another common round of life

本家ブログはブクマに。
こちらではトラックバックは受取っておりません。

ラジオとその日

2006-01-17 | Weblog
声優さんのラジオというのは未だに盛況なんでしょうか。
もうだいぶ離れてしまったので現状がわかりませんが(汗)。

私は義務教育~大学生やってたあたりまで林原めぐみさんのファンで
(今も好きですが当時最も勢いづいてた)、ラジオに投稿してたことがあります。

ハートフルの会員証もあるし、オモチャ箱に当選したこともあるし、
もちろんステッカーもあるし、ブギーナイトの靴ひももあったりします。
そうそう月末サイン色紙にいつの間にか当選してサイン色紙が来たこともあります。

ほーら、ヲタクでしょ私。

でもいいんだ。楽しいから。

私ちなみに会員証3ケタですよ。今いくつまでいってるんだろ。

…で、ハートフルは私、雑音リスナーしてたんですね。
AM KOBEにアンテナ伸ばしてましたよ(笑)。時には背伸びしながら(笑)。
高さで微妙に入ったり入らなかったりするんですよ(笑)。
それで自分の葉書読んで貰えるとそのまま小躍り状態。
だって声優さんが自分の葉書読んでくれてるんだからそりゃ小躍りもしたくなりますわ。

私はブギーナイトよりもハートフルの方がノリが好きでした。
両方同じようですが60分のハートフルの方が内容が多いんですよ。
それとわざわざ神戸の電波キャッチする妙な楽しみもあったりもして(笑)。
神戸なんて遠いところから電波キャッチしてるなんて楽しすぎるみたいな。
ハートフルは当初受難の番組でしたけど神戸ですっかり根を下ろして
長寿番組への成長まっただ中でしたねー。

でもねー、11年前の今日から数えて最初の土曜日にまさか放送があるとは思いませんでした。
一応チューニングしてみたんですけど、あの時は震災直後あたりから
被災者同士の伝言や行方不明の方の情報が次々読み上げられる放送になっていたので
ハートフルは絶対無いと思ってたんですよね。
むしろそれどころじゃないと。
それが23:00と同時に聞き慣れた音楽と声がしたのでびっくりして耳をすますと、
「こんな時だからぜひ」という要望で放送することになったという説明が
林原さんご本人から入りました。ラジオ局側の要望だったかな…
詳しいことは覚えていませんが。
その日の放送は殆ど林原さんの歌だったような気がします。あとは被災者同士の
連絡事項をいくつか読み上げたかどうか…。そんな感じだったかな…。

日が進んでいくと共に犠牲者の数は増え、ハートフルへの体験談も増えていきました。
離れた所で安全に暮らしている人間には、マスコミから流れてくる映像しか情報源が無いので、
映像からの想像でしか被害を捉えられませんでしたが、
林原さんから読み上げられた体験談は非常に生々しくて衝撃を受けました。

私は伯父一家が被災したので、揺れた瞬間キッチンの観音扉の食器棚が一斉に開いて
朝食の準備を始めた伯母の上に食器が降りかかってきた話や、
みるみる壁にひびが入るのが見えたとかいう話は聞いていましたが
人の生死に関わるような話はそのラジオの体験談で初めて聞いたような気がします。
それまで犠牲者の数というのは発表される数字だけでしか捉えていなかったのが
体験を聞くことによって明らかに人の死の数だと把握できました。
もし、身近な人が震災の犠牲になったとすればもっと早く把握できたことかもしれません。
変な話、他人が死ぬ事はニュースの数字でしかない一面もありますので。
そういう意味からも、偶然にも体験を聞いたのは無駄なことではありませんでした。

たしかあの震災後にハートフルの宛先がAMKOBEからスターチャイルド宛に変わったと記憶しています。
ハートフルはまだ続いていますね。先週か今週の放送で117を振り返るコーナーがあるかもしれません。

年月が経てば風化してしまうのは仕方のないことですが、
震災は日本に住んでいれば逃れることができません。
阪神淡路の震災を教訓にして、いつかは遭遇するであろう震災に備えるために
意識は持っていた方がいいんじゃないでしょうか。

あの日に流れてきたハートフルは、この時期になる度に思い出します。
あの音楽が流れてきたあの瞬間です。


阪神淡路大震災の犠牲者のご冥福をお祈りします。