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5つの目標を作り始まった、永住LIFEの幸せなオーストラリア永住権への道

幸せなオーストラリア永住権への道 127 ブラックアウト

2007-11-28 20:39:39 | Weblog
ジェイソンからクレアを自分の暮らす街に行こうと誘ったという話を聞いてから、僕の心はずっとざわついていた。パーティーはまだ中盤で酔いつぶれてしまうわけにはいかないことは分かっているのに、なんだか落ち着かなくてチュックとマークが作ってくれたバーボンコークをすすめられるままに一気に2杯も飲んでしまった。

庭の芝生の上にはマサヤをはじめとした、チュックとマークのオールドサーファーズの作る濃いバーボンコークで撃沈されてしまったヤングサーファー達が、半ば意識を無くして転がっていた。そんな酔っ払いをながめながらでも、僕の目は人ごみの中から無意識にクレアの姿を探していた。

「おーい、永住ライフ。なんだよ、もう撃沈されちゃうのか?せっかくバーベキュー係から開放されたと思ったらケンはもうソファーの上でひっくりかえっているし、アッキィーはパンツまでビショビショに濡らしてそこらいじゅう走り回っているし、みんな完全にできあがっているじゃないか。俺もペースをあげないと追いつけないよ。」

「チアーズ、ミスターバーベキューおつかれさま。よくがんばってくれたね、ダニーの焼いたバーベキューを食べて、みんな喜んでいたよ。」

僕はスイミングプールから新しいビールのビンを2本持ってきて、ダニーに手渡して乾杯をした。ついさっきまで煙に包まれてバーベキューを焼いてくれていたダニーの長い髪は汗で濡れて光っていた。

「そういやジェイソンは見つけられたのか?ちゃんとパーティーを楽しんでくれていたか?俺の作ったラムチョップとホットドックを食べてくれたかなぁ。」

「ああ、ジェイソンはジェイソンなりに今日の夜を楽しんでいたよ。料理もちゃんと渡してきたから食べてくれていると思うよ。ああ、そうだ。そうだ。それはそうとミスティーは怒ってない?ダニーはずっとバーベキュー係をしていたからミスティーと一緒にいられなかったから。」

僕はジェイソンとクレアの間のことをダニーに話したくなくて、急に会話の流れを変えた。ダニーは一瞬不思議な顔をしたけれど、さりとて気にするわけでもなく次の会話に入っていった。ダニーと話しながらも頭の中ではさっきのジェイソンの言葉がぐるぐるとまわっていた。

もう夢の街を探して旅をする必要なんかない。
クレアもきっと俺の街が気にいるはずだ。

僕、自身なぜそんなにクレアのことが気になるのかさっぱり分からなかった。彼女はほんの数週間前までは、まったくの他人で僕の人生の登場人物の中にはいなかったんだ。僕は大好きな仲間達に囲まれて、オーストラリアで暮らすことができるように毎日、進んでいた。

実際、それ以外に仲間やサーフィンやシリンダーズよりも大切なことなんてなかったはずだし、気にかかることもなかった。ただ自分の目標に向かって進んでいることが実感できていればそれ以外には何もいらなかったのに、僕は自分の心の中に今まで住んでいなかった何かが入り込んできたことをこの時に始めて感じた。

それがいったい何なのかは僕にもよく分からないけれど、こんなに胸が落ち着かないのはマークに飲まされたバーボンコークのせいじゃないことは分かっていた。その時、ケンとダニーの家から大きな叫び声が聞こえた。

それは女性の叫び声と複数の人が何か大声で叫んでいる声だった。僕とダニーは声のするほうに振り返ると瞬間的に立ち上がり、同時に走り出した。

ドアの入り口からリビングには大勢の人垣ができていた。僕とダニーは必死にその人垣を掻き分けて騒ぎの中心を目指して進んでいった。みんな口々に色々なことを話したり、叫んだりしていたけれど、僕の耳にはそれはただの雑音としてしか入ってこなかった。人垣でできた大きな円を掻き分け、その中心にたどり着いたときに見た物は倒れたテーブルと、床の上で粉々に砕け散ったいくつものワイングラス、そしてその上で目を閉じたまま倒れているクレアの姿だった。

僕はクレアのそばにかけつけ肩を両手で抱きながら、何度も名前を呼んだ。それでも返事は無かったし、閉じられたままの二つのまぶたはピクリとも動かなかった。よく見ると砕けたグラスで切ったのか腕からは真っ赤な血液の線が流れていた。

