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1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[キク科] 食生活について語ろう

2021年09月09日 | 美容ダイエット
◎キク科Compositae  きくか
  これからの季節に菊の花の香りが漂い、秋の風物詩となっています。9月 9日ごろ菊の節句重陽〈ちょうよう〉の節句として、中国では、奇数は縁起のよい陽の数であり一番数の大きい陽の数の9の数字が重なることから「重陽」として節句のひとつに数えられています。めでたい日として邪気を払い、長寿を願って祝う日であり菊の花を飾り、栗の時期でもあって栗の節句とも呼ばれ酒を飲み交わし祝いの行事がおこなわれています。
 中国は、この日に赤い山茱萸(さんしゅゆ:ぐみの実{厄払いとして用いていた})を袋に入れ身につけ丘や山に登り、菊の香りを移した菊酒を飲んだりして邪気を払い長寿を願うという風習がありました。
しかし現在では、旧暦の9月9日は、新暦で10月にあたります。新暦の9月9日では菊の咲く時期にはまだ早く、現在では重陽の節句としての行事はすたれ気味です。
 
 キク科の植物には、なにか特徴的な成分が含まれているように思えます。
主な食用・薬用で
◆食用菊Chrysanthemum しょくようぎく
  セスキテルペンが血流を改善し鎮痛作用、抗炎症作用などがあります。
 中国原産で中国では、古くから薬用とし利用されており、日本には、すでに奈良時代以前に薬用、観賞用として伝来していました。最近では、抑制栽培(電照栽培)、促成栽培が行われるようになり食用、観賞用ともに年中見られます。自然栽培では、9~11月を旬とし主産地は、紫色(延命楽:えんめいらく、もってもほか)の山形、黄色(阿房宮:あぼうきゅう)の青森県南部の特産とし知られます。苦味が少なく、独特の風味があり八重咲きの香りのよい大きいものがよいでしょう。花弁をむしり、酢をたらした沸騰したお湯で軽く茹で水にさらし荒熱を取った少ししゃきしゃきとした歯ざわりの残るぐらいがおいしく、お浸し、汁の実、漬物、酢の物、サラダ、てんぷらに秋の香りが楽しめます。保存食として茹でたものを板海苔状に乾燥させたものがあり、生同様に扱ってよく年中楽しめます。 
 
  菊は、漢方で肝臓、腎臓の機能を高め眼精疲労、視力の低下の症状改善に役立ち、その他抗菌(杭菊花:こうきくか、白い花)、解熱、降圧作用も認められ、経験的に菊花茶、菊花酒としても利用されてきました。香り成分で芳香性があるセスキテルペンが血流改善によく神経細胞を修復し脳の活性化に役立っています。
 
◆レタス
茎の部分に乳汁の苦味成分のラクチュコピクリン[サポニン様物質]が疲労回復に役立つ。
 
◆ゴボウ
ポリフェノール化合物(タンニン、イソクロロゲン酸)を含み漢方で種子を牛蒡子(ごぼうし)とし抗菌、解毒、消炎、解熱、利尿に用いる。ゴボウの種子には脂肪、配糖体などを含み、婦人病によく、妊婦の乳の出をよくするともいわれている。
 
◆シュンギク
香りの成分であるαーピネン、ベンズアルデヒド、カンフェリンは、神経を落ち着かせ、また防腐作用を持つ。健胃、咳止め、冷え性に利用されてきた。
 
◆アーティチョーク
薬草(葉・根)としても利尿、消化剤に用いられており、お茶、サプリメントがある。クロロゲン酸、シナリン(苦味成分)が脂肪代謝を促進し肝機能強化、ダイエット、消化促進機能があり独特の香りがありハーブティとしてリラックス効果が期待できる。
 
◆フキ
生の根を細かく砕いたり、葉を刻んで虫さされ、腫れ物、できもの、切り傷、打ち身、捻挫に利用さる。
 
◆オケラ
漢方で蒼朮(そうじゅつ)といいホソバオケラの根茎が健胃・利尿・発汗・鎮静・血糖値降下作用などあるとして用いている。夏には蒼朮(そうじゅつ)を燻した煙で蚊(か)を追い出したり梅雨の時の湿気払いやかびの防止にも使用していた。
 
◆セイヨウタンポポ
根を炒って粉にしたんぽぽコーヒーとし利尿(カリウム)、解毒(肝機能強化)作用があるとし飲まれる。
 
◆エキナセア
開花した紫の花、葉、茎からの搾取液が、くせがなく飲みやすく抗菌、抗炎、免疫力の強化作用が認められる。
 
◆カミツレ(カモミール)
花、軟らかい茎より精油し香りの成分がアロマセラピーで安眠・鎮静(アピゲニン)、鎮痛(ピサボロール)、アレルギー・湿疹(アズレン:抗炎、消炎作用)に有効で副交感神経を刺激する。
 
◆フジバカマ
薬用としてむくみ、皮膚炎によく、高血圧、糖尿病に用いる。芳香があり中国では、香草と呼ばれ、その成分は、クマリンで香料として葉茎を乾燥させ匂い袋、入浴剤に利用される。
 
◆ヤーコン
ビフィズス菌を活性化させるフラクトオリゴ糖を最も多く含み甘みがあり、低カロリーでポリフェノール、食物繊維、ミネラルが多い。血糖値抑制するとし健康食品に利用される。
 
