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健康的食生活のための情報を発信です。
1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[アメリカの食生活] 食生活について語ろう

2020年05月04日 | 美容ダイエット

・アメリカの食生活の動き
 
ここ20年ほど前からアメリカ国民の食生活が少しずつ変化しナチュラルオーガニックスーパーマーケットも急増中といいます。
日米における全ガンの死亡率は、1990年から2000年に掛けて10万人当たりで日本(177人から236人)へアメリカ(203人から197人)でその差ひろがっつています。
アメリカでは、病気を治療するのでなく食事・食習慣の改善によって予防への取り組みが行われています。特に、野菜、果物、ハーブなどを食生活の中で積極的に摂取し、病気を予防しようという試みです。医療や保険に費やす膨大な費用の抑制に繋がると経済的な効果への期待があります。

1977年にマクガバン委員会が発足し、アメリカ国立がん研究所と連係を強め、1990年にはアメリカの国立がん研究所が中心となって「デザイナーフーズプロジェクト」がスタートしました。1990年に「デザイナーズ・フーズ計画」の報告でデザイナーズフードともいいます。ガン予防に有効な可能性のある野菜、果物、ハーブ、香辛料などの食品を選び研究しての発表です。
その食品は、重要度の増加の具合によってピラミッド型に三層に振り分けて表示しています。

デザイナーズフーズでトップのものがにんにくになります。

第一グループでピラミッドの一番上位:🧄にんにく、きゃべつ、カンゾウ、大豆、生姜、セリ科植物(🥕人参、🥬セロリ)、パースニップ(アメリカぼうふう)         

第二グループでピラミッドの真ん中:🧅たまねぎ、🍵お茶、ターメリック(うこん)、柑橘類(オレンジ、🍋レモン、グレープフルーツ)、ナス科(🍅トマト、🍆なす、ピーマン)、アブラナ科(🥦ブロッコリーカリフラワー、芽キャベツ)

第三グループでピラミッドの下位:カラス麦、ミント、オレガノ、キュウリ、ローズマリー、セージ、🥔じゃがいも、タイム、チャイブ(アサツキ)、🍈マスクメロン、バジル、タラゴン、大麦、ベリーの順です。

三食のバランスのとれた食生活と予防の意識が、ガンに罹りにくい身体を作ります。できるだけ精白されていない穀類と緑黄色野菜の摂取を奨励しています。
食べると言うことは、噛むことであり噛むことで唾液がでて、消化を助けるだけでなく、脳の活性化にもつながります。

低所得層では、確かに巨大バーガー、ピザ、ステーキ、ソーダなど高カロリーなものもあり、低価格で好んで食べている人もいます。肥満大国アメリカの歴史がいつしか返上する時が来るのはそう遠くないでしょう。経済協力開発機構によれば、アメリカ人の肥満率は 1970年代には15%程度であったものの、 1980年代以降急速に上昇し社会問題化し経済協力開発機構:OECD(加盟36カ国)の2010年のデータより、BMI値30以上のアメリカの肥満率は33.8%、日本は3.4%、 日本人に比較しはるかに高率です。近年は無添加やオーガニック、ノンシュガーなど、健康志向の食品が主流となっています。

タバコを吸わない人、更に果物や野菜を好きな人もガンになりにくいといいます。ビタミンA、Cが、活性酸素の働きを抑えて、ガン予防に働くということです。大豆・大豆製品・牛乳もガン予防に適します。
 脂肪をとり過ぎない、塩分を少な目にする、肉より魚など、肥満に注意し、適度な運動、散歩を心がけるのもよいでしょう。糖尿病、高血圧を防ぎます。ひいては健康的長寿につながります。
さらに、なかなか人間関係の良好でない、自分の心の内を発散ができない、こもりがちの人は、ガンになりやすいともいいます。ガンの予防といって、もちろん確実なことはいえませんが、「ガンと食物・心」について解明しつつあることを、ふまえ前向きに生きていくことにより、その人の人生にプラスになるのです。