「ここから動かさなきゃ、割れたガラスで体を切るよ。」

誰かが大きな声で叫んだ。その声に反応するように周りの人垣から誰かがでてきてクレアの足首を掴んだ。そして同じタイミングでクレアの頭の方から別の誰かがでてきてクレアの両腕を掴んで一気に上に持ち上げた。

それでもクレアの体はぐったりとしていて、足首と手首を持たれて持ち上げられた様子はまるで生きている人間のようには見えなかった。そして、まるで物を運ぶようにクレアの体を運ぼうとしている様子を見ると、考えるより先に僕の体が動いていた。

僕はクレアのそばに走りより、持ち上げられたクレアの首と太ももに両手を廻して抱きかかえ、一気に立ち上がった。立ち上がるときに割れたグラスの破片が裸足の僕の足を傷つけたけれど、そんなことは一瞬の痛みだけですぐに忘れてしまった。

さっきまでまるで人形のように持ち上げられていたクレアの体は僕の腕の中でぐったりとしながらも、息をしている人間であることを感じさせてくれた。2階のベットルームに連れていって休ませようとクレアを抱き上げたまま歩き始めると、いっせいに大きな人垣が割れて道ができた。そばではダニーが心配してずっとついて来てくれた。クレアの体は僕が考えていたよりも、ずっと軽くて、そして折れてしまいそうなほどに華奢だった。

階段を上がりきり、ケンの部屋のベッドの上にそっとクレアの体を横たえて、うすいシーツで体を覆った。僕は床の上にひざまずいて何度もクレアの名前を呼んだ。何度目かに彼女の名前を呼んだときにゆっくりとクレアがまぶたを開いた。

「永住ライフ、わたし、、、。」

「大丈夫、無理して話さなくてもいいよ。今、お水を持ってくるからね。」

水を取りに行くために立ち上がろうとすると、それまで力の入っていなかったクレアの手がぎゅっと僕の手を掴んだ。そして、何も言わないで僕の目をじっと見ながら首を2回、横にふった。そばについていてくれたダニーが、自分が水を持ってくるからクレアのそばについていてやれと言い残して、階段を静かに下りていった。

僕はベットの脇に座りなおし、クレアの手を握ったまま心配ないよって言って笑って見せた。クレアはうなずくと目を開けてずっとこっちを見ていた。

「永住ライフ、わたし。」

「なんだいクレア?大丈夫かい、落ち着いてからでいいんだよ。」

「わたしね、、、ううん。ありがとう、わたし大丈夫だから。たまに目の前が真っ暗になって意識がなくなっちゃうだけだから、小さな頃からたまにあることなの。」

「落ち着いたら一緒に病院に行こうか?救急車を呼んでもいいし、タクシーを呼んでもいい。」

「ううん、本当に大丈夫。いつも、病院に行っても点滴をして一人で横になっているだけだから。このままここにいるほうがさみしくないわ。」

ダニーが心配そうな顔をしながら、大きなグラスに水を入れてストローを挿して持ってきた。クレアがゆっくりと水を飲み、僕が事情を話すとダニーは少し安心したようだった。

「クレア、何にも心配しなくていいから横になっていないよ。集まっているみんなにも俺から大丈夫だと伝えておくし、パーティーはまだ続くから、もし元気になったら降りておいで。それまで永住ライフがそばにいるから。」

ダニーはクレアに心配をさせないように明るく言うと、ゴールデンリトリバーのような大きな目でウィンクをして部屋を出て行った。

僕はクレアの手を壊れないようにそっと握り、もう一度クレアの顔を見て微笑んだ。クレアも一度優しく微笑んでから、どこかとても遠くを見つめていた。

「永住ライフ、ごめんね。わたしも永住ライフに話したいことがあるの。」

クレアはしばらく天井を見つめた後に、僕の手を握り直し、静かにまぶたを閉じた。


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幸せなオーストラリア永住権への道 126 夢の街

2007-11-21 20:31:30 | Weblog
薄暗い部屋の中で振り返った二人の顔だけが月の灯りに照らされて銀色に光っていた。何も言葉がでてこない僕はしばらくの間そこに立ち尽くしていた。永遠のような一瞬から現実の世界に引き戻したのは細い絹糸のようなクレアの声だった。

「永住ライフ、みんなはどうしているの?」

今まで目の前で起こっていた現実をまるで何もなかったかのようにクレアは普通に話し掛けてきた。そのおかげで僕はクレアの質問に応えるだけで、用意していなかった形にならない言葉を無理に口に出さないですんだ。

