・医療従事者health care worker いりょうじゅうじしゃ
糖尿病患者の心理的・社会的側面に焦点をあてた世界的な調査研究DAWN2TM(Diabetes Attitudes Wishes and Needs:糖尿病に関する姿勢、願い、ニーズ）調査の結果があります。国際糖尿病連合（IDF:International Diabetes Federation）世界糖尿病会議のシンポジウムで発表していました。
本結果は2013年6月23日に3つの論文が発表されるとともに、第73回米国糖尿病協会年次学術集会でも発表しています。
日本を含む17カ国、15,000人以上の糖尿病患者やその家族、糖尿病ケアに携わる医療従事者を対象に調査していました。
治療計画を決定する際に担当の医療チームから意見を求められた患者は全体で29.2%、日本ではその半数以下の13.6%と低率であったことが明らかになりました。
日本では、医療従事者と患者とのコミュニケーションが不足しています。
多くの患者が慢性疾患に対するパーソン センタード ケアPerson centered care(心理的・社会的側面も配慮した「その人中心のケア」）を受けていないと回答していました。
全体で見ると医療従事者では過去12カ月に定期的に来院した患者さんに対して、慢性疾患に対するパーソン センタード ケアを提供したと半数程度の医療従事者が感じています。傾聴、励まし、自己管理を勧めるなどの実践的なサポートあるいはコミュニケーションのサポートを提供したと回答しています。
日本はいずれも平均より低率でした。
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