・ 石斑魚・鮎魚女・鮎並Fat greenling あいなめ
アイナメ科、関西では、アブラメと呼ばれ、体長40cm、紡錘形で側線(そくせん:水の流れ、圧力などを感じるところ)が5本あって側線が多いほど敏感、敏速という。鯵にはゼンゴといわれ発達している。多くが灰褐色で暗褐色の斑点がみえホッケに似た表皮をして成長すると雄と、雌で色が異なってくる。また、生息する場所によって体色が異なり黄色から赤褐色、褐色がかっているものがみられる。
アイナメの肌が、落ち鮎の肌がざらざらしてくるのに似ていることから鮎並などの字が当てられたとといわれる。英名がFat greenling(油っぽい、緑のタラ:海草のあるところに住む油っぽいタラに似た魚)で北海道以南、日本各地の海藻の多い岩礁のある海上より水深20mまでの沿岸に生息する。
雑食性で、産卵期は、11~12月であり、3~6月頃の春~初夏を旬というが高級食材としている。柔らかく油が乗っているが淡白な白身で鮮度が低下しやすいので新鮮なものを刺身、椀だね、塩焼き、煮付け、から揚げ、汁物に、開き干しなどがよい。
100g中にエネルギー113kcal、タンパク質19.1g、脂質3.4g、カリウム370mg、ビタミンD9μg、ビタミンE1.7mg、ビタミンB!:0.24mg、ビタミンB2:0.26mg、ビタミンB6:0.18mg、ビタミンB!2:2.2μgを含む。