「みんな楽しんでいるよ。そうだ、ジェイソンにバーベキューを食べてもらおうと持ってきたんだった。」

僕は振り返って、後ろ手にドアを閉めてから大きなため息をついた。目の前で起こっていた現実よりも、クレアがジェイソンと二人で部屋にいたことについて何も説明をしなかったことに僕は心が沈んだ。僕には関係のない世界がそこにはあった。

ゆっくりと階段を下りるとダニーが用意してくれた料理をのせた大皿がそのまま置かれていた。さっきまではおいしそうな脂をたらしていたラムチョップも、ピカピカと光り輝いていたホットドックのソーセージも、今では冷え切って白い脂が固まり、すっかり輝きを失っていた。

僕は、そのまま部屋に戻る気分にはどうしてもなれなくて庭のスイミングプールに飲み物を取りにいった。庭にでると完全にアルコールにやられて酔いつぶれてしまったマサヤが、頭を芝生の上にのせ、両手足を開いて、おしりだけをビールや飲み物が入った子供用のスイミングプールに突っ込んだまま大の字になって空を仰いでいた。

「よぉ、永住ライフ。なんて顔をしているんだよ。」

僕はマサヤの言葉を聞いて驚いた。今、僕はそんなにひどい顔をしているんだろうか。水が張られたスイミングプールの水面に、自分の顔をうつして見ようと覗き込むと銀色の月が輝いていて、真っ黒な僕の人影だけが映っていた。

「だから、なんで永住ライフの顔が4つもあるんだよぉ。お前、いつのまにそんな技を身につけたんだぁ。」

マサヤはただ酔っ払っているだけだった、そんな酔っ払いのマサヤの言葉に反応してしまう動揺している自分の心がはずかしくなった。僕は、そのままプールの中に顔を突っ込んで笑ってみた。冷たい水のおかげで頭と顔はスッキリしたけれど、余計に僕の心は重くなった。

濡れた髪を両手でかき上げて、顔についた水滴をTシャツのすそで拭くと夜の潮風が僕のほほをなでていった。そばにいたジュンとノリに手つだってもらってマサヤをプールから出し、芝生の上に置いたサマーベットの上に寝かせた。僕はプールの中からビールとレモンラスキーと取り出して、二人がいる部屋に戻ることにした。

ドアの前に立ち、今度は2回ノックをしてから部屋の中に入った。部屋の中はあいかわらず薄暗く月の明かりだけが窓から綺麗に差し込んでいた。クレアとジェイソンはさっきより少し距離をあけて座っていて、同じように月を眺めていた。

「少し時間がたったから冷めてしまったけれど、ダニーがジェイソンに食べてもらいたいって言いながら作ってくれたんだ。」

僕はジェイソンに料理ののった紙皿とビールを渡し、クレアにはレモンラスキーを手渡してそっと部屋をでることにした。振り返りながら、心の中で今日は僕はホストなのだからみんなに楽しんでもらうんだと考えていた。そして、部屋の外に出ようとする僕のことをクレアが呼び止めた。

「永住ライフ、ちょっと待って。あなたも一緒に月を眺めていかない?」

「ありがとう。でも、僕はやめておくよ。今夜はホスト役だからみんなに楽しんでもらわなきゃならないんだ。」

「でも、永住ライフや私、そしてジェイソンだって今夜のパーティーの参加者なのよ。一緒に月を見て楽しむ時間くらいあったっていいと思うわ。ねぇジェイソン。」

クレアは体の向きをジェイソンの方に向きなおしてそう言った。腰に巻いているサルサから二本の細くて長い足がでて、月の光があたり白く輝いていた。

「永住ライフ、よかったらこっちに来て一緒に座っていかないか?俺もお前と話をしてみたいんだ。」

ジェイソンにそう言われて僕は部屋に残ることにした。彼が僕と話をしたいと言ってくれているのにこのまま出て行くのは失礼だし、逃げるようなまねはしたくなかった。僕がうなずくとクレアとジェイソンは二人の間にスペースをつくってくれた。

二人の間に座ってみると、そこからはちょうど正面に多きな銀色の月が輝いているのが良く見えた。僕らは何も言葉を発しなかった、月の明かりに照らされて静かに座っていると心のなかの壁や垣根が自然に消えていってしまうように感じた。誰に何を聞かれても、今ならなんでも本当のことを話してしまうような気がした。

