面河渓を出たのが9時過ぎ。
まーいいか
と思っていた頃はまだ余裕があった。
石鎚スカイラインへ向かう道はぐんぐんと高度を上げていく。
見る見るうちに景色が変わりとても楽しい。
遠くには石鎚山や岩肌の途中に滝が流れているのが見えたり。
先週のファームロードとは違うけど、これはこれで
バイクで走るには最高。

石鎚山へつながる尾根には大きな駐車場があって車がたくさん止まっている。
ここから山頂までは2~3時間でいけるらしい。
今度行くところがまた増えてしまった。
こも、このシーズンは人が多そうだなー。
あんまりのんびりできそうもないので、その先に進む。
そこから先は今までの2車線とは違って、細い1車線道路で
ブラインドコーナーが続く。
しかも、前日の台風のせいか路面にはたくさんの落ち葉や枯れ枝が
落ちていて、運転するのに気が抜けない。
おまけに対向車が結構上がってくるのだ。
涼しいからいいけど、これで気温が高かったら、
足が焼けてしまうだろうなー。
ほとんど徐行運転のような速度で、ゆっくりと景色を見ながら走る。
だけど、ぼけーとしているときに限って急に対向車が現れたりする。
途中、子持権現山というとんがり帽子のような山が出現。
まるで、リオ・デ・ジャネーロの有名な山「パン デ アスーカ」
のような感じ!(あー写真取ってない!)
凄い急な岩にこびりつくように木が生えていて、
よく見ると頂上からクサリがずーと降りている。
おーこれを登る人がいるんだね。
さっきの遊歩道でちょっとひざに来ている今日は控えトコ(^^;
その先の瓶ヶ森を越えたところに「吉野川源流之碑」というのを発見
おーここが吉野川の源流か。

四万十川の源流は行ってみようと考えていたけど、吉野川の源流までいけるとは
思っても見なかった。
よーし、ちょっと先を急ごう。
道は変わらず細いまま、しかも樹林帯の中に降りていくと
さらに落ち葉が多く落ちていてとても気を遣う。
さらに対向車も増えてくるのでかなり大変。
1回危うくフロントがロックしかかり転けそうになったけど
なんとか持ちこたえた。あーーーーコワ。
やっと国道194号まで出た。
快走だー
もう12時近いので道の駅木の香に寄るけど11時前で食堂は開店前。
仕方なく先に進む。
途中、ツーリングの人と会うけど、荷物積んで走ってる人は少ないなー。
新しくできた道の駅でそばを食べ、ちょっと休んでから出発。
やはり下界は暑い。
ガソリンが心細くなってきたので、越智町で給油することにした。
町を走っていると「横倉山自然の森博物館」という看板。
おー横倉山って、スミレ写真家のいがりまさしさんがヒメミヤマスミレの話の中で
取り上げていたあの横倉山?
と早速行ってみることに。
そこはひっそりとして、休みかと思ったけど、やってました。
何でも有名な建築家が設計したそうで、あまりにもモダンな感じにちょっとびっくり。
ここは地史系の展示が多かった。
まずは地球の歴史から始まって地質の話、そして化石が出てきて・・・
おーーーなんと、トリケラトプスの実物化石!デカイ!
写真が撮れないのが残念。
レプリカじゃなくて、本物。凄いなーホントにいたんだなーこんなにデカイの。
草食と言ってもこんなにデカイの出てきたら、ビビリます。
息子に見せたいなー。
そんな興奮も醒めぬうちに先に進むと、出てきました。
牧野富太郎コーナー。
ここは牧野富太郎の本拠地だったんですね。
これまた実物のタイプ標本が展示しています。
ヨコグラノキというのはここではじめて取られたんですね。
コオロギランもはじめて見た。
たまたまやっていた特別展示南極展に展示してあった
南極の氷で手を冷やしてから出発。
この上には、遊歩道が続いているらしいけど、この暑さでは
ちょっと止めます。
んーまた訪れるところが増えてしまった。
さて、気を取り直して、いよいよ四万十川の源流に向かう。
国道439号に出てから峠に登って県道378へ。
まもなく「四万十川源流」という看板が。
しかしそこからはダート。
おーやはり走りに出て少しはダートを走らなくてはと思ったけど、
これがまた結構ガレている上にかなりきつい下り。
転けないように慎重に下っていくと、まもなく舗装路に出た。
あれ?源流はどこ?
と思ってもう少し下っていくが、どんどん下に降りていくだけで、看板などもなし。
もしかしてさっきの看板の所から歩くのかな?
と思いつつ、もう少し降りていく。
しかし変わらない景色に、こりゃきっとそうに違いない、次にUターン
できそうなところで引き返そうともう少し言ったところで
あの見覚えのある看板が出てきた。
こんなに下に下がるの?と思ったが、
そこからさらにダートの林道を上がっていくのだ。
入り口には車が1台止まっており、歩いている人もいた。
その横を静かに通り過ぎて行くが・・・・
結構着かない。 かれこれ3キロぐらいは進んでやっと着いた。
が、そこにはマイクロバスが2台も!!
えーーーこの道を上がってきたの?
歩いている人が見たらがっかりするだろうな。
そこからはさすがに山道を歩いて、源流地点まで約20分と書いてある。
今度はジャケットを脱いで、しっかりペットボトルを持って出発。
ここの所雨が多かったからか水が多い。たぶん歩く道と思うところも
ザーザーと水が流れている。
途中でハイクの集団とあった。きっとマイクロバスの人たちだな。
ここは不入山への登山道にもなっているみたい。その名前からして
何となく面白そうな雰囲気だけど、1時間半はかかるらしい。
歩道沿いには親切なぐらいに案内板があって迷わずにしかも、
正確に20分ぐらい歩いたら源流地点に着いた。