◆ヨモギ
  根をよく洗いよもぎ酒に、新芽の若葉を青汁、粉末として健康食品に、白い綿毛(絹毛)を乾燥させもぐさの原料としている。葉緑素が毛細血管の拡張、抗アレルギー、免疫力を高める。グリーンのすがすがしい香りがあり精油(シネオール)しアロマセラピー(芳香療法)に用いられる。タンニンの殺菌、抗炎作用によりアトピーなどの痒みを和らげる。
 日本、中国を主産地とし全国各地の野山に自生、春菊と同じようなかたちで葉の裏側は、白っぽく産毛が生えています。夏、秋になり成長すると1mほどに成長し淡褐色の小さな花をたくさん咲かせる。
四方に根茎を伸ばし繁殖するすることから四方草(よもぎ)、よく燃える善燃草(よもぎ)など語源に諸説あります。端午の節句に、菖蒲(尚武に通じる)と蓬(毒、邪気を払う)を軒先に吊るし悪疫を払うという行事があり利用していた。
春3~5月に新芽が出た頃の軟らかい葉を摘み取り軟らかめに茹で水にさらし苦味を抜き多くは草もちの材料とし塩漬け、冷凍し保存できます。茹でて晒したものをそのままお浸し、汁の実、炊きこみご飯、佃煮に、またすり鉢でよく擦って上新粉、白玉粉とよく混ぜ弥生3月の草もち(よもぎ餅)に利用されます。主に草もちに利用されることからモチグサともいわれています。
もぐさ(艾)の構成成分としては毛茸(もうじょう)の葉裏の白い毛、T字形をしているのでT字毛とも呼ばれるものと、芳香がある線毛の主な精油成分としてシネオールCineoleを含みます。
            *シネオール
  ローズマリー、よもぎ、ウコン、生姜、ユーカリ、月桂樹などからのエッセンシャルオイル(植物から得られる芳香のある精油)は、さわやかな香りで頭をスッキリさせアロマセラピー(芳香のあるものを用いて行う美容療法)とし、体温調節機能を持ち冷え性によいとされる。胆汁の分泌促進し健胃に、保湿、血行をよくすることから消炎作用があり去痰、腰痛、神経痛、リウマチ、関節痛によい。抗菌性があり殺菌、防腐効果により乾物、衣類の防虫に利用される。
 
以上のような食材があります。ほかに観賞用などで栽培しています。 
 
  キク科の代表ともいえる菊は、菊の節句が日本に平安時代に伝わり、「重陽の節会(ちょうようのせちえ)」として宮中の行事として行なわれてきたのです。江戸時代には武家の祝日にもなっていました。しかし現在では、日にちがずれてしまい現在ではあまり盛んではありません。
菊は中国で高貴な花とされていたことから後鳥羽(ごとば)天皇(平安時代末期)より皇室の紋章としています。菊の花は、また中国では古くから漢方として用いられ栽培されていました。日本で食材として栽培されるようになったのは、室町時代とされ菊の産地として青森県、山形県、秋田県で主に栽培しています。
キク科の植物は日本でおよそ360種が知られています。世界中、地球上殆どの地域で生育可能です。顕花(けんか:花を咲かせる)植物のなかで最大の科といわれています。野生植物、帰化植物(100種以上)、栽培植物がありますが日本では帰化植物が多く見られています。
多数の小花が頭状の花序(かじょ)に密に集合し、周囲の総苞(そうほう:花を支える下の緑色部分)とともに頭花(頭状花序:とうじょうかじょ)を構成、頭花、頭状花とも呼ばれキク科の特徴としています。
主な食用・薬用で食用菊、チシャ(レタス・サラダ菜)、エストラゴン、エンダイブ、キクイモ、ゴボウ、シュンギク、アーティチョーク、フキ、ヒマワリ、チコリヨモギ、モッコウ、オケラ、タンポポ、カミツレ、ハルシオン、フジバカマ、ヒマワリ、ステビア、フキ、ヤーコンなど、観賞用のキク、アザミ、ノコギリソウ、ダリア、ガーベラ、ヒナギク、ヒャクニチソウ、マーガレット、マリンゴールドなどを栽培しています。 
一方では北アメリカ原産で明治時代、終戦後の帰化植物が郊外で雑草として繁殖したもので、ヒメジョオン、ノボロギク(ヨーロッパ原産)、セイタカアワダチソウ、ブタクサ、オオハンゴウソウ、セイヨウタンポポなどがあります。
 
同じキク科の植物でも菊では、周りの花びらが舌状花(ぜつじょうか)で中心部は管状花(かんじょうか)か、また、まわりも中心もすべて管状花から成り立っており茎などをちぎって白い汁がでてきません。タンポポでは、中心部の花びらもすべて舌状花で、茎などをちぎると白い汁がでてきます。キク科でも大きく2つのグループに分けることができます。
 
 キク科では香り成分が、有効成分として大きな役割を果たして、古くから生活の中に溶け込んできているようです。高貴な花ともされる菊、お灸の原料にしている艾(もぐさ)、頭をスッキリさせ、体温調節機能を持ち冷え性によいといいます。胆汁の分泌促進し健胃に、消炎作用があり去痰、腰痛、神経痛、リウマチ、関節痛によいとしています。抗菌性があり殺菌、防腐効果により乾物、衣類の防虫に利用します。肝臓、腎臓の機能を高め眼精疲労、視力の低下の症状改善に役立ちます。その他抗菌、解熱、降圧作用も認められ、経験的に利用してきました。血流を改善して神経細胞を修復し脳の活性化に役立っているのです。野菜としてのキク科植物は、ビタミン、ミネラル、食物繊維を多く含んで秋の食材として多いに摂食することをお勧めします。
 
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