「私、外に出てくるわ。ケンともまだあまり話していないし。」

クレアはサルサのすそを綺麗にそろえると静かに立ち上がり部屋から出て行った。僕は彼女を引き止めたいとも、一緒に出て行きたいとも思わなかった。もう少し、ここでジェイソンと座っていようと自然に思った。

「永住ライフもいろいろな街や国を旅してきたんだろ。そして今はオーストラリアで暮らしている、クレアも永住ライフもそんなに自分の街や国が嫌なのか?」

ジェイソンはまっすぐに月を見ながら、顔を動かさずにゆっくりと僕に話しかけた。

「たしかに色々な街や国を旅してきたし、今は自分の街とは遠く離れたこのオーストラリアで暮らしている。でも、それは自分の街が嫌いだからじゃないよ。」

「へー、そうなのか。俺はてっきり自分の街が好きじゃないから、それこそ色々な街や国を旅しなければいけないのかと思っていたよ。俺は自分の生まれた街が大好きさ、だから外にでようと思ったことなんて一度もないんだ。俺が持ってきたパイナップルを食べたかい?甘くて優しい味がしただろう。あれが俺の街の味さ、土の味、太陽の味、空気の味なんだ。」

「僕も自分の生まれた街、育った国は大好きさ。大切な家族や仲間がたくさんいる。でも、色々な世界を見てみたいんだ。そして、自分にとって最高の場所で大切な人たちと一緒に夢に向かって挑戦したいんだ。今はそれがこの街なんだ。僕は自分の街もこのサーファーズパラダイスの街も愛しているよ。」

「永住ライフ、お前が言うことは分かったよ。お前の言うことに、うそやかっこつけがないことは分かったよ。ケンの言っていたとおりだな。」

ジェイソンは一息ついてから、今度はしっかりと僕の目を見つめながら言った。

「さっき、クレアに一緒に俺の街に行こうって言ったんだ。きっとクレアも俺の街を好きになる、もう夢の街を探して旅を続ける必要なんてないってね。」


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幸せなオーストラリア永住権への道 125 月明かりの下で

2007-11-14 17:42:35 | Weblog
サーファーズパラダイスの街がすっかり夕闇に包まれ、街頭に立つ電信柱がオレンジ色の光で道を照らし始めると、僕らのビーチハウスに今夜のパーティーに招かれたゲスト達が大勢集まってきた。ゲスト達は庭の芝生に立てられたたいまつの炎のゲートをくぐり、両脇にパイナップルが並んだ芝生の道を歩いて第一会場である僕らの家の玄関までやってくる。みんな口々に、たいまつの炎と甘い南国の香りを放つパイナップルロードに賞賛の声をかけてくれた。

玄関の入り口で僕がゲスト達を出迎え、ドリンク係のアッキィーがゲスト達が持ち寄った飲み物や食べ物をあずかった。そして、荷物をあずけフリーになった両手にミスパイナップルのクレアがスティックに指した甘いパイナップルをサービスした。クレアは頭のちょうどてっぺんのあたりで髪の毛をひとつに結び、その周りに黄色のスカーフを巻いていた。その髪型がパイナップルにそっくりだったのと、服装もビキニのトップと腰にはバリ島で買ってきたサルサという布を巻きつけてスカート代わりにしていたので、誰が言うでもなく自然に今夜のミスパイナップルになりきっていた。

ケンは今夜の主役として僕らの部屋のリビングで遊びに来てくれたゲスト達、ひとり、ひとりにお礼の声をかけ、乾杯をした。それにしてもBYOとはよくできたシステムで僕らが予想していた以上の量のアルコールがどんどん集まった。今夜のTHE DAYが予想以上に遅れ、ウェイティング期間が長くなり、さんざんみんなをじらしたのと、パーティーの趣旨が純粋なケンのお帰りパーティーから、ビッグウェーブパーティーにシフトチェンジして、ケンを知っている人も知らない人も大勢集まって楽しもうという、今夜はみんなで大騒ぎしようぜ的なノリが強くなったせいもあるだろう。

マットとマーカスはそれぞれお気に入りのメーカーの24本入りのビールケースを肩にかついでやってきたし、マークとチュックはバーボンを2本持ってきた。ケンの元バイト先のスタッフと店長はオーストラリアでは貴重な日本酒の一升瓶を持ってきたし、ケンのホストマザーはシャンパンとワインを1本ずつ持ってきて、ケンを優しく抱きしめて、ほほにキスをした。

