早いもので、また週末がやって来た。
と言ってもどこかへ遊びに行くという予定も特になく、
土曜日になって、「どこへ行こうか?」と誘っても
子供達もどこへ行っていいのか分からない。
土曜はかみさんが行くスーパーの特売日なので、まずはここの
買い物を済まさないと、かみさんの機嫌が悪くなる。
先週のスキーの件から何となくお互いにいがみ合っているので、
子供達に「どこかへ行こうよ」と誘うたびに
「行ってくれば。どうせ赤ん坊と私は留守番なんだから。」
とけん制してくる。
誰のために遊びに行くの?
と言いたくなるけど、ここでまた子供達の前でケンカしても仕方ない。
たまたま、この週末はとても寒くて外で遊ぶにはちょっと辛い。
子供達もさすがに外で遊ぶとは言わなかった。
それを理由にするのもおかしな話だけど、
結局ほとんど家で、だらだらと遊んで過ごした。
しかし、それはそれで、子供達にとっては楽しかったようで、
今日、風呂に入りながら、「家でいっぱい遊べて楽しかった」
と二人とも楽しそうに言っていた。
まあそれならいいけどね。
と、最後の寝る前。
最近、息子にブームのトランプで1ゲームすることに。
特にはまっているのは「スピード」というゲームだが、
まだ私にはなかなか勝てなくて、私が手を抜いているのが
あんまり面白くないみたいだ。
だから自分が得意なババ抜きや神経衰弱?をやろうという。
この夜はめずらしく、かみさんが参加で3人で
1ゲームして寝ると言うことになった。
やるのはババ抜き。
バツゲームは、明日の洗濯物をたたむこと。
1番上がりは私。息子とかみさんは最後の1枚をかけて大接戦。
で、息子が負けてしまった。
おそらく、バツゲームというのははじめての事だったんだと思う。
その現実に急に直面した息子は、
悲しくなったのか涙を流し始め、トランプに当たり
勝ったと笑顔でいる私に急に怒り始めた。
洗濯物を全部一人でかたづけるのはイヤだというので、
半分は手伝うよと言ってもなかなか納得しない。
「トランプは悪くないんじゃない?」
というと、しぶしぶトランプは片づけたものの
私にはコブシをあげたりつねったりして
「とうちゃんが悪いんだ」という。
負けたらバツゲーム
ちょっとした遊びでよくあること。
でも、はじめての事で、想像もできずにいきなりペナルティーが来たら?
なんだか一人ぼっちになったような、
寂しくて取り残されたような気持ちになったのではないか。
そんな外敵から守ってくれるはずのとうちゃんが勝っちゃって、
バツゲームだぞ!なんて言う物だからなおさら。
バツゲームの事をしっかり説明しなかったのは親の責任かとも思うけど、
この気持ちを整理するのは、自分しかいない。
泣くのが一段落したときに、息子に伝えた。
バツゲームこの事をちゃんと教えてあげなかったことはとうちゃんが悪かった。
でも、負けることは誰にでもあるし、勝つこともある。
負けるのがそんなにイヤなら、負けないように
次を頑張ればいいんだよ。
負けてバツゲームがイヤならバツゲーム無しですればいい。
でもね、みんなで決めたルールは守らないといけない。
悔しいからって乱暴したりルールを破ったら
誰とも遊べなくなっちゃうから。
静かに聞いていた息子は黙って布団に入った。
その後、娘と一緒に布団に言って、絵本を読んでから
息子の布団に入ると、最初はまだ、悪態ついて当たって来たけど
そのうちに、抱きついてきて寝た。
明日には元気になってるかな