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[フラボノイドの成り立ち] 食生活について語ろう 

2019年11月04日 | 美容ダイエット
フラボノイドの成り立ちFlavonoid origin ふらぼのいどのなりたち
  健康に良いとしてよくポリフェノール含んだ食品が好まれています。ポリフェノール(フラボノイド系と非フラボノイド系)はフラボノイドの一種のものも含んでいます。フラボノイドとは、植物に存在する水溶性の色素、苦味、辛味成分でありポリフェノールのひとつです。
フラボノイドにも多くの種類があり健康に寄与しています。これらの関係などについて調べました。多くの動物では、体内で作り出すことができず食物より摂取しなければなりません。
フラボノイドには、抗酸化作用やホルモン様作用などの機能性を持つものが多く、植物由来の成分です。
 植物に含まれる多くの色素、苦味の総称のひとつで、主に植物の花、葉、根、茎、果実などの表皮細胞に含まれ、その数は4000種類とも7000種類とも言われています。語源は、フラボンの名称でラテン語の黄色Flavusでフラボノイドに多くは黄色の色素があることによります。
植物系色素は、カロチノイド系色素(ビタミンA効果を持つ)、クロロフィル系色素(葉緑素:デンプン合成)、フラボノイド系色素(カルコン類Calcones、フラボン類Flavones、フラボノール類Flavonols、アントシアニジン類Anthocyanins)に分類します。
フラボノイドFlavonoid系には構造の違いによってカルコン類Calcones、フラボン類Flavones(ルテオリン)、フラボノール類Flavonols、アントシアニジン類Anthocyaninsが存在します。
他にフラバノール類(カテキン等の渋み・色素成分)、フラバン類、フラバノン類(渋み・色素成分)、イソフラボン類(苦味)などに分けられ混在しています。


◇カルコン類Calcones
 黄色の色素の主成分です。カルコンから酵素によってフラバノンとイソフラボンを経てフラバノールを生成し、フラバノールからアントシアニジンやフラボノールを経て各種フラボノイドへ誘導しています。
近年、カルコン類は多数天然に存在、発見しホップ(キサントフモールXanthohumo)、ダリア、キバナコスモスなどの黄色品種の花に配糖体として含む黄色色素、ベニバナの花に含まれる酸化された紅色色素Carthamone(カルタモン)などがあります。
◇フラボン類Flavones
柑橘類、白色野菜、花に多く含み主としてヒドロキシ化(水酸化)あるいは配糖体とし存在します。フラボンの名称はラテン語のflavus(黄色)に由来しています。
基本のフラボンは、無色ですが、その誘導するものは黄色で色々の植物に含みます。無色の微酸性を示し、アルカリで黄色に鉄と反応して緑、褐色になりますが、変色しにくい安定した色素で水またはアルコールによって抽出しています。
 フラボン配糖体は、フラボンに糖が結合している化合物です。パセリのアピイン、だいだいのロイホリン、ジギタリスのグルコルテオリン、セロリ・パセリのアピゲニンApigenin、ケルセチン、シトロニン、ヘスペリジン、ナリンジン、ノビリチン、ダイジン、トリシン、ルチンなどを含みます。
酸で加水分解されにくい種類にビデキシン、オリエニチンがあります。アピゲニンは、ダリアの花、こうりゃんに含むフラボン類で知られています。


◇フラボノール類Flavonols
ポリフェノールの一種でもあり、天然に最も広く存在しています。
 主に玉ねぎ、大豆、ブロッコリーに含む淡黄色の色素・苦味のある成分で、ガランギンGalangin(プロポリスに含む)、ケルセチンQuercetin(配糖体のルチン、クエルシトリンQuercitrin)、ケンフェロールKaempferol、ミリセチンMyricetin、フィセチンFisetinが知られています。
欧米では、一日の フラボノール類摂取量を20~50mgと推定しています。
◇アントシアニジンAnthocyanidin・アントシアニン類Anthocyanin、
 青色の花の色素群で普通酸性溶液中で紅色、アルカリ性溶液中で青色のうち配糖体となっている物質です。色素本体はアントシアニジンAnthocyanidinです。
 アントシアニジンが作られるためには、果実の中のでんぷんが糖に変わることと、低い気温の中で太陽の紫外線をいっぱいにうけることが必要で新たに合成しています。 
アントシアニンは、アミノ酸であるフェニルアラニンから生合成し、この生合成の過程に関与する遺伝子が解析されており、アントシアニン生合成過程の転写因子であるMyb(ミブ:Myeloblastosis)遺伝子が重要な働きをしています。
◇フラバノール類Flavanol(フラバン-3-オール)
  烏龍茶・紅茶で赤っぽい色をしているのは、酸化酵素の作用で酸化重合物(合体カテキンで、テアフラビン類・テアルビジン類)が作られ本来は水溶液中では無色のカテキンが、オレンジから赤色となることによります。カテキン等の渋み成分です。