ノリとジュンはどこから手にいれてきたのか見たこともない不思議なメーカーの箱入りの2リットルワインを持ってきた。二人は、今日の日のためにあちこち探しまわったぜ。と言ったけれど、近くにいたケンの元クラスメートのチャンがアジアンスーパーマーケットで3ドルで売っていると指摘すると、二人はいたずらがばれた子供のような顔をして「水より安いワインなんてすごいだろ。」って言いながら、出所と値段をばらしたチャンにイッキのみを強要していた。

「おーい、ケン、永住ライフ。いいものもってきてやったぜ。」

バーボンバーとメルバスというナイトクラブでDJをしているシンが、キラキラ光る丸いディスクの穴に小指を刺してクルクル回しながらやってきた。シンはディスクを僕に手渡すとケンにハグをした。そして、今度は人差し指をゆっくりと回しながらキッチンの上でさっきから大音量で流れているCDコンポを指差した。

「OK、DJチェンジだね。」

僕は、ゆっくりと音楽のボリュームをダウンさせて素早くCDをチェンジした。シンが作ってきてくれたまっしろなディスク版にはTHE DAY BIG NIGHTとサイケデリックな文字で書かれていた。音楽のリズムと色が変わり、パーティーの盛り上がりは一気に加速していった。

パーティーが始まって2時間がほどがたち、第2会場のケンとダニーの家でバーベキューが始まった。美味しそうな肉の焼ける匂いがバックヤード越しに僕等の家の中まで入ってきて、ゲスト達も自然に隣の家に流れていった。

僕もダニーとミスティーを手伝いにいこうと思って外に出ると、ケンの家と僕等の家のドアは大きく開け放たれて、二つのドアをみんなが自由に出入りしていた。そして、家の前の芝生の上にビールを冷やしておくために置いてあるビーニールプールの中にマサヤとアッキィーが入って、みんなを笑わせていた。

「おーい、アッキィー、マサヤ、気持ち良さそうだね。みんなの飲み物が無くならない様にちゃんとやってくれよ。」

「アッハハ、永住ライフ。今夜はすごく盛り上がってるなぁ、このプールちょっと酔いを覚ますのにちょうどいいよ。なぁ、アッキィー。」

マサヤはチュックが作ってくれたバーボンコークの入ったプラスティクグラスを空に突き上げながら、小さなプールの中で並んで座っているアッキィーと肩を組んだ。アルコールのあまり強くないマサヤの顔は薄暗い庭でも、綺麗に赤くそまっていた。そして、二人とも上半身までびしょぬれだった。

二人に手をふって、ケンの家の中に入ると大きなソファーの上に10人近い人たちが重なるようにして座っていた。みんな手にはビールとホットドックを持って、大声で騒いでいる。僕は人ごみを掻き分けてバックヤードの方へ進んでいった。バックヤードにつくとダニーが上半身裸で汗だらけになりながらソーセージや肉を大きなトングでひっくりかえしていた。

僕等の家とは違い、ここでは70年代のロックが鳴り響いていて、バーベキューの白い煙がダニーの体を包んでどんどん空に溶けていた。僕は行ったことも無いウッドストックにタイムスリップしたような不思議な気分になった。

「ダニー、ミスターバーベキュー。煙につつまれてつらくないないかい?」

「おお永住ライフか、煙が目にしみて誰が誰だかわからないよ。水中眼鏡かスキーのゴーグルでも用意しておくんだったよ。それはそうとケンは楽しんでるかい?」

「ああ、ケンだったらさっきからみんなに囲まれて楽しそうにしているよ。みんなと乾杯をして、そのたびに飲まされているからもうヘロヘロだけどね。あれは最後までもつかなぁ。」

「そうか良かった。ケンが連れてきたジェイソンはどう?彼も楽しんでるかな?」

「そういえばジェイソンを見ていないなぁ、人が多すぎて誰がどこにいるのか良く分からないけれどジェイソンの姿を一度も見ていないかもしれない。」

「それはまずいよ、永住ライフ。今夜のパーティーはケンが主役で永住ライフがホスト役なんだからみんなが楽しめるようにしてくれなきゃ。それに彼はケンの恩人なんだから、ほら今できたてのホットドックとラムチョップを盛り付けるからジェイソンを探して食べてもらってきてよ。」

