応えがありました!!
「鍵のかかった部屋」でも殺人犯をしていましたが、こういう冷たい役どころも見事なのですよね・・・(中の人ファン目線でゴメンナサイですが)
また、こういう社会派ドラマに是非出演していただきたいです!!
熱くて、闇に大きく切り込んだ大作を観せていただき、ありがとうございました!
みなさま本当にお疲れさまでした!!
←web拍手です。
※これまでの感想
第1話 第2話 第3話 第4話
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