マクガバンレポートMcGovern report McGovern reportの報告があります。
  日本人が昭和30年代から40年代にかけて食べていた食事が反映されたアメリカの食事指針で1977年のマクガバン報告です。
(1)がん、心臓病、脳卒中などのアメリカの6大死因となっている病気は、現在の間違った食生活が原因になって起こる食源病である。この間違った食生活を改めることで、これらの病気を予防する以外に先進国民が健康になる方法はない。
(2)現代の医学は、薬や手術といったことだけに片寄り過ぎ、栄養に盲目的な片目の医学であった。医学に盲目的でない医学に作りかえる必要がある。
(3)これまでは病原菌退治中心の医学だったため、栄養コースを必須にしている医大はわずか4%である。医師の再教育が必要だ。
としています。
この現代のひどい食事とは、高脂肪、高カロリーの動物性たんぱく質に偏った食事ということです。そして「世界に1箇所だけ理想的な食生活を送っている国がある。私達はその国の食生活を見習うべきだ。」とも書いてあります。
この国はどこかと言うと、なんと他ならぬ日本なのです。しかも現代ではなく、300年前の元禄時代(1688年~1704年)の日本だそうです。
これが具体的にどういう食事かと言うと、精白しない穀類を主食に、季節の野菜や海草や小魚という内容です。動物性の脂肪、精製加工した糖分を減らし、こういう食事をすることが大切だとレポートしています。
皮肉なことに当の日本では、食生活がどんどん欧米化してしまっています。日本の栄養学もいまだにカロリー計算ばかりで、古い栄養学から抜け出せていません。
医学会でも、日本では今も食事療法や栄養学は重視していません。栄養学が必須科目な医大は片手で数えるほどしかないようです。もちろん医師国家試験の科目にはなく他方、看護師養成では必修であり、看護師国家試験の科目にはあるようです。
  アメリカより1990年代にオプティマル・ヘルスOptimal Healthという言い方が上陸し、年齢に応じ最高の心身の健康状態のことで最善の(Optimal)健康(Health)状態を心身共に生涯続けることを意味しています。
そして1991年、農務省、国立ガン研究所、民間企業、民間団体が協力し、野菜、果物を1日5皿以上食べようという「5 A DAY」運動が始まりました。イギリス、フランス、カナダにも広がり、日本でも2002年に「5 A DAY」協会を設立しています。
アメリカ政府は 1979 年に政策として医学以外の分野を見直すということを始めました。食材、栄養などのサプリメントや、東洋医学や他国の伝統医療や民間療法など、一般的に補間代替医療というものを国で取り組むようになったのです。
その結果は 1990 年を頭打ちに、癌患者数および死亡数とも減少しています。アメリカでは1960年代から心臓疾患が激増していて、その現状と予防策が述べられたのですが、理想的なエネルギー摂取として、
・タンパク質 15 ∼ 20%
・脂質    20 ∼ 25%
・炭水化物  60 ∼ 65%
という摂取比率です。当時、肥満大国といわれたアメリカでは、カロリー摂取比率の40%を脂質食が占めていました。肥満からくる疾病(現在の生活習慣病など)の予防として、脂質を大幅に減らして炭水化物を増やすようにとレポートしていました。その摂取比率が上記の数字というわけです。
じつは、ちょうどその頃の日本人の食事によるエネルギー摂取バランスが、このマクガバンレポートの提言とよく似た状態でした。戦後しばらく続いた食料不足・栄養不足に悩まされた時期を脱して、良好となってきた食料事情の下で、高度経済成長を果たすとともに、長寿命化に向かっている最中だったのです。
食事内容として、ご飯が主食という旧来の和食の形を残しながら、脂質・タンパク質を含む食品が副食として充実してきた。その結果として、マクガバンレポートが健康生活のための理想とした栄養バランスを実現していたわけです。
その実態が徐々にアメリカなどに知られるようになって起きたのが、1980年頃から始まった和食ブームです。
食生活をヘルシーにというアメリカ人の期待にアメリカでは、食事以外にも自然治癒力を高めるため、西洋医療以外の道も模索するようになりました。
1992年に、日本の厚生省にあたる国立衛生研究所に代替医療部が設けられ、代替医療の有効性を研究し、評価に値するものに支援がなされています。東洋医学、栄養療法、ハーブ療法、心理療法、カイロプラクティック、ゲルソン療法などなど、多岐にわたる代替医療の研究をしています。
現在では多くの州で代替医療に保険が適用され、西洋医学一辺倒ではなく、さまざまな代替医療も取り入れた統合ホリスティック医療の道へ進んでいるそうです。そういう事すべてがガンの発症率、死亡率共に減少している、という成果を生んだと言われています。
しかし日本ではまだ代替医療は、医学界からほとんど受け入れられていないのが現状です。
日本は平均寿命も世界一ですが、寝たきり老人の数も世界一と言われています。適切な食事指導で免疫力を高め、予防医学にも力を入れるようなお医者様も存在していますが、ごくごく少数です。
早くに適切な改革が望まれますが、ともかく今のところ、基本的には自分の身は自分で守り、そもそも病気にならないような食生活をおくるのが一番です。

米国では、国民医療費の高騰に伴い、「政府機関や保険会社が有効性・安全性を認めた補完代替医療」は、健康保険の対象とするようになりました。
これには、ひとつの原因だけでは発症しない慢性病などに対して、生活習慣など「全体的・全人的」にアプローチする補完代替医療のほうが、「原因撲滅型・対症療法型」の現代西洋医学より効果があるのではないか、という考え方が背景にあります。

わが国は、以前より、漢方薬や鍼灸などの東洋医学の一部が健康保険で認められているため、補完代替医療を受け入れやすい社会的素地を持っていると言えます。
しかしながら、医学的根拠という点では、ほとんどの補完代替医療は検証されていないのが現状です。

 

ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。

 

 

 


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