◇フラバン類Flavan
 フラボノイドの骨格として自然界に存在し、従ってフラバンという形では自然界に存在しません。ポリフェノールの一種でもありフラバノール、フラバノン、フラボン、フラボノールの基本となる構造を持っています。
主なものにアピゲニンApigenin(フラボン類)、ケルセチンQuercetin(フラボノール類)、アピインApiin(フラボン類)、ヘスペリジンHesperidin(フラバノン類)、ナリンギンNaringin(フラバノン類)、ダイジンDaidzin(イソフラボン:ポリフェノール)、ルチンRutin(ポリフェノール)、トリシンTricin(フラボン類)などがあります。
 フラボノイドはフラバンの誘導体という位置付けで、誘導体とは元の物質が化学反応によって変換された後のものを指します。例えばフラボノイドはフラバンが変換されて生成されたという位置付けから、フラバンの誘導体となります。
◇フラバノン類Flavanones  
  遊離または配糖体 としてミカン科、キク科、バラ科、シソ科などの高等植物に無色結晶で見いだしています。特に柑橘類に多い成分でヘスペリジンHesperidin、ナリンゲニンNaringenin、ナリンギンNaringinなどがあります。
ポリフェノール、別名でビタミンPの一種としてアレルギー症状への 改善効果が認められています。
 フラボノイドの一種であるフラバノンが様々な修飾をうけることで生合成しています。代表的なフラバノンであるグレープフルーツ・トマトに含むナリンゲニンは微かに苦味を感じるアミノ酸のフェニルアラニンPhenylalanineから経路を経て生成します。
◇イソフラボン類Isoflavone
 植物に広く分布しいるフラボノイド系ポリフェノールで特にマメ科の大豆の胚芽部分(大豆の2%)に0.1~0.3%多く含まれ苦味、渋味の成分です。
ダイゼインdaidzein、ゲニステインgenistein、グリシテインglyciteinで、配糖体としてダイジンdaidzin、ゲニスチンgenistin、グリシチンglycitinなどとして存在します。
 推奨量は、40mg/1日程度、納豆で50gぐらいに含みます。大豆イソフラボンは、100g中で煮豆70mg、黄な粉270mg、大豆140mg、豆腐20mg、おから10mg、油揚げ40mg、味噌50mg、豆乳25mg、醤油1mg程度を含んでいます。
フラボノイドの生合成は、アミノ酸の1種のL-フェニルアラニンから出発して酵素(フェニルアラニン・アンモニア・リアーゼ(phenylalanine ammonia-lyase )によってtrans-ケイ皮酸、4-クマル酸を経て4-クマロイル-CoAを合成します。
これに3分子のマロニル-CoAがカルコン合成酵素(CHS)の触媒により縮合して最初のフラボン構造であるテトラヒドロキシカルコン(カルコンの1種)が作られています。

ポリフノールPolyphenolはフラボノイド系(フラボン類、アントシアニン類、フラバノール類)、非フラボノイド系(タンニン、クロロゲン酸)等に分類しています。ポリフェノールは 主におよそ90%のフラボノイド系と非フラボノイド系(フェノール酸系)に分類できます。
これらの種類は植物に幅広く含むリグナンLignan(アントシアニンやポリフェノールのフェノール酸の類)、β-ジケトン類β-Diketone(クルクミン)、エラグ酸(タンニンの一種)、クロロゲン酸Chlorogenic acid(苦味の成分)、クマリン(香り成分)があります。


 フラボノイドには抗酸化作用があり、植物では日光からの紫外線を浴びる植物の自己防衛の酸化防止に作用し色素、苦味、渋みのもとになり野性種に多く栽培種には少ない傾向です。それぞれに多少の違いがありますが人の毛細血管を保護して丈夫にする作用等があります。
抗菌作用、抗がん作用、抗アレルギー作用、血圧の上昇を抑制します。色素、苦味、渋みのもとになる野菜とともに抗酸化酵素を作るためには、ミネラル、たんぱく質も必要です。
体内にこれらの抗酸化酵素の原材料が十分にないと、体は抗酸化酵素のSOD (Superoxide Dismutase:スパー・オキシド・ディスムダーゼ)、 グルタチオンペルオキシダーゼGlutathione peroxidase、カタラーゼCatalaseなどを作ることができません。栄養バランスの取れた食生活が望まれます。
 
 
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