十兵衛が少しずつ少しずつ焚きつけられていくさまが丁寧に描かれていて「あーーもーーーだめだーーー」って感じです
もう本能寺は既定路線なのに、十兵衛を一年見てきて、そのちょっと笑える生真面目さや融通の利かなさ立ち姿の美しさなど、役者の長谷川さんの演技込みですごく好きになってきているので、もうローリングストーンが見ていて辛いですね
帝にぴくりとして、荒木村重にぴくりとして、公方様にぴくりとして、秀吉にぴくりとして、信長にぴくりとして、そしてついには家康にぴくりとして。畳みかけるように皆が光秀の導線に火をくべていくすごい回でしたわ!!
なんと最後には駒ちゃんまで火をつけちゃったよ!!
ここで麒麟を出すかーーーー麒麟の鳴き声までーー(ちなみに駒ちゃんはネットでは不評ですが私は好きです)
光秀の表情が少しずつ変わっていくんですね
最後はもう悲しい諦めと決意が眉間に出てたですよ。
よく描かれる「ノッブに扇子でぶたれる光秀」とても惨いシーンです。
ああ今回はここでこういう流れにしたのねと少し感心しました
「なんか差し出がましいことを言ってぶたれた」、って説も来週やるみたいですけどね。あ、蹴倒すのか。どう処理されるのでしょう
それにしても今回の麒麟、信長も秀吉もほんとに今までの戦国時代での描かれかたとはちょっといやかなり違ってすごく面白いです
そりゃ主役側の明智を美しく描いているのでそれに相対する側は多少曲者に描かれるとはいえ、キャラクターとして歪んでいて魅力的だと思いますね
今回の荒木村重といえば数年前の黒田官兵衛思い出します
あれの村重、ほんっとによかったなー
荒木村重自体は妻子や家来たちにしたこと考えると卑怯者でずるくて逃げ足だけは早くて強欲で、つかお前だけ生き残ってんじゃねーよーとむかむかするキャラなのに妙に憎めなくて可愛かったのですよ
主役の官兵衛役の岡田准一くんが
「脚本家の先生が荒木村重好きすぎなせいでめっちゃ魅力的で嫉妬するわー」ってね。いや岡田君あなたの官兵衛、素晴らしかったですよ!!とくに牢から出た後の半生最高に不気味でよかったですよ!
そして今回の麒麟での長谷川博己さんももう大好きになりましたよ、コロ助などで大変だった中、難しい静の演技のいちいちが素晴らしかったですほんとにね。信長に対してこんなに真摯に向き合い意見する光秀が見られてうれしい
最後まで楽しみに見たいと思います