え?ここ?
確かに「ここが起点」と書いてはいるけれど・・・
まだ上から水がザーザーと水流れてる・・・
この量だと、ホントの1滴がしたたる源流地点を探して登るには
たぶん頂上付近まで登らないとダメだろうなー
写真を撮ったし、これで降りよう。
夕立降りそうだし
ペットボトルに源流の水をいっぱいに入れて駐車場まで降りる。
もうすでに3時過ぎ。
走りはじめてから15時間。ちょっとボーっとしてきた。
そろそろ帰ろうか。
四国カルスト行ってから四万十川沿いになんて思っていたけど、
カルストだけ行ってから松山に向かうことにする。
歩いていた人はどうしたんだろう?と思っていたら、
なんと車に乗って上がってきた。
やっぱそうだよね。お疲れさまです。
県道378から国道197へ出て広域農道をカルストに向かって上がっていく。
途中、夕立が降りそうで空が暗くなってきたけど、なんとか雨に遭わずに
上についた。
山口の秋吉台はなだらかな台地に広がるカルスト地形だけど、
ここは高い山の上に広がる頂上台地。
確かに上はカルスト地形なんだけど、それをこえるとすとーんと落っこちる
なんだか、妙な感じ。
確か平尾台も山の上に広がるカルストだったよなー。
それにしても、道脇はほとんど牧場になっていて有刺鉄線がはりめぐされ
なんだかちょっと異様な感じ。
有刺鉄線はいるのかなー。せっかくの景色がちょっと残念だった。
はっきり言って、もうかなりお疲れモードなんで、ここから先は
とにかく帰るぞとひたすら走る。
カルストの真ん中を走る県道383号から県道36号に抜け再び国道197へ
出るルートを走ったけど、分岐がいろいろ出てきて結構迷ってしまった。
しかもかなりのワインディングで国道に出た頃にはさらにへとへとに。
国道320号との交差点近くの道の駅で一休み。
今日は松山のフェリー乗り場近くで花火大会があるらしいので、
変な時間帯に行くと交通規制で大変らしい。
電話してフェリーの時間を確認する。
もう5時半には間に合わないので6時50分発に乗ることにする。
今は4時40分なんで余裕だなとそこでは思っていたが・・・
港に早めに着いたら何か美味しいものでも食べてゆっくりするか
などと思いつつ出発。
国道から県道32号に抜けて国道56号に出て松山に向かう。
松山に近づくにつれて車が多くなってくる。
伊予市を抜けた辺りから車がつながってなかなか進まない。
6時になった。
まだ、大丈夫だろうなと思っていたが、それから松山市内に入るにしたがって
ホントに渋滞になってしまった。
道が分からないので、素直に地図に載っている道を行くしかないけど、
渋滞しているからなかなか進まない。
足元が暑い。
まだかなり遠い所で、とうとう止まってしまった。
こりゃ、ちょっとやばいかもと思い、
とっさに、市内方面に向かう道に進む。
ちょっと遠回りになるかもすれないけど、市内を通って反対側から港に向かおう。
進んでいるうちに、これまた何となく気になる分岐。
ほとんど本能的に曲がる。
混んではいるけど何とか進んで、港まで近づいてきた。
しかし、港はすでに人だらけ。
しかも、止めるところを探そうとしている車がのろのろ、フラフラといるから、
運転する方も大変だ。
何とかフェリー乗り場まで着いたのが6時35分。
キップ買って、お茶を買ってバイクに戻ったらもうすでに他の車は
乗車していた。
ホントギリギリでした。
結局、昼以降何も食べることなくフェリーに乗った。
あー腹減った。
2時間半後、柳井に着いてすぐに
セブンイレブンでおにぎりを食べる。何だかさびしーねー。
家に着いたのは午後11時30分
23時間半で約730キロ
いやーー走ったけど、疲れたーーー
これからはもう少し体に優しく、
楽しいツーリングをしよーっと
以降、木曜までシャキっとしませんでした。