・金柑Kumquat きんかん
ミカン科、中国原産、中国より伝来したといわれ日本では、暖地の和歌山県、静岡県、宮崎県、鹿児島県、福岡県で栽培、生産する。果実は、小さく長円形のナガキンカン、球形のマルキンカン、より小さい球形のマメキンカンなどがあり樹木は、常緑低木2mぐらいまで成長し6、7月頃香りのある小さい白い花を咲かせる。
果実は、12g内外で濃いオレンジ色をしてつやのあるのがよく冬に成熟し来春まで落下せず12月から翌年の2月を旬とする。
最近は、ハウス栽培が行われ温度調節され、10月末には、店頭に並んでいる。ミカン科で最も小さい果実に属し豆きんかん(姫きんかん)は、盆栽としての利用がある。果肉は、酸味があり、皮には香り、甘味が程よく皮ごと食べることが多いので栄養価値が高い。
ナガミキンカンと4倍体ニンポウキンカンとをかけ合わせて種無しの沖縄の暖地で1個20gになる金柑(ぷちまる)が2000年ごろより行政法人農業技術研究機構によって開発している。ゼリー、ジャム、マーマレード、砂糖煮、甘露煮、金柑酒とする。100g中カルシュウム80mgで果物、柑橘類の中で最も多くビタミンCは、全果49mg、ビタミンA22μg含む。
うす皮、すじに含まれるヘスペリジン(フラボノイド色素)は、毛細血管を丈夫にする働きがある。風邪の民間療法としてのどの炎症を押さえ、また咳止めとして用いられる。
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