ダニーは大きな紙皿の上にホットドックをのせると、ピクルスとケチャップを山のようにかけ、そのわきに油がしたたり落ちている、うまそうなラムチョップを2つ盛り付けた。

「ほーら完成だ。途中でつまみ食いするなよ。」

「わかったよ。ジェイソンを探し出して、必ずかぶりついてもらうよ。ダニーもバーベキュー係をがんばれよ。」

僕はダニーから受け取った皿を手に持ち、人にぶつかって落としてしまわないように頭の上のほうまで高く持ちあげながら人ごみの中をスルーしていった。ケンの家のリビングにも外の芝生の上にもジェイソンはいなかった。途中でアッキィーに聞いてみたけれど、アッキィーもジェイソンを一度も見ていないと言っていた。

僕等の家に戻り、リビングやキッチン、そしてバックヤードを探してもジェイソンの姿はなかった。考えてみればジェイソンを知っているのはケンと僕とアッキィーそしてクレアとミスティーぐらいだった。ケンは今夜の主役なので集まってくれたゲスト達に囲まれているし、僕達はみんなそれぞれの仕事をしていたので誰もジェイソンの相手をしていなかった。この街に来たのも初めてで、パーティー会場に誰も知り合いのいないジェイソンには少しきつかったのかもしれないと、その時になって初めて気がついた。

ホットドックとラムチョップの乗った大皿を階段に置き、KEEP OUTと書かれた張り紙の上に腰を降ろした。2階はアッキーと僕の寝室になっているので、階段の手すりに細いロープをはって上には上がれないようにしておいたんだ。

その時、誰もいないはずの2階からガタガタと物音が聞こえた。よっぱらった誰かがふざけて上にあがったのかなと思いながら、僕は様子を見るために階段を一段、一段上っていった。階段の上の踊り場までくると、電気を消してまっくらになっている2階の様子に目がなれるまでに少し時間がかかった。

だんだん目が慣れてきて、周りの風景がぼんやりと見えるようになってきて、はじめてアッキィーの部屋のドアが少し開いていることに気がついた。そして中から小さな話し声が聞こえてきた。

やっぱり、誰かが入り込んでいる。

ゆっくりと歩いていって、そっとドアをあけると真っ暗な部屋の中でジェイソンとクレアが肩を並べて二人よりそうようにして静かに座っていた。ドアの開いた気配に気がついて振り向いた二人の顔を、月のあかりだけが青く銀色にてらしていた。

僕は、どんな言葉も用意できなかったので、ただその場に立ち尽くした。


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幸せなオーストラリア永住権への道 124 パイナップルロード

2007-11-07 20:12:23 | Weblog
「ケンがラウンドから帰ってきたぞー、今日は待ちに待ったTHE DAYだ。シェブロンのビーチハウスでビックウェーブパーティーをするからみんな集合してくれー。」

僕とアッキィーはゴールドコーストの町中をかけまわった。バレーへッズのチュックのシェーピングルーム、マーメードビーチのマットやマーカスが働くサーフショップ、ブロードビーチのジュンとノリのシェアハウス、ケンがバイトをしていた日本食レストラン、日本人サーファーの溜まり場になっているリドアーケードのお店、ラナウェイベイのケンのホストマザーまで、とにかく仲間や友達が集まる場所に行って、今夜僕等の家でビックパーティーがあることを知らせてまわった。

マークが気をきかせて今日は仕事を休みにしてくれたおかげで、ウェイティングをかけていたほとんど全ての人たちに知らせることができたし、パーティーの準備に急いでとりかかることができた。アッキィーも牧場の仲間にTHE DAYのことは話していたしパーティーの招待とウェイティングを同時にかけていたので早引けをすることができた。

長旅で疲れているだろうケンとジェイソンには熱いシャワーとビールの後に、パーティーまでおとなしくケンの部屋で寝ていてもらうようにした。主役にあちらこちら歩き回れては準備がやりづらいし、全て整えセットができた段階で呼びに行って驚かしたいという気持ちがあったからだ。

「みんなー集合だぁ!作戦会議を始めるぞ。」

僕の呼びかけに応えて、アッキィー、クレア、ダニー、ダニーの彼女のミスティー、が我が家のリビングに集まった。みんな文化祭の前のようにワクワクとした昂揚感で胸がはじけそうな気分だった。

「いいかい、とうとうケンが帰ってきた。今日は何十人もの人がやってくるビックパーティーになるよ。なにしろケンのことを知っている人も、知らない人も関係なくそれぞれの友達や仲間を呼んだのだから。さっきまでバーレーヘッズからラナウェイベイまで走り回ってみんなに声をかけてきたよ。気合いれて準備しないとね。」

「永住ライフ、すごい意気込んでるわね。みんなパーティーには慣れているからとりあえず必要なものだけを準備すれば、あとはおのおの楽しんでくれるわよ。心配ないわ、うまくいくから。」

「そうだね、クレアの言うとおりかも、とりあえず準備しなければならないものだけ考えて分担しましょう。いつものようにBYOでスナックや料理の持込大歓迎とみんなにも言ってあるので、ダニーが準備しているバーべキューの準備とみんなが持ってくるビールやお酒を冷やして置く場所の確保、そして僕等の家とダニー達の2つの家を使ってパーティーをするので、それぞれの家の整理と全体のセットアップぐらいじゃないですか?」

アッキィーが言うBYOというのはオーストラリアで仲間内のホームパーティーをするときによくする方法で、パーティーの主催者は簡単な食べ物だけを用意する。そして参加する人たちはおのおの自分が飲む量より少し多めのビールやワインを持参してくるシステムだ。この方法なら誰もが気にしないでパーティーを開くことができるし、参加するほうとしても気がねがが無い。

アッキィーがみんなの顔を一人、一人ゆっくりと見ながら、話を整理していった。集まった、みんなは話を聞きながらなんとなく自分の分担と必要なもの、そしてやりたいことを頭の中で考えていた。ダニーはずいぶん前から自分達の家のバックヤードにバーべキューセットやイスを準備していたのでバーべキュー係、アッキィーはケンの大好きなVBビールで冷蔵庫の中を一杯にしていたので飲み物係、僕は庭に立てる松明を準備していたので飾りつけと全体のセットアップ係、ダニーの彼女のミスティーにはダニーと一緒にバーベキュー係の手伝いとケンの家の整理。

それはごく自然で誰かに特別に指示をされなくても自分の役周りが分かっていた。ただ一人、クレアだけは自分が何をしていいのかよく分からなかったし、僕等もクレアに何をお願いしていいのか分からなかった。僕は何か必要なことを忘れているような気がして、もういちどよく考えてみた。

「そうだ!ケンとジェイソンが信じられないくらいの量のパイナップルを持ってきてくれたんだ。今夜はある意味、パイナップルパーティーでもあるんだ。それをカットパインにして、いくらでも食べてもらえるように準備しておく重要な仕事があるんだ。だれかパイナップル係をやりたい人はいない?」

クレアが笑いながらゆっくり、そして小さく手をあげた。自分にもできることや役割ができて嬉しそうな顔をして笑っていた。

「パイナップル係って、ばかみたい永住ライフ。でも、私そのパイナップル係をやるわ。永住ライフが言うには重要な仕事みたいだし。でも、そんなに重要な仕事なら永住ライフも手が空いたらお手伝いしてね。他のみんなもお願いね、パイナップル係は重要な仕事なんだから。」

「よし、それぞれの係と分担がこれで決まったね。永住ライフさんはセットアップ係、ダニーとミスティーはバーベキュー係、僕は飲み物と簡単なスナックのフード係、そしてクレアのパイナップル係で全員決まりだね。あとは必要な経費を集めるので永住ライフさんが渡すカンの中に一人、一人、カンパできるお金を入れてね。」

僕は用意していたミートソースのカンに50ドル札を1枚入れて、隣に立っているダニーに渡した。外からは中身が見えない仕組みになっているので誰がいくら入れたのかも分からないし、自分の気持ちと懐具合を相談して決めればよかった。全員にカンが周り終わり、アッキーが合計を分担した。必要なものと言えば、冷蔵庫に入りきらないと予測されるビールを入れておくための子供用プール、スナックや料理を入れるための紙皿、プラスティクのフォークぐらいで、あとはバーベキューの食材を買うためにあてることができた。

「これで作戦会議は終了、あとはおのおの準備にとりかかろう!」

掛け声の合図とともに、僕等5人はそれぞれの準備にとりかかった。アッキィーは子供用のプールを買いにどこかに出かけていったし、ダニーとミスティーはバーベキューの買い物をしに車でスーパーに行ってしまった。僕とクレアはジェイソンのピックアップトラックの荷台に詰まれたパイナップルの箱を下ろして、僕等の家の前にある芝生の上に一つ一つ並べ始めた。綺麗に箱に入っているときには分からなかったけれど、数を勘定してみるとその数はなんと60個もあった。

庭一面に並べられたパイナップル達はどれも見事に太っていて、甘くておいしそうなそのおなかをパンパンにふくらませていた。庭中がパイナップルの放つ甘い香りで一杯に包まれ、僕等の庭は南国の楽園のようになった。

「ねぇクレア、いいことを思いついたよ。庭から僕等の家までパイナップルを芝生の上に並べてパイナップルロードを作ろうよ。入口と玄関の両サイドにはたいまつの火をともして今夜のパーティーに参加する人たちは甘いパイナップルの香りと夜空に輝く炎の道を通ってからパーーティーに参加するんだ。そして玄関にクレアが切ったカットパインを置いて一人、一人にかじりついてもらうんだ。どう?このアイデア?」

「うーん、永住ライフって以外にロマンチストなのね。私、ちょっとはずかしいわ。でも、女の子より男の子のほうがロマンチストだって言うけれど。まぁ、いいんじゃない楽しそうだし、それなら私はパイナップルガールになってみんなに甘いパイナップルをサービスするわ。」

クレアにロマンチストだと言われて僕はなんだか少し頭にきたような、はずかしいような気分になった。そしてクレアの言うパイナップルガールという言葉の意味も役割もまったく意味が分からなかった。

「うるさいなー楽しそうだからいいじゃないか。それにパイナップルガールってなんだよ。」

「あー、永住ライフがまたムカッとした。すぐ顔に出るからおもしろいわ。パイナップルガールって言ったのはミスパイナップルみたいなものよ。それっぽい格好をして、みんなにパイナップルを配るのよ。日本にはそういうのないの?」

僕はクレアがパイナップルの気ぐるみを着て大きな銀色のお皿にのったパイナップルを、みんなに配っているところを想像した。それはとてもおかしくて、僕はゆかいな気分になった。

「アハハ、いいね。それ。ミスパイナップル最高だよ。是非、やってほしいなぁ。それじゃあこの場を借りてミスクレア、あなたを今年度のミスパイナップルに認定いたします。」

僕は審査委員長が受賞者に症状とトロフィーを渡すまねをしながら、手に持ったパイナップルをクレアに手渡した。クレアもパイナップルのトロフィーをありがたそうに両手で受け取りながら、司会者から渡されたマイクで、その喜びをカナダのお母さんと親友に涙ながらに伝えていた。僕等はおかしくってしばらくのあいだ、そのまま笑っていた。

「おーい永住さん、クレアー、いつまで遊んでるんですかぁー。さっさと準備をしないとパーティーに呼んだ人たちが来ちゃいますよ。さっさっと準備をしてくださいね。」

ネラング川の大橋を渡りきったあたりから、空気が入って膨らんだ子供用のプールを亀のように背中に背おいながらアッキィーが歩いて帰ってきた。どこで手に入れたきたのか背中のピンク色の亀の甲羅にはポケモンの絵が大きく書かれていた。

それからは僕も夢中で作業を始めた、裏の修理中の家から古いレンガをもらってきて芝生の上に置いて支えにしてパイナップルがきちんと上を向くように並べていき、横幅1,5メートルくらいのパイナップルロードを完成させた。その芝生の横にはアッキィーが買ってきてくれたポケモンプールを置いて中に水をはった。冷蔵庫に入りきらない飲み物は氷の入ったプールの中にどんどんぶちこんでいけばいい。

ダニーとミスティーはスーパーで買ってきたソーセージやラム肉をクーラーボックスに入れてバックヤードのバーベキュープレースに置き、ホットドックを作るためのパンと調味料を小さなテーブルの上に山のように積み上げていた。クレアはキッチンにこもり、一人もくもくとパイナップルと格闘をしていた。あまりにも数が多いので一度に皿の上にならべることは諦めて、とりあえず大きな鍋とボールの中にパイナップルの山ができあがっていた。

それぞれが、それぞれの分担を楽しみながらこなしていくうちに太陽はゆっくりと西に沈んでいき、サーファーーズパラダイスの街に夜がやってきた。

僕は庭につきたてた、大きな4つのたいまつに燃料をいれて、ライターで火をともした。薄暗かった僕等の庭は、メラメラと揺れる4つの炎で赤々と照らされた。庭先の真っ赤なハイビスカスと芝生の上に並べられたパイナップルにたいまつの炎の灯りがあたり、その影はゆらゆらと揺れて、今夜のビックパーティーの始まりを僕に教えてくれた。

「おーいケン。ジェイソン起きろ!パーティーが始まるぞ。」



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