・毒痛みHouttuynia cordata/Dokudami どくだみ
ドクダミ科、東アジアが主産地、多年草で日本では北海道から沖縄まで全国的に分布する。語源には毒矯み(どくたみ:矯正)、毒痛み(どくやみ:いやす)、毒溜め(どくため)が変化したと諸説ある。宿根草で6~8月にかけ林や、森の木の木陰に高さ30cmほどでハート型の葉をつけ直径2cmの花が咲いて4片の白い花びらから雌しべと雄しべが突き出た格好をしている。
独特の強烈な臭みがあるがあり、茹でて水に一晩水に晒したり、からりと揚げ、高熱で処理することにより臭気を取り除く。酢味噌合え、ごま和え、煮浸し、揚げ物とする。
花・茎・葉を天日で7~10日乾燥させた後乾煎りし乾燥剤をいれて保存しどくだみ茶とし飲用する。臭みが少なくなってさらりとした感じで飲めるという。乾燥すると悪臭は消失し、抗菌力も消滅するとの報告がある。 虫さされに葉を揉んでつけたりする。
成分:花穂、果穂にイソクエルシトリンIsoquercitrin(血行促進・利尿作用)、葉にクエルシトリンQuercitrin(利尿作用・便秘解消)、デカノイルアセトアルデヒドDecanoylacetaldehyde(殺菌作用・美肌効果)、カリウム(利尿作用)を含み高血圧症にも有効で毛細血管を丈夫にする。作用が強いことから3杯/1日×3日程度より効果が期待できる。多くの薬効があることから十薬(じゅうやく)の生薬名を